ギターの演奏

B’zのデビュー曲は?デビューのきっかけやエピソードとは

2020.12.02 / 歌手

B’zのプロフィール

日本を代表するロックユニット「B’z」がデビューしたのは、1988年です。
つまり、昭和・平成・令和の全ての時代で活躍しているアーティストということですよね。
B’zのこれまでの活動では、音楽業界で様々な記録を残し、今もトップを走り続ける存在ですが、改めてB’zのデビューからの軌跡を追っていきましょう。
はじめに、B’zのプロフィールから紹介していきます。

B’zのプロフィール

稲葉浩志(ボーカル・作詞)

・生年月日  1964年9月23日
・出身地   岡山県津山市

松本孝弘(ギター・作曲・プロデュース)

・生年月日  1961年3月27日
・出身地   大阪府豊中市

ギターの松本さんが、バンドのメンバーを探していた時に出会ったのがボーカルの稲葉さんです。
最初は数人でのバンド活動を想定していた松本さんでしたが、納得できるメンバーに出会えなかったことと、2人でも十分に音楽制作ができると考えて、2人以外のメンバーは入れなかったそうです。
ちなみに、リーダーはギターの松本孝弘さんです。

ユニット名である「B’z」の由来は、松本さんの過去のインタビューでも、深い意味はないといったニュアンスで答えていることが多いです。
スタッフとユニット名を考える時に「覚えやすい名前が良い」「終わりにZをつける」など様々な案が出た結果「B’z」に決まったそうです。
当初は「A’z(アズ)」というユニット名で決まりかけていましたが、同時期にロート製薬の「AtoZ」のCMが話題となっていたことから「B’z」に変更したというエピソードもあります。

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B’zのデビューのきっかけとは?

ギターの松本さんは、中学3年生の時に、両親からもらったビートルズのCDを毎日何度も聴いていたそうで、この頃から音楽を志す気持ちが芽生えていたようです。
その後、高校に入学するタイミングでギターを始めています。
高校卒業後には、音楽学校に通っていた松本さんですが、ギターの技術が高く、なんと講師から実践で演奏した方がいいと勧められて退学をします。
音楽事務所に所属した松本さんは、プロのギタリストとして、アーティストのコンサートでのサポートギタリストや、楽曲提供を中心に行っていました。

ボーカルの稲葉さんが音楽を始めたきっかけは、高校生の時に、高音の歌が歌えるという理由で、友人からバンドのボーカルに誘われたことです。
高校を卒業して、横浜国立大学教育学部中学校教員課程に入学し、教育実習も行い、数学の教員免許も取得しています。
しかし、実際には大学在学中から歌手を目指しており、音楽制作会社「ビーイング」が主催するボーカルスクールに通っていました。
大学卒業後は、そのまま「ビーイング」に所属し、若手のミュージシャンと共に「稲葉バンド」を結成しています。

一方、この時すでにミュージシャンとして活動していた松本さんは、自身が結成するバンドのメンバーを探していたタイミングで、ビーイングの社長である長戸大幸さんから稲葉さんの歌声が入ったデモテープを渡されます。
その歌声を聞いた松本さんは、稲葉さんを気に入り「B’z」結成が決まりました。

B’zのデビュー曲とは?

B’zのCDデビューは、1988年にシングル曲「だからその手を離して」とアルバム「B’z」を同時リリースしています。
デビュー曲はオリコンランキングでは圏外、アルバムは47位にランクインしています。
シングル曲「だからその手を離して」は作詞を稲葉さん、作曲を松本さんが担当しており、B’zのシングル曲の中で、アナログ盤が発売されている唯一の楽曲になります。

この曲を発売した当時、松本さんはTM NETWORKなどのサポートメンバーを務めており、現代とは違ったデジタルサウンドが特徴的で、今とは少し違った稲葉さんの声や歌い方が聞ける1曲になっています。
ファンの間では、ここから始まる長い歴史の原点として、愛されています。

「だからその手を離して」のアレンジ版が、アルバム「The Mixture」に収録されているので、聞き比べて楽しむファンも多いようです。

B’zのデビューに関するエピソード

B’z結成のエピソードの一つに、松本さんも稲葉さんも「結成しよう」という話をしたことがないという話があります。
ギタリストとしてソロ活動をしていた松本さんは、稲葉さんのデモテープを聞いて、稲葉さんに直接電話をかけ、翌日にスタジオでセッションをする約束をしたそうです。
稲葉さんのデモテープと顔写真を確認していた松本さんは、会う前から心は決まっていたそうです。

ギターのアンプと歌だけのセッションをしますが、アンプが壊れたためすぐにセッションは終了してしまいます。
しかし、このまま2人は「ユニットを組もう」という言葉を交わすことなく現在に至ります。
ちなみに、松本さんから見た稲葉さんの第一印象は「おとなしそう」稲葉さんから見た松本さんの印象は「ビジョンが明確」でした。

2人が初めて会った日から、B’zがデビューするまでの期間はたった4ヶ月と短く、後のインタビューで稲葉さんは、松本さんからB’zを結成しようと言われたことは一度もないと語っています。
このエピソードを知るファンや関係者からは「未結成バンド」などと言われることもあるそうですが、日本を代表するロックユニットが、正式に結成を口にしていなかったというのは、面白いエピソードですよね。

B’zがトップアーティストになったきっかけ

今や多数のヒット曲をもつアーティストとなったB’zですが、デビュー当時は知名度もなくCDも売れていません。
当時の音楽業界では、アルバムを3枚リリースするまでに売れなければ、レコード会社から見切りをつけられると言われていました。
すでにギタリストとして活躍していた松本さんは、それを知っていたので、何とか3枚目のアルバムをリリースするまでに、曲をヒットさせるという思いが強かったそうです。

そして、3枚目のアルバムを発表する前に発売した1stミニアルバム「BAD COMMUNICATION」がミリオンヒットを記録し、CMにも楽曲が起用され、一気に知名度が上がるきっかけとなりました。
さらに、その後リリースした5枚目のシングル「太陽のKomachi Angel」では初登場1位を記録し、この曲もCMタイアップ曲として、多くの耳に触れる機会が多い楽曲となりました。
ドラマやCMとのタイアップ曲に起用されることも多く、世代を超えて人気がありますよね。

そして、ここからB’zは、日本の音楽業界のあらゆる記録を塗り替えていくことになります。
オリコンの記録では、アーティスト・トータルセールス(CD総売り上げ枚数)8,262.4万枚で歴代1位、シングル1位獲得作品数49作(歴代2位)、シングル1位獲得週数66週(歴代1位)、アルバム総売り上げ枚数4,687.2万枚(歴代1位)、アルバム1位獲得作品数29作(歴代1位)をはじめ、様々な記録を樹立しています。

まだ、この先も記録が更新されることは間違いない、不動の人気ロックユニットという存在ですよね。
デビューから30年以上経ち、今もなおトップを走り続けている唯一無二のロックユニット「B’z」の活躍が楽しみですね。

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