劇団四季とは?
日本で最も有名な劇団の一つ「劇団四季」は、俳優やスタッフを合わせて、総勢1400人で作品を作り上げている、大規模な劇団です。
オリジナルミュージカル、海外のミュージカルなど、様々な作品を上演していますが、国内の各地に専用の劇場を持ち、年間で3000回以上の総公演数を誇ります。
総観客数も300万人を超えているということで、その規模の大きさがよく分かりますよね。
ミュージカル俳優や舞台俳優を目指す人なら「劇団四季に入りたい」と目標にしている人も多いかもしれませんが、最近は大人に限らず、子どもの憧れの舞台として「劇団四季の舞台に立ちたい」と子役を目指すケースも増えています。
「劇団四季の舞台に立ちたい」
「子どもが好きな作品の舞台に立たせてあげたい」
「子役オーディションは誰でも受けられるの?」
などの疑問に答えるため、劇団四季の子役オーディションについて詳しく解説していきます。
子役が活躍する劇団四季の作品は?
劇団四季が上演している作品の中には、子役が活躍する作品もいくつかあります。
子役が出演する劇団四季の作品
劇団四季の作品には、子どもに人気・知名度が高い作品が多いことも、特徴の一つです。
大好きな憧れの作品を見て「自分も出てみたい」「子どもに出演させたい」と思う親子も多いでしょう。
劇団四季が上演する作品の中で、子役が活躍する作品を紹介します。
①ライオンキング
劇団四季の中でも特に有名な作品の1つ「ライオンキング」は、1998年から上演されています。
ライオンキングに出演する子役
◎ヤングシンバ役(主役のオスライオンの子ども時代)
◎ヤングナラ役(シンバの将来の結婚相手のメスライオン)
➁バケモノの子
2022年から上演されている「バケモノの子」は、映画でも大ヒットした細田守監督の作品を原作としたものです。
バケモノの子に出演する子役
◎蓮(九太)
◎一郎彦
◎二郎丸
アナと雪の女王
「ライオンキング」と同じくディズニーの作品である「アナと雪の女王」は、劇団四季で2020年以降から上演されています。
アナと雪の女王に出演する子役
◎ヤングエルサ役(雪や氷の魔法を使う女王・エルサの子ども時代)
◎ヤングアナ役(エルサの妹・アナの子ども時代))
近年募集が行われたのは、この3作品ですが、過去には「美女と野獣」「サウンドオブミュージック」「ドリーミング」などの人気作品でも、子役の募集が行われていました。
劇団四季の子役になる方法
劇団四季には、たくさんの俳優が所属して、素晴らしい作品を作るために、日々レッスンに励んでいますが、子役の場合はどのように採用されるのでしょうか。
実は劇団四季の団員は大人のみなので、舞台に出演している子役は、専属の団員ではありません。
そのため、作品ごとに公募して、オーディション審査にて子役を決めています。
劇団四季の子役募集
劇団四季の子役オーディションは、一般公募となり、演技経験の有無は問いません。
基本的には、応募資格に当てはまっている子どもであれば、誰でも応募することができます。
劇団四季の主な作品の募集条件
劇団四季の子役に応募できる条件は、作品によって決められています。
ここでは、これまでに募集された作品の応募条件を紹介します。
ライオンキング
【ヤングシンバ役】
・9~12歳の男の子(小4以上)/身長130~140㎝
【ヤングナラ役】
・9~12歳の女の子(小4以上)/130~135㎝
アナと雪の女王
【ヤングエルサ役】
・10~12歳の女の子/130~140㎝
【ヤングアナ】
・7~9歳の女の子/身長115~125㎝
バケモノの子
【蓮(九太)】
・9~12歳の男の子/身長130~145㎝前後
【一郎彦】
・9~13歳の男女/130~145㎝前後
【二郎丸】
・8~10歳の男女/120~130㎝前後
このように年齢や身長が限られているため、起用されている子役が成長すれば、卒業という形になり、新しい子役が採用されます。
また、劇団四季は全国各地で公演を行っているので、子どもたちの学業に支障が出ないように、地域ごとに各役の子役を数名採用します。
現在募集中の劇団四季子役オーディションは?
6月に日本での上演が2周年を迎える「アナと雪の女王」の東京公演に出演する子役を募集中です。
募集しているのは「ヤングエルサ」役と「ヤングアナ」役になります。
応募条件・詳細
【ヤングエルサ役】
・10~12歳の女の子/130~140㎝
【ヤングアナ】
・7~9歳の女の子/身長115~125㎝
※2023年5月以降、横浜市青葉区にある四季芸術センター、東京都港区にあるJR東日本四季劇場[春]に定期的に通える方
応募は郵送で受け付けています。
ホームページから応募書類をダウンロードして、写真等必要なものを同封して送ります。
詳しい応募方法は、ホームページにて確認してください。
劇団四季子役オーディション
応募締め切りは2023年4月1日(土)16時必着です。
劇団四季子役オーディションの倍率は?
劇団四季の子役オーディションは、作品や役、地域によっても違いますが、倍率は50倍前後と言われています。
ほとんどの募集では、応募者数が数百人となっていますが、採用されるのは数名です。
子役と言っても大きな舞台で重要な役を演じるので、オーディションでは、しっかり役を演じ切れる素質がある子供を選んでいます。
ちなみに、子役以外の一般のオーディションでは、1,000~2,000人の応募がありますが、合格者も数十人となるので、倍率としては、子役と同じくらいになっています。
劇団四季の子役オーディション内容
劇団四季の子役オーディションでは、どのような審査が行われるのでしょうか。
子役オーディションの内容
①書類選考
↓
②予選
↓
③本選
↓
④合否発表
オーディション審査として、2日間にわたって予選と本選が行われます。
審査の内容は…
・歌
・ダンス
・演技
が基本になります。
細かい審査方法は、作品や受けるオーディションによって違いがあります。
また、詳しい審査内容に関する情報は少ないですが、これまでに劇団四季の子役オーディションで行われた審査をいくつか紹介します。
歌唱審査
・前もって送付された課題曲を歌う
・劇中歌を歌う
ダンス審査
・当日、決められた時間で覚えた振り付けを踊る
・劇中歌を使ったダンス
演技審査
・劇中のセリフを使った演技審査
・ペアでの演技審査
予選も本選も基本的には、歌唱・ダンス・演技の審査が中心となります。
劇団四季の子役オーディションに合格するには?
劇団四季のオーディションは、書類選考から予選に進む時点でもかなり人数が絞られて、予選から本選に進める子は数十人です。
そんな厳しい審査を勝ち抜くためには、歌・ダンス・演技のスキルは必要ですし、実際にオーディション審査に進む子どものほとんどがレッスンを受けています。
劇団四季のオーディションを受けるために、ミュージカルスクールでレッスンを受けている人も多いです。
また、ミュージカルや舞台への出演実績が多い芸能事務所や養成所で、スキルを磨いている子役タレントもたくさんいます。
スキルはもちろんですが、一緒に作品を作っていく仲間として、子役であっても、人間性や舞台に対する姿勢も審査ポイントになります。
オーディション審査では、挨拶や言葉遣いなどの礼儀は基本として、前向きな姿勢が伝わるように気持ちの部分でもアピールできるといいですね。