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役者を目指すなら知っておきたい 感情表現の4つの種類とは

2022.08.29 / 未分類

役者の感情表現

役者という職業は、いろいろな年齢や立場、性格の役を演じることが仕事です。
その役になりきって感情表現するのは、簡単なことではありません。

ベテランの俳優でも、難しい役を演じる時には、情報収集をしたり、体作り、演技の練習など、時間をかけて役作りをします。
役者の中でも表現力が豊かで、普段から感情を表に出すのが得意な人もいますが、プライベートでは感情表現が苦手なのに、演技になると表現力を出せるタイプの人もいます。

魅力を感じる役者の特徴と言えば…

・演技力が高い
・目力がある
・表情が豊か
・声が魅力的

などの理由がありますが、感情表現が豊かになれば、このような魅力を手に入れることができます。

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感情表現の種類

役者を目指すなら知っておきたい感情表現の基本は「喜・怒・哀・楽」の4つです。
さらに、そこから応用として、驚き、不安、幸せ、焦りなどの感情も表現できるようになりましょう。
では、最初に基本となる喜怒哀楽の感情表現から見ていきましょう。

喜びの表現

「喜怒哀楽」の「喜」にあたる喜びは、演技で使われることが非常に多いです。
ドラマや映画の作品では、ハッピーエンドで終わる作品も多く、物語のクライマックスという重要な場面での演技は、見ている人の期待も高まっています。
見ている人が思わず笑顔になるような「見てよかった」と思わせる喜びを表現しなければいけません。

怒りの表現

「喜怒哀楽」の「怒」にあたる怒りの演技では、迫力のある怒り、ふつふつとこみ上げる怒り、悲しみが強い怒り、その感情を繊細に表現しなければなりません。
怒りの感情は、物語が盛り上がるシーンで使われるケースが多く、その感情表現に違和感があれば、見ている人がしらけてしまいます。

哀しみの表現

「喜怒哀楽」の「哀」にあたる哀しみの感情表現は、見ている人が最も感情移入しやすいと言っても過言ではありません。
涙を流して悲しむシーンで、感情が入っていなければ、良い演技はできません。
演技力を高く評価される役者にも、「泣く演技」「悲しむ演技」が素晴らしい人が多いです。

楽しさの表現

「喜怒哀楽」の「楽」にあたる楽しさの表現は、一番簡単に思われますが、実は複雑な感情でもあります。
悲しみが入り混じった楽しさのように、微妙な心境を表現したり、明るい人の楽しさ、大人しい人の楽しさなど、役の性格によっても、ふり幅が大きい感情表現です。

基本の4つの感情だけでも、そのバリエーションは数えきれないほどあります。
さらに応用した感情を演じるには、高い表現力を身に付けておく必要があります。

表現力を高める練習

では、役者として素晴らしい感情表現をするために、演技力を高める練習を解説していきます。

腹式呼吸の練習

見ている人に伝わる感情表現をするには、はっきりとセリフが聞き取れることが必須です。
腹式呼吸が出来るようになれば、胸に空気を吸い込む胸式呼吸に比べて、お腹にたくさん空気を吸い込むことができるので、声量も上がり、落ち着いた発声をすることができます。

演技力がないと言われる役者は、声の大きさや聞き取りにくさを指摘されることが多いです。
大切なセリフに感情を込めるためにも、呼吸法や発声練習をしっかりしておきましょう。

腹式呼吸の練習

①お腹に力を入れて、へこませながら息を吐き切る。
②息を止めて、お腹の力を抜く。
③お腹に手を当てて、5秒間かけてゆっくり鼻から息を吸い、お腹が膨らんでいるのを確認する。
④そのまま5秒間息を止める。
⑤10秒間かけて、ゆっくり口から息を吐き続ける。
⑥吐き切ったら、お腹の力を抜き、再び鼻から息を吸う。

普段、胸式呼吸をしている人は、腹式呼吸が難しく感じるかもしれません。
いきなり腹式呼吸でセリフを言うのは難しいので、最初は毎日呼吸法の練習をするだけでも大丈夫です。

滑舌練習

呼吸や発声と同じように、感情を込めてセリフを言うためには、しっかりと聞き取れる滑舌の良さも大切です。
ドラマを見ている時に、肝心のセリフが聞き取りづらく、気持ちが覚めてしまった経験はありませんか?
感情を伝えるためには、滑舌のトレーニングも欠かせません。

滑舌のトレーニング

・50音を滑舌を意識しながら言う
・早口言葉
・姿勢を良くする

基本的な練習になりますが、滑舌を意識して毎日続けてみましょう。

表情の練習

役者の感情表現は、セリフだけではありません。
表情での感情表現は、演技力を高めるためにとても重要です。

表情で様々な感情を表現するために、まずは表情筋のトレーニングをしておきましょう。
表情筋を鍛えることで、滑舌も良くなるというメリットもあります。

表情筋のトレーニング

・舌を歯茎と唇の間に入れて口をしっかり閉じる
・左→下→右→上と舌をぐるっと回す
・5周繰り返したら、反対回しも5周すり

テレビを見ている時やお風呂に入っている時など、1日に3回を目標に行いましょう。

人前で演技をする

日常の感情表現は自然にできていても、芝居となればそう簡単にはいきません。
自分では上手く感情表現しているつもりでも、見ている人からすれば、大げさすぎたり、反対に感情が出せずに伝わっていないこともあります。

家族や友人など人前で演技をして、評価してもらうと、自分では気づけないことを指摘してもらえます。
また、自分の演技を動画で撮って、確認してみるのもおすすめです。
見る側の立場で、自分の演技を見て、どのように感じるか確認しておきましょう。

感情をメモする

日常的に自分の感情を詳しくメモしておくのもおすすめです。
経験したことであれば、感情が分かりやすく、表現もしやすいですが、その時の感情をより詳しくメモしておけば、演技に役立ちます。
例えば、失恋した時に「ショック」「寂しい」という感情以外にも「ごはんが美味しく感じない」「思い出すと胸が苦しい」など、より詳しく書き留めておけば、いざ演技で感情を表現したい時に、リアリティが出せます。

感情表現が豊かな役者

感情表現が豊かで、見ている人を惹きつける演技をする役者も参考にしてみましょう。

柳楽優弥

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柳楽優弥さんの演技のすごさは知られていますが、特に目力の強さ、目での表現力が高い役者です。
鋭い目で表現する感情は、見ている人を惹きつけます。
シリアスな演技はもちろんですが、コメディなどでも存在感のある演技が素晴らしいです。

清原果耶

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若手女優の中で、特に演技、表現力の評価が高いのが清原果耶さんです。
繊細な目や唇の動きなど、表情での演技も非常にうまく、迷いがない堂々とした演技に圧倒されます。

神木隆之介

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子役時代から「天才」と呼ばれていた神木隆之介さんですが、安定した演技が魅力でもあります。
しかし、難しい役を演じた時に、その表情やセリフの1つ1つに、高い表現力を実感させられる演技をみせてくれます。

戸田恵梨香

スクリーンショット (1072)

どんな役も魅力的に演じる戸田恵梨香さんは「この人が出ている作品は見たい」と思わせる役者の1人です。
コメディドラマでも、ふざけるシーンと、シリアスなシーンのふり幅が大きく、表現力がなければできない演技をみせてくれます。

演技力、表現力の高い役者が出演する作品をたくさん見ることも、良いトレーニングになります。
プロの細やかな表現力を学んで、身につけていきましょう。

表情がかたいと言われがちな人はぜひ読んでみてください


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