韓国で活躍するアイドル(K-POPアイドル)は、韓国の音楽プロダクションや、エンターテイメント会社に所属しているアイドルのことを言います。
中には、日本と同じように個人レーベルで活動しているアイドルもいますが、多くは大手のプロダクションに所属して活躍しています。
韓国のアイドルでは、練習生期間に厳しいレッスンが導入されている場合が多く、アイドルを目指す人は、練習生として徹底した育成を受けるのが一般的です。
日本のアイドルでも、オーディションに合格すれば「練習生」「研修生」と呼ばれる期間に下積み経験をするシステムがありますが、韓国アイドルは、より徹底的にレッスンを行い、練習生になってもデビューできる可能性が低いという特徴があります。
また、練習生になるための審査も厳しく、アイドルを目指しているなら誰でも練習生になれるということではありません。
しかし、練習生を選ぶ時点で、厳しい審査で才能のある人のみを採用するので、練習生がレッスン料などの費用がかからない場合がほとんどです。
練習生にかかるレッスン料や生活費などを負担してもらえますが、デビュー後の収入からプロダクションに返金していく契約になっています。
韓国アイドルの練習生の生活とは?
韓国アイドルの練習生は、他の練習生達と一緒に寮で生活をします。
1日のスケジュールはきっちりと決められており、歌・ダンス・語学など、K-POPアイドルに必要なことを学んでいきます。
低年齢で練習生になる人が多いので、学校に通いながらレッスンを受けることになりますが、レッスンに専念するために学校を辞める人もいます。
しかし、学業に関しては所属するプロダクションによって考え方が違い、韓国の大手プロダクションの1つである「JYPエンターテインメント」では、練習生や所属タレントに、学業を怠らないように指導しており、学業が疎かになれば、レッスンを休止するなどの対応がされています。
韓国アイドルの練習生のスケジュールは、プロダクションによって多少の違いはありますが、平日は学校から帰宅してからのレッスン、休日は午前中から午後21~22時位までレッスンを行っています。
休日は、1日の中で歌・ダンス・語学のレッスン、さらに演技レッスンなどもこなさなければいけないので、朝の10時位~夜の22時位まで、しっかりとレッスンのスケジュールが組まれています。
しかし、最も注目しておきたいのが、このスケジュールを練習生全員がこなしているという点です。
韓国アイドルの練習生の中で、デビューできる人は限られた人です。
他の人と差をつけるには、自主練習がとても重要となることは、言うまでもありません。
決められたレッスンだけでも、ハードですが、デビューに向けてさらに自主的に練習を行わなければ勝ち残れない厳しい世界です。
しかし、韓国アイドルのパフォーマンススキルの高さを見ると、この厳しい練習生時代があるからこそだと納得させられますよね。
韓国アイドルの練習生になる方法
韓国アイドルの練習生になるには、練習生になるためのオーディションに合格しなければなりません。
日本の感覚では、練習生のオーディションは比較的合格しやすいイメージがあるかもしれません。
しかし、韓国の練習生のオーディションは、狭き門だと考えておきましょう。
練習生のオーディションの時点で、歌やダンスの実力、将来性、スター性などを厳しく審査されます。
実際に練習生になるために、何度もオーディションに落ちても、挑戦し続ける人もたくさんいます。
日本のアイドルのオーディションでは、歌やダンスの経験が全くない状態から、アイドルの「練習生」や「研修生」になれることもありますが、韓国では、練習生のオーディションの時点で、歌やダンス審査のレベルが高いと考えておきましょう。
また、韓国アイドルの練習生になる場合、韓国での寮生活が基本です。
日本を含む他の国在住であれば、親元を離れて韓国で生活する覚悟が必要です。
韓国アイドルの練習生を選ぶ審査基準とは?
韓国のアイドルはダンススキル・歌唱力共に優れた人も多く、さらにスタイル抜群でビジュアルの良い人が多いのも特徴です。
韓国アイドルの練習生を選ぶ審査基準は、プロダクションによって重視することが違います。
例えば、BIG BANGやBLACKPINKが所属する韓国の大手音楽プロダクションの「YGエンターテイメント」では、練習生のオーディションの時点で、実力を最重視する傾向にあります。
才能のある人で、唯一無二の個性がある人を選び、その才能を伸ばしていく指導方法です。
他の大手プロダクションに比べて、練習生はやや少なめなのも、実力がある人しか選ばない方法だからなのかもしれませんね。
次に、2PMやTWICEが所属する大手プロダクション「JYPエンターテインメント」では、他のプロダクションと同じように、実力も重視しますが、人間性・人柄を最重視すると言われています。
代表のパク・ジニョンさんは、アイドルを目指す練習生の「アイドルとして成功したい」という純粋な気持ちを大切にしたいという考えから、誠実に夢と向き合うことができる、まじめで謙虚な人を好む傾向にあります。
最後に、BoAや東方神起、少女時代など日本でも有名なアーティストが多く所属するSMエンターテイメントでは、練習生の審査基準としてルックスを重視する傾向にあります。
また、韓国の中でも早くからアイドルの育成を行ってきたプロダクションで、練習生の管理も厳しく、ルックスを重視して審査したとは言え、厳しいレッスンで練習生たちのパフォーマンススキルをレベルアップさせています。
このようにプロダクションによって最重視するポイントは違いますが、練習生になるには「レッスンを受けさせてみたい」と思わせる才能や実力、ビジュアルなど自信を持てる強みが必要だということですね。
韓国アイドルの練習生を目指すスクールとは?
韓国アイドルは、練習生になる時点で、狭き門だということが分かりましたよね。
さらに、世界各国でのK-POPブームもあり、韓国アイドルを目指す人も増えているので、ライバルも多いでしょう。
そのため、最近では練習生のオーディション合格を目的としたスクールもあります。
練習生に合格できる人を育成する内容で、練習生になるために必要なスキルを身に付けることができます。
歌・ダンスのレッスン、韓国語などの語学のレッスンはもちろんオーディションの実践指導など、オーディション合格に役立つレッスンも受けることができます。
費用はかかりますが、実際に音楽プロダクションのオーディションを受ける時に、手厚いサポートを受けられるシステムや、練習生のオーディションに合格できなければ、レッスン費用を全額返金するというシステムを導入しているスクールもあります。
自分に合うスクールがあれば、練習生になるために参加してみるのもいいのではないでしょうか。
韓国アイドルの練習生期間はどれくらい?
韓国アイドルの練習生には年齢制限がないため、10代半ば位の低年齢でデビューすることも珍しくありません。
デビューを果たした練習生たちは、平均すると2~4年ほどの練習生期間を終えてデビューしています。
しかし、中には10年以上もの間、練習生としてレッスンを受けてデビューした人もいます。
韓国の大手音楽プロダクションでは、新しいグループがデビューすれば、その後数年は新しいグループをデビューさせない場合も多く、新グループのメンバーに選ばれなかった練習生は、そのタイミングで退社することも多いようです。
低年齢でデビューする人が多いので、練習生期間にチャンスは数回しかない過酷な状況で、レッスンに励んでいます。