芸能界のマネージャーとは?
芸能界でのタレントのマネージャー業務内容は、主に担当するタレントの仕事を管理することがメインとなります。
タレントのスケジュール管理はもちろん、テレビ局のプロデューサーなどにタレントを売り込む営業活動や現場への送迎、同行も業務内容に含まれます。
担当するタレント1人に対してマネージャーが1人付く場合もありますが、マネージャー1人で数人のタレントを受け持つこともあります。
会社によっても違いますが、仕事量が多い人気タレントの場合専属でマネージャーが付く場合が多く、反対に新人など比較的仕事が少ないタレントを担当するマネージャーは3~4人ほどの管理を任される場合が多いようです。
少数にはなりますが、人気アーティストや大御所俳優などには1人に対して数人のマネージャーが付くこともあります。
さらに、マネージャーの仕事はタレントに付き添ったり、スケジュール調整をするだけではなく目に見えない部分にも気を配る必要があります。
例えば、担当しているタレントの魅力を見つけてさらに活躍の幅が広がるようにアドバイスをしたり、競争の激しい芸能界で活躍するタレントが抱える悩みや胸の内に気づき相談に乗ることも大切な仕事です。
担当するタレントが、よりよく芸能界で活躍していけるように常に周りを見て行動しなければいけません。
芸能界のマネージャーに向いている人は?
担当するタレントが仕事で関わる人と、仕事上の話をする時にも間に入って上手く話をまとめるのもマネージャーの仕事です。
例えば、テレビ番組への出演依頼が来た場合、ギャランティーの交渉もマネージャーの仕事になるのでテレビ局もタレントも双方が納得できるように交渉を成立させる必要があります。
ギャランティ―の交渉以外でも、出演条件を交渉するなど人と人との間に入って上手く話をまとめなければいけない場面がたくさんあります。
その場の空気を読むことが得意で、人に好感を持ってもらえる人柄の人がマネージャーに向いています。
また、マネージャー業は仕事によって現場が違い、行く場所も様々で1日の中でタレントと一緒に何度も移動することがたくさんあることも考えればフットワークが軽い人が向いていると言えるでしょう。
さらに、マネージャーの大切な仕事であるスケジュール管理も、単純に入ってきた仕事を埋めていくだけでは成り立ちません。
全ての仕事に遅刻やキャンセルなどで迷惑をかけないよう、上手く時間調整ができる人が向いています。
担当するのが、俳優、タレント、アーティストなどの部門によっても違いますが、多くの芸能人は日本中、または海外でも仕事が入ることも珍しくありません。
移動時間やタレントの睡眠時間などを考えながらスケジュールを組める、時間の感覚が的確であるということも重要です。
人気のタレントになれば、1年以上先のスケジュールを押さえられる場合もあります。
長期でのスケジュール管理をする必要があるので、先のことまでイメージしながら仕事ができる人はマネージャーに向いています。
そしてもう一つマネージャーとして大切なことは人をサポートすることが得意で、切り替えが早いことも必要な要素となります。
マネージャーとして仕事をするからには、担当したタレントの成長をサポートしていく必要があります。
安定して仕事がもらえるとは限らない芸能界で、人気を維持していくのはとても難しいことです。
人気が低迷して仕事がない時にも、タレントが前向きに活動できるようにさらなる成長をサポートしていかなければいけません。
このようにタレントの気持に寄り添って二人三脚で支えていくので、マネージャーはどうしても担当しているタレントに対して思い入れが強くなります。
しかし、会社によっては頻繁に担当マネージャーの入れ替えが行われる場合も多く、担当するタレントが変わることもよくあります。
そういった時にもすぐに対応できるように、切り替えが早く新しい環境に早く馴染めるように努力できる性格の人もマネージャーに向いているでしょう。
芸能界でマネージャーをするのに資格は必要?
芸能界でマネージャーをするための資格は特にありません。
しかし、大手の芸能プロダクションなどでは4年制大学を卒業していることが採用の条件になっている会社も多くあります。
また、送迎などの関係で普通自動車免許を持っていることも採用条件とされている場合がほとんどです。
採用試験として一般常識などを含めたテストが行われる場合もあります。
大手の芸能プロダクションでは、給与や勤務条件もよく志望者も多くなるので競争率が高くなる傾向にあります。
大手のプロダクションにも小規模なプロダクションにも共通して、マネージャーの仕事をするにあたり、最も必要なのは責任感や人柄などの人間性です。
芸能界でマネージャーになる方法は?
芸能界でマネージャーになるためには、芸能プロダクションの求人でマネージャーを募集している会社を探すことから始めましょう。
募集している条件をクリアしていれば、募集要項に書かれている方法で応募しましょう。
履歴書を郵送するパターン、初めに担当者に電話で問い合わせるパターンなど会社によって様々ですので必ず確認しておきましょう。
面接の日程が決まれば、基本的には一般的な企業の面接と同じでフォーマルな服装と清潔感のあるヘアスタイル、メイクで行きましょう。
面接では、主にコミュニケーション能力やまじめに仕事に取り組める人柄かどうかを審査されています。
学歴や経歴などに自信がない人でも、面接で人柄が評価されれば採用されることもあります。
また、メディア系の専門学校や大学に通っていれば、卒業する時にマネージャー業務の就職先を紹介してくれるなどサポート体制が整っている学校もたくさんあります。
マネージャーとして芸能プロダクションに就職した場合、一般的には大手の会社ならば新卒で月収は20万円前後が相場となっています。
他の企業と同じように、マネージャー業務も経験していくことで身に付くことがたくさんあります。
実際に芸能プロダクションにマネージャーではなく、一般事務など他の業務で採用されてからマネージャーに転身した例やタレントとして入社した後にマネージャーになったという例もあります。
細部にまで気を配って仕事をする必要があるマネージャー業務は、器用な人しかできないイメージがあるかもしれません。
しかし、タレントそれぞれも個性があるのでマネージャーにも様々なタイプの人が必要です。
実際には気づいていない適性を持っている場合もあるので興味がある人は挑戦してみるといいのではないでしょうか。
芸能マネージャーが持っておきたい資格とは?
マネージャーの募集要項に書かれている必要な資格としては、普通自動車免許のみの場合がほとんどです。
必須ではなくても、ビジネス系の資格やパソコン系の資格は持っていると役に立ちます。
さらには、TOEICなど英語系の資格も芸能界での仕事に役立つシーンがたくさんあるでしょう。
これから進路を考えている人であれば、メディア関係の仕事を学べる大学やエンターテイメント系の専門学校でマネージャーとしての知識を学べる学科を学んでから就職する方法もあります。
一般的な教養を身に付けておくことが大切ですが、それと同時にマネージャー業務には体力も必要になってきます。
移動も含めて動き回ることが多く、深夜まで仕事をすることも少なくないハードワークです。
体力のある健康な身体でないと、きつく感じるかもしれません。
忙しくて体力が必要なだけでなく、常にタレントをサポートする裏方の仕事というイメージを持たれる芸能界のマネージャーですが、タレントの成長を一番近くで見守ることができるやりがいのある仕事です。
華やかな世界で活躍するタレントを支える素晴らしい仕事ですね。