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歌手になりたいなら必見!オススメの発声練習方法をご紹介

2018.12.17 / 歌手

歌手が発声練習をする理由とは?

歌手にとって発声練習は必須です。発声練習とは文字通り「声を出す」ための練習ですが、これは歌の基本となる技術といえます。発声練習の効果としては「声量を上げられる」「活舌がよくなる」「声が通るようになる」というプロになるための土台作りとしての効果が期待できます。また、「音域を広げられる」「声を自在にコントロールできる」「声の持続力が高まる」というテクニックの部分も鍛えることが可能です。そのため、一流の歌手であっても発声練習を継続している人は多くいます。そして「喉が痛みにくくなる」「リラックス効果がある」という効果も期待できます。自分の喉を最適なコンディションに維持することは大切ですし、本番前に発声練習によってウォーミングアップを行い、喉や筋肉をリラックスさせることも重要でしょう。

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簡単に実践できる発声練習方法

発声練習は、歌手をはじめ声優、ナレーターが行う練習方法ですが、手軽で場所を選ばない練習方法も多いため、企業でプレゼンを行うような人も積極的に行っています。ここでは、特に簡単に実践できる発声練習方法を紹介します。1つ目は肺気量を高める目的で行う「ペットボトルの空気を吸い上げて肺気量を高める」という方法です。歌唱力と肺気量はとても深い関係にあり、肺気量を増やせれば、質の良い声を出せます。用意するのは、空の1.5リットルのペットボトルです。このペットボトルのなかの空気を思いきり吸い上げてへこます練習をしてみましょう。慣れないうちは酸欠になる可能性もあるため、少しずつ段階を上げていくことが大切です。

2つ目の練習方法は「歌唱力の高い歌手のものまねをしてみる」ということです。「好きこそ物の上手なれ」ということわざがあります。好きな人の歌をまねるのが、歌唱力アップに最も近道といえるでしょう。自分が憧れる歌手、歌唱力が高い歌手をまねているうちに自然に歌い方が習得できます。また、歌手ならば外国語の発音が良いのは、強みのひとつとなるでしょう。実は歌をものまねするのと、外国語の発音を真似るときは、脳の同じ部分が活動しています。したがって、歌唱力の向上とともに言語力アップも期待できるのです。

3つ目の練習方法は「カラオケで練習する」ということです。肺気量を増すなど基礎練習と並行して、実践的な練習を行いましょう。カラオケはメロディが流れているので、歌唱力とともに音感も鍛えることが可能です。歌手のものまねもかねてカラオケで練習すれば、効果倍増が期待できます。

歌手が行う基本の発声練習方法

“アスリートが試合前にウォーミングアップを行うように、歌手も準備運動を行います。いきなり大声をあげたり高音を出したりすると喉を痛めてしまいます。歌う前に筋肉をほぐし、よく声が出るように発声練習を取り入れましょう。また、発声練習は、歌唱力アップのためにも必要です。一般的に、プロの歌手が行っているボイトレのなかにも、発声練習が組み込まれています。発声練習を行うことで、ボイトレの効果をさらに高めているともいえるでしょう。そこで、歌手が行っている基本の練習方法を紹介します。

1つ目は「アエイウエオアオ」と順に繰り返して発声する方法です。これは最も広く普及している発声練習であり、声量と音域を飛躍的にアップできます。方法ですが、まず自分が出しやすい音域で「アエイウエオアオ」を繰り返します。はじめは10秒程度しか続かないかもしれません。このとき、母音の正しい口の開き方に注意しながら大きく口を開き、喉に力を入れないのが重要です。次に、だんだんと声を大きくしていき、クレッシェンドの練習を行います。クレッシェンドが終わったらデクレッシェンドの練習です。デクレッシェンドは徐々に声を小さくします。クレッシェンドとデクレッシェンドの練習は、実力に応じて10~30秒ほど継続して行います。また、クレッシェンドとデクレッシェンドを交互に行い、クレッシェンドを10秒、デクレッシェンドを15秒にするなど、声量コントロールの練習を加えていきましょう。

2つ目は、いい声を出すための腹式呼吸トレーニングです。腹式呼吸で静かに呼吸を行い、息を吐くときに「は〜」と口を開けてゆっくりと息を吐きます。このとき、息を吐きながら軽く「ア~」と声を乗せます。慣れてきたら声を長く伸ばす・高くするといった練習方法もあります。これらの発声練習を重ねることで喉が広がって、声が楽に出ることを実感できるはずです。”

プロが実践している練習方法とは?

“プロが日ごろ行っている地道な努力は、すでに紹介した基礎練習の他にもたくさんあります。もっと歌が上手くなりたい人ならば、プロが実践している練習方法を取り入れましょう。1つ目は体力づくりです。世の中にはオペラやロック、アカペラ、ミュージカルなどいろいろなジャンルがありますが、それらの歌手に共通しているのは、強靭な体を持っているということです。一流の歌手ならば、胸板が厚く、腹筋は鍛えられ、肺気量が多いことが特徴です。多くの歌手は、ランニングなどの有酸素運動と筋トレなどを組み合わせて体力づくりを行っています。

2つ目は徹底した基礎練習です。これには呼吸法、発声練習、滑舌をよくするための練習などがあります。また、正しい姿勢を維持するなども必要です。プロは常にこれらの基礎練習を欠かしません。3つ目は自分の歌声を分析することです。プロの場合、機材やマイクを通して自分の歌をチェックしています。なぜなら、体内の骨などを伝って自分が聴く歌声と、聴衆が聴く歌声は違うからです。この微妙な違いを修正できるかどうかで結果は大きく違ってきます。他にも、息の吐き方、音の安定感、ビブラートの強弱なども厳しくチェックします。スマホの録音機能などでもよいので、必ず歌声を録音しておき、後で自己分析することが重要です。”

発声練習を毎日続けるコツは?

発声練習には毎日の練習が欠かせませんが、発声練習は意外に地味な作業です。そのため、毎日続けるためのコツを覚えておいたほうがよいでしょう。1つ目は「短い時間でも必ず練習する」ことです。調子が乗らないときや、喉のコンディションが悪い場合でも毎日長時間練習することを決めていると、プレッシャーを感じてしまい続きません。そのため、たったの5分でもいいので、その代わり毎日続けるなどのルールにしたほうがよいでしょう。2つ目は「毎日の習慣の後に練習をする」です。会社や学校ならば始業時間があるので、嫌でも仕事や勉強のスタートがきれます。しかし、発声練習は自発的に行うものですので、何らかの「スイッチ」を自分で決めておくと毎日続けやすくなるのです。それには、歯磨きの後に必ず発声練習をするなど決めておくのがよいでしょう。髪を乾かしているとき、風呂に入ったときなど何でもかまいません。要は、発声練習を習慣として定着させることが大切です。その意味では、「周囲(家族など)に毎日練習することを宣言する」というのも有効です。一人暮らしなどの場合、紙に書いて残しておく方法もあります。誰かに伝えたり、文字で残したりすることで毎日の練習が継続しやすくなるでしょう。

毎日コツコツと練習を続けていこう!

「練習は裏切らない」という言葉をアスリートなどからよく聞きますが、歌手にとっては発声練習がその1つです。毎日少しずつでも発声練習を続けていくことで着実に歌唱力を上げられます。歌手を目指すのであればさっそく実践しましょう。

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