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歌うと喉が痛くなるのはなぜ? あと喉の開き方も知りたい

2022.03.22 / 未分類

歌うと喉が痛くなる

歌うとすぐに、喉が痛くなってしまいませんか?
大きな声で歌ったり、高音の歌を歌うと、喉が痛くなって負担がかかっていることに気付くことも多いのではないでしょうか。
喉が痛くなると、歌うことを思いっきり楽しめないですよね。

歌を、気持ちよく楽しんで歌えるように、その原因と改善策を解説していきます。


歌うと喉が痛くなる原因

最初に、歌を歌うと喉が痛くなる原因から見て、改善策を考えていきましょう。

【音域の合わない歌を歌っている】

人それぞれ、地声で出せる音域には限界があります。
地声では出せない高音を出す時には、ファルセット(裏声)を出す方法もありますが、基本的には自分の音域より高い音も低い音も、出す時には喉への負担がかかります。
特に、高音は、上手く出せれば気持ちがいいですが、喉を痛めない歌い方でなければ、痛みが出てしまいます。

【喉に力が入っている】

歌ったあとに喉が痛くなる人は、歌う時に喉が閉まっていて、無理に声を出すことになるので、喉への負担が大きくなります。
また、喉に力が入っているということは、全身にも力が入ってしまっているので、呼吸も上手くできなくなり、声を出すと喉に負担がかかってしまいます。

【息を吐きすぎている】

歌う時に出す息の量も、喉の痛みに関係しています。
大きな声を出そうと思えば、声を出す時に、息もたくさん吐くことになりますが、歌っている間ずっと、大量に息を吐いていると、喉に負担がかかる原因となってしまいます。
息をたくさん吐かなくても、声量が出る方法を実践するようにしましょう。

【叫ぶように歌っている】

ささやくように歌う切ない歌や、熱い思いを歌にのせて叫ぶように歌う歌など、歌によって歌唱方法は違います。
特に、叫ぶように歌う時には、喉への負担が大きく、痛みをひき起こす原因となります。
叫ぶような歌ばかり歌っていると、喉の痛みだけでなく、かすれてしまうこともあるので、注意が必要です。

歌を歌ったあとに、喉が痛くなるのは、正しい歌唱方法ができていなかったり、喉に負担がかかる歌い方をしていることが原因となります。

コンサートなどで長時間、何曲も歌う歌手は、プロのレッスンを受けて、喉に負担がかからない歌い方をしています。
喉を痛めずに歌うためにも、負担が少ない歌い方ができるようにトレーニングをしておきましょう。

喉が痛くならない歌い方

では、喉が痛くならないように歌う歌い方とは、どのような歌い方なのでしょうか。
喉を痛めないために、すぐに実践したいコツを知っておきましょう。

喉が痛くならない歌い方のコツ

歌い方のコツ①腹式呼吸

普段の呼吸は、胸に空気を入れる「胸式呼吸」をしている人も多いですが、お腹に空気が入る「腹式呼吸」では、よりたくさんの空気を取り入れることができるので、歌う時に、吐く息の量をコントロールしやすくなります。

歌い方のコツ➁姿勢を正す

喉への負担は、歌う姿勢とも大きな関りがあります。
例えば、下を向いた姿勢では声が出しづらくなるように、歌う時の姿勢で声を出す時に喉にかかる負担は減らすことができます。
お腹に力を入れて声を出せるように、足を肩幅に開き、背筋を伸ばして立ちます。
猫背になると、声が出しづらくなるので注意が必要です。
マイクも、顔に対して真っすぐに持つと、声の通り道を確保しやすくなります。

歌い方のコツ③リラックスする

体がリラックスしていなければ、喉が閉じてしまいます。
深呼吸をしたり、ストレッチをして体をほぐしましょう。
また、立った時に少し膝を曲げて下半身に力が入ると、自然に上半身がリラックスして喉が開きやすくなります。

歌い方のコツ④音域に合う選曲をする

喉に負担をかけないためには、自分の音域に合う歌を選曲するのも良い方法です。
とは言っても「高音や低音を響かせる楽曲をかっこよく歌いこなしてみたい!」と憧れますよね。
どうしても音域を超えた歌を歌いたい場合は、ファルセット(裏声)などの歌唱テクニックを練習しておきましょう。

歌っても喉が痛くならないトレーニング

喉が痛くならない歌い方を紹介しましたが、より良い状態で実践できるように、毎日コツコツ続けておきたいトレーニング方法も紹介しておきます。

【腹式呼吸のトレーニング】

腹式呼吸は、息をたくさん吸い込むことができるだけでなく、パワフルな声を出す効果もあります。
また、自律神経を整える効果もあると言われるように、腹式呼吸は体をリラックスさせるので、喉を開きやすくすることもできます。

腹式呼吸の練習方法を解説します。

腹式呼吸の練習方法

①お腹に力を入れて、へこませながら息を吐き切る。
➁息を止めて、お腹の力を抜く。
③お腹に手を当てて、5秒間かけてゆっくり鼻から息を吸い、お腹が膨らんでいるのを確認する。
④そのまま5秒間息を止める。
⑤10秒間かけて、ゆっくり口から息を吐き続ける。
⑥吐き切ったら、お腹の力を抜き、再び鼻から息を吸う。

最初は、10秒かけて吐くのが難しく感じるかもしれないので、できる秒数からスタートしましょう。
腹式呼吸ができるようになっても、歌いながらでは上手くいかないかもしれません。
横になった姿勢で、歌を歌ってみると、腹式呼吸で歌う感覚が掴みやすくなります。

【声帯を開くトレーニング】

声帯を開くためには、閉鎖筋という筋肉を鍛えるのが効果的です。
閉鎖筋が鍛えられると、声帯を開いたり閉じたりするコントロールが上手くできるようになり、喉への負担が少なくなります。

閉鎖筋を鍛えるトレーニング

①声帯を閉じた状態で「あ”ーー」と濁った声を出す。
➁「あ・あ・あ」と短い音を出し声帯が開閉する感覚を掴む。

濁った声のことを「エッジボイス」と言いますが、閉鎖筋を鍛えるトレーニングにも
ピッタリで、声帯をリラックスさせたり、声のかすれを防ぐ効果もあります。

エッジボイスの出し方や効果については、こちらからご覧ください。
エッジボイスとは?出し方や効果を知っておこう

もう一つ、声帯を開くトレーニングでおすすめしたいのが「リップリール」です。
プロの歌手でも、歌う前には、リップロールをして唇の緊張をほぐします。

リップロールのやり方

①唇の力を抜いて声を出しながらブルブルと震わせます。
➁安定してできるようになるまで練習します。
③リップロールで地声や裏声などいろいろな声を出してみます。

リップロールでは、唇のリラックス効果以外に、喉を開きやすくする効果もあるので、喉が痛くならないトレーニングに適しています。

喉を痛めないためにやっておきたいこと

歌い方や姿勢などで、喉が痛くならない歌い方を説明しましたが、その他にも気を付けておきたいポイントがいくつかあります。

【生活習慣を見直す】

喉も体の一部なので、睡眠・運動・食事などの生活習慣が乱れれば、状態は悪くなってしまいます。
特に、辛い物や炭酸飲料、カフェインなど刺激が強いものばかり好んでいると、喉のコンディションにも影響します。
喉に負担の少ない食生活や、十分な睡眠、運動習慣も身に付けておきましょう。

【お酒・タバコを控える】

お酒やタバコは、喉への負担が大きく、カラオケなどでタバコを吸ったり、お酒をたくさん飲みながら歌うと、喉を痛めやすくなります。
もちろん、楽しみながら歌うことは大切ですが、喉が痛くなるのを防ぐためには、普段からお酒やタバコは控えておきましょう。

【乾燥を防ぐ】

空気の乾燥は、喉が痛くなる原因です。
歌う時ではなくても、エアコンなどで乾燥した部屋では喉が痛くなりますよね。
部屋が乾燥してしまわないように、エアコンを調節したり、加湿器を使うなどの乾燥対策をしましょう。
また、水など刺激の少ない飲み物で、こまめに水分補給をすることも大切です。

歌い方と環境を整えれば、喉への負担が軽くなるので、歌う時に喉が痛くなる人は、是非実践してみましょう。

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