子供にお手伝いは必要?
子供にお手伝いをさせている家庭も多いのではないでしょうか。
「お手伝いしてもらって助かる」という意見もある反面「子供にお手伝いさせるよりも自分でやった方が早い」と、お手伝いを負担に感じているパパやママも少なくありません。
・子供にやり方を教える時間がない
・子供に任せると時間がかかってしまう
・上手くできないと怒ってしまう
など、お手伝いに関する悩みも増えると「子供にお手伝いをさせるメリットってあるの?」と疑問に思うこともありますよね。
子供のお手伝いの定番と言えば…
・お皿洗い
・洗濯たたみ
・拭き掃除
・お米洗い
・お風呂洗い
などがありますが、このようなお手伝いには、どんなメリットがあるのでしょうか。
子供にお手伝いをさせるメリットや方法について、詳しく紹介していきます。
子供にお手伝いをさせるメリット
はじめに、子供にお手伝いをさせると、どのようなメリットがあるのか、知っておきましょう。
◎責任感を持つようになる
子供にお手伝いをさせると「自分の役割を任された」という感覚を持つようになります。
家族の中で、自分の役割を見つけると、その役目を果たそうとする責任感が芽生えます。
簡単なお手伝いでもかまいません。
例えば、ポストから新聞を取りに行くお手伝いでも、毎日続けていくと「お父さんが読む時間までに取りに行かなければいけない」「自分がやらなければ、家族が困る」という考えを持って、行動するようになります。
◎行動力がアップする
お手伝いをして、家族の役に立って褒められると、その成功体験を繰り返したくなります。
すると「もっとやってみよう」「他にもできることはないかな」と、自ら率先して、出来ることを探しながら行動するようになります。
また、お手伝いをする中で、効率の良い方法を考えることができるようになり、工夫しながら行動することも身につきます。
◎自信を持てる
今までは、家族にサポートされながら生活してきた子供が、今度は家族を手助けする「お手伝い」ができるようになると、自信が付きます。
さらに、お手伝いをする中で、頼まれたことをやり遂げる達成感を感じる事でも、自己肯定感を高めることができます。
◎コミュニケーション能力が上がる
お手伝いを頼んで、やり方を説明するやり取りで、親子のコミュニケーションをたくさん取ることができます。
また、お手伝いが出来た時に、パパやママから褒められることや、失敗した時に励まされることを経験すると、子供は外でのコミュニケーションに、その経験を活かすことができます。
◎生活能力が上がる
お手伝いには、子供が今後生活していく中で、必要な知識が詰まっています。
料理、洗濯、掃除など、子供の頃から手伝っていれば、いざ自分で生活をしなけれないけない時にも、生活力が身についているので役に立ちます。
お手伝いを継続するには?
お手伝いにはたくさんのメリットがあると分かりましたが、継続することが難しいと感じたことはありませんか?
例えば…
・教えるのが大変で自分でやってしまう
・子供がすぐに飽きてやらなくなる
・自分の好きなお手伝いしかやらない
など、お手伝いを続けさせるのが難しい理由は様々です。
しかし、お手伝いを継続してやらせることで「メリット」を感じやすくなります。
お手伝いを継続させる方法についても見ていきましょう。
◎親の都合でお手伝いを頼まない
親としては、困っている時、手が足りない時に手伝って欲しいと思いますよね。
しかし、まだ子供の時には、親の都合に合わせるよりも、子供の予定に合わせることが継続させるコツです。
本当に手伝って欲しい時だけ頼んで、必要ない時には頼まないというやり方ではなく、毎日決まったお手伝いを習慣づけることで継続できます。
◎時間のかからないお手伝いから始める
宿題、習い事、友達との遊びなど、子供にも予定がたくさんあるので、お手伝いが負担になって続かなくなるのはよくあるパターンです。
例えば、お皿洗いや掃除など、比較的時間のかかるお手伝いだと、子供は「ゲームをする時間がない」「友達との約束に間に合わない」など、自由な時間を奪われることがストレスになりやすいです。
例えば「学校から持ち帰ったお箸箱を洗う」「テーブルを拭く」など5分もあればできるような役割からスタートしましょう。
簡単なお手伝いでも「続けられた」という達成感を感じられれば、もっとお手伝いをしたいという意欲にも繋がります。
◎やりがいを作る
大人でも、何かを継続させるためには「頑張った」と実感できることが欲しいですよね。
子供も、やりがいを感じれば、お手伝いを続けたいと思います。
例えば
・お手伝いをできた日にはシールを貼って、シールがたまったらお菓子がもらえる
・お手伝いポイントをためたらご褒美がもらえる
など、お手伝いを継続させることにやりがいを感じられるように工夫するのもおすすめです。
子供のお手伝いにお小遣いはあり?
お手伝いをするとお小遣いがもらえるシステムにしている家庭は多いですよね。
1ヶ月まとめてお手伝いした分のお小遣いを渡す方法や、お手伝いの内容によって金額を決めてその都度支払う方法の家庭も多いでしょう。
しかし「お手伝い」の本来の目的は何でしょうか。
手伝いの目的
・生活力を身に付ける
・家族の一員として役割を果たす
・他社貢献の心を養う
お手伝いを通じて、家族の中での役割を持つことや、将来生きていくために必要な生活力を身に付ける必要があります。
さらに、人を助ける「他者貢献」の心を育むいい体験にもなります。
自分がお手伝いすれば、家族が助かるという感覚は、他人を助けて喜んでもらうことの素晴らしさを知るきっかけになるでしょう。
しかし、お手伝いをすればお小遣いがもらえると、子供は「もらえなければやりたくない」と思ってしまうのも仕方ないですよね。
そうならないためには「お手伝いをするとお小遣いがもらえる」という感覚を子供が持ってしまわないように注意することです。
NGな声掛け
「お小遣いが欲しかったら、これ手伝って」
「今やってくれたらお小遣いアップするよ」
このような声かけをすると、子供にとってもお手伝いはお小遣いを稼ぐためにやる感覚が強くなり、報酬アップするための方法を考えるなど、見返りを求めることがメインになってしまいます。
おすすめの声かけ
「○○ちゃんが手伝ってくれたから、ママもゆっくりする時間が出来たよ」
「このお手伝いは○○ちゃんが一番上手だね」
お手伝いをすることで、大切な家族を助けていると実感できる言葉をかけましょう。
また「上手にお手伝いが出来ている」と自信が持てる声かけも忘れないようにしたいですね。
お手伝いでお小遣いがもらえるシステムは、悪いことではありません。
しかし、お手伝いは本来「お小遣いをもらうためにすること」ではなく、家族で協力し合うためだと忘れてはいけません。
「お手伝いをしてくれる気持が嬉しいいから、その気持ちとしてお小遣いを渡す」ということを強調しましょう。
おすすめのお手伝い
最後に、まだあまりお手伝いの習慣がない子供にもおすすめのお手伝いを紹介します。
ゴミ捨て
ゴミ捨ては、比較的簡単で時間もかからないお手伝いですが、やってもらえると助かることでもありますよね。
また、ゴミの分別や、ゴミの出し方など、社会でのルールを知ることもできます。
家族以外に近所の人から褒められる機会も多く、やりがいも感じられるでしょう、
年齢によっては1人で外に出るのが危ないので、サポートしながらやってみましょう。
調理
子供にも人気の高い「料理のお手伝い」は、楽しくコミュニケーションを取りながらできるので、おすすめです。
また、サラダの野菜を洗ったり、ちぎったりすることからスタートして、材料を切る、混ぜる、焼くなど、出来ることが増えていくので、子供がレベルアップを実感しやすい所もポイントです。
他にも、子供がやりがいを感じられる家事はたくさんあります。
簡単なことからスタートして、継続できるお手伝いを見つけたいですね。