赤ちゃんは泣くのが仕事だと頭では理解してもいても、時計が12時を回った真夜中にいきなりボルテージMAXで泣き叫ばれると、どうして良いのかわからなくなりますよね。
アパートに住んでいると周りの住民に申し訳なく思ったり、夜泣きでとことん追い詰められると、赤ちゃんのことが可愛く思えなくなるママも少なくありません。
だって、本当にどうしてってくらい、すごい勢いで泣き叫んだりしますもの。
いつ果てるともしれない赤ちゃんの夜泣きの日々ですが、いつからいつまでがその時期なのでしょうか?専門家の発言を参考にしながら、お話を進めていきます。
この記事は、こんな人におすすめ
・赤ちゃんの夜泣きに悩んでいる
・赤ちゃんの夜泣きがいつまで続くのか知りたい
・連日の夜泣きでまいっている
・夜泣きのメカニズムを知りたい
・夜泣きが早く終わってほしい
はじめに。夜泣きはママたちの共通の悩み
産まれたばかりの赤ちゃんの泣き声はか細くて、ふにゃふにゃしていて可愛いらしいですよね。生後4ヶ月くらいになってくると泣き声も力強くなり、大人がびっくりするくらいのボリュームの時があります。
おそらくこの記事に興味を持ってくださった方は、夜泣きで悩んでいる人、これからやってくるだろう夜泣きにドキドキしているママたちだと思います。だからこそ、はじめにお伝えしておきたいことがあります!
それは、夜泣きはママたちの共通の悩みだということです。大人は何かしらの感情によって涙が流れますが、赤ちゃんの場合は眠い、お腹空いた、おむつが濡れて気持ち悪いくらいで、他には大した理由がなくても泣いてしまうことがあります。
夜泣きとはまさに、自我が芽生えた乳幼児がこれといった理由がないのに、泣き続けてしまうという現象なのです。
赤ちゃんによって個人差はありますが、全く経験のないママはいないと思います。それくらい日常的に夜泣きが起きてしまう子もいますし、少なくとも何度か必ず経験するでしょう。
赤ちゃんの夜泣きは良くあることですが、残念ながら夜泣きに効果てきめんの薬はありません。特効薬もなければ、赤ちゃんが泣く原因もよく分からないのですから、世の中の多くのママたちが悩むのも納得がいきますよね!
赤ちゃんの夜泣きの原因は?
理化学研究所 脳神経科学研究センターの黒田公美さんによると、
夜泣きの主な原因は「睡眠と覚醒の切り替えがうまくできないこと」
だといいます。
産まれてすぐの赤ちゃんは、約3時間感覚で起きたり寝たりを繰り返していきますが、生後4ヶ月頃になるとだんだんと睡眠のリズムが整っていきます。
しかしながら、すぐに大人のリズムのように整うわけがありません。睡眠と覚醒をうまく切り替えることができない時期があり、そこにさまざまな要因が重なって、夜泣きにつながるとのことです。
眠いけど、眠れなくてぐずぐず。眠れないけど、スッキリ起きられなくてぐずぐず。このような状況が昼夜問わず起こるので、夜泣きといわれています。
このように、夜泣きの原因が分かれば、ママたちの気持ちも少しは楽になりませんか?
赤ちゃんが大人と同じような生活リズムを身に付けるために、奮闘しているんだなーと思えば、なんとなく夜泣きでまいっている気持ちも楽になりますよね。
赤ちゃんの夜泣き。精神的にしんどい
赤ちゃんの夜泣きで悩んでいるママ達は、精神的なきつさを感じることがほとんどです。夜中に泣き叫ばれることで、ママ達は睡眠不足になりますし、ご近所迷惑になるのではないかと気も使います。
赤ちゃんが悪いわけでもない、ママが悪いわけでもない、けれども何とかしたいと夜泣きに悩んでいるママは本当に多いのです。
誰だって、終わりの見えないゴールに向かって突き進むのは、精神的にもしんどいですよね。特に育児には正解もありませんので、正解もゴールもない毎日に落ち込んでしまうママがいるのも当然です。
赤ちゃんの夜泣きはいつからいつまで?
赤ちゃんの夜泣きの原因が分かったところで、次に多くのママたちが気になるのが「夜泣きはいつからいつまでなの?」ということでしょう。
夜泣きはいつか終わるものだし、多くのママたちも悩んでいると思えば少しは気も楽になりますが、やはりゴールが気になる!
あくまでも個人差はありますが、おおよその目安を見ていきましょう。
生後4ヶ月~1才くらいまで
赤ちゃんの夜泣きは、いつからいつまでなのでしょうか?一般的に赤ちゃんの夜泣きは、生後4ヶ月頃から徐々に出てきます。
それ以前はおむつが濡れた、お腹が空いた、洋服が濡れたなどの不快な時に泣いていた赤ちゃんですが、生後4ヶ月頃から脳も発達してきていろんな感情を泣くことで表現できるようになるため夜泣きの回数も自然と多くなります。
実は生後4ヶ月頃から、感情や欲求をつかさどる大脳辺縁系という部分が急速に発達することで、赤ちゃんの感情表現が豊かになっていくのです。
ですから、眠いのに寝られない、ママ以外は抱っこしないで、暗いのが怖いなどと、大人が想像もつかないちょっとしたことでも泣いてしまうのです。
そのため、不快以外の感情を表現するために、昼夜問わず泣いてしまいます。
しかしながら、いつまでも同じような夜泣きの状態が続くわけではありませんので、ママ達も安心して下さい。
1歳頃になると、睡眠サイクルが少しずつ整ってくるので、夜泣きの回数も減ってくるはずですよ。
実際にリラックスしているときに出るα波が、赤ちゃんが寝ている間に増加し始める時期だとも言われており、睡眠が安定してくるのが夜泣きの回数が少なくなってくる一因です。
すぐには終わらない。1~2才だって夜泣きはする
1才過ぎたら夜泣きをしないというわけではなく、2才だって夜泣きはします。この時期になると、不快な時や気持ちを表現するときに泣くという以外にも、別の原因で泣く場合があります。
それは、思い出し夜泣きです。昼間に怖い思いをしたり、納得できないイヤなことがあったときに、それを思い出して泣くのです。
例えば、こんな時↓
・はじめての場所に行った
・はじめての人に会った
・予防接種など痛い思いをした
・外出時間が長かった
・暑くて不快だった
・お友達と遊んだ
・病院に行った
・ママに怒られた
1~2才になってくると、不快という感情だけではなく、記憶も夜泣きの原因となってくるので、中には「成長と共に夜泣きの回数が増えてきてしまった」と悩むママもいます。
日中の経験が刺激となり、その時の感情がまた思い出されてしまうのが、思い出し夜泣きなのです。
でも、これって赤ちゃんの記憶力が発達してきた証拠ですよね?
確かに赤ちゃんの夜泣きは、ママにとってはつらいと感じる時もあるでしょうが、赤ちゃんの成長の過程だということを頭の中にいれておけば、もっと前向きにさまざまな変化を感じることができるはずです。
何事も原因がハッキリしていれば、諦めもつきますし、対処法を考えることもできるでしょう。
参考サイト
http://www.nhk.or.jp/sukusuku/p2018/749.html
まとめ
今回は「赤ちゃんの夜泣き。いつからいつまで?」というテーマでお話をしました。一般的には、生後4か月~1才までの間に起きやすいと言われています。
どんなにあやしても、ミルクやおっぱいをあげても泣き止まない時があるでしょう。
でも、ママに原因があるわけではありません。赤ちゃんの脳が大人と同じリズムを習得するために準備を進めている証拠ですし、成長過程と捉えて下さい。
夜泣きにお付き合いをしなければいけないママ達は、赤ちゃんのお昼寝中に一緒に体を休めるなどの対処法をとり、いつか終わる夜泣きにお付き合いをしていきましょう。