声優オーディションの種類
世界中にファンがいるほど、日本のアニメの人気は高く、アニメの人気と比例するように声優の仕事も人気が急上昇していますよね。
アニメに限らず、海外の映画の吹き替えや、ナレーション、読み聞かせなど声優の仕事はたくさんあります。
しかし、声優の仕事は、オーディションで勝ち取らなければならない仕事がほとんどです。
声優オーディションの種類は大きく分けて2つあり、声優のプロダクションに所属するためのオーディションと、アニメのキャラクターなどの声優の仕事をするためのオーディションです。
プロダクションに所属するためのオーディションであれば、合格してもすぐに声優としての活躍が保障されるわけではありません。
プロダクションのオーディションに合格して、そこから声優の仕事を得るためのオーディションを受ける日々が始まります。
プロダクションによっては、所属すれば声優に必要なレッスンを受けられる場合もあります。
また、声優だけを専門とするプロダクション以外に、大手の芸能プロダクションの声優部門に所属する方法もあります。
声優以外にも芸能界での活動を広げたい人には適しているでしょう。
それぞれのプロダクションによって得意分野があるので、どのような仕事があるのか、所属している声優にはどのような仕事をしている人がいるのかを確認しておくことが大切です。
プロダクションには所属せずに、フリーランスとして声優の仕事のオーディションを受けることもできます。
オーディション情報誌やサイトなどで、一般募集しているオーディションを見つけて応募する方法です。
未経験であっても応募できるオーディションもあります。
声優オーディションの書類選考について
声優のオーディションの選考用の書類について知っておきましょう。
プロダクションに所属していれば、会社に登録しているプロフィールや写真を提出してもらうことができます。
個人でオーディションに応募する場合は、プロフィールと写真による書類選考が行われるのが一般的です。
タレントなどの芸能界のオーディションと同じで、プロフィールや応募動機、これまでの経歴などを詳しく記入しましょう。
写真は全身とバスとアップを各1枚ずつ提出するパターンが多いです。
提出する前に必要書類に漏れがないか、応募方法をしっかり確認しておきましょう。
さらに声優のオーディションでは、書類選考でボイスサンプルを提出する必要があります。
ボイスサンプルは、声優の書類審査で最も重要だと言っても過言ではありません。
ボイスサンプルは、声優として活動するために、自分の声だけでなく演技力などもPRするためのものです。
オーディションによっては、ボイスサンプルの内容を指定されている場合もありますが、特に指定がない場合は、アニメのキャラクターを想定したセリフ読みや、原稿読みなどを録音するのが一般的です。
ボイスサンプルの内容には、自分の得意分野もしっかりアピールしておきましょう。
例えば、子供から老人まで幅広いキャラクターの声を使い分けられる、声の演技力に自信があるなど、自分が持っている強みを活かしたボイスサンプルを作るように意識するといいですね。
録音する時は、自宅で行う場合は雑音が入ってしまうことも考えられますので、可能であればスタジオでの録音、編集がおすすめです。
ボイスサンプルは長くなり過ぎないように、聞く人の立場になって編集をするのがポイントです。
プロダクションに所属すれば、最初にボイスサンプルを作ってもらえることも多いようです。
声優オーディションの内容とは?
声優のオーディションも、タレントやモデルのオーディションと同じように、審査員の前で、自己PRや質疑応答をする審査は行われます。
声優と言っても、アニメのキャラクター、ゲームのキャラクター、海外映画の吹き替えなど、仕事の内容も様々なので、声や演技力など求められる内容も違ってきます。
基本的にオーディションまでの流れとしては、ボイスサンプルを含む書類審査、実際のキャラクターのセリフで演じたものを収録して送るテープオーディション、スタジオで審査員が目の前で審査するオーディションという流れで行われます。
スタジオでのオーディションでは、自己紹介や質疑応答、セリフ読みが審査の内容となります。
セリフ読みは1人1回で審査される場合もありますが、審査員から声の出し方や演技の指示を受けて何度か行う場合もあります。
これは、単に上手くなるように指導しているのではなく、指摘された時にすぐに対応できる能力や勘の良さを審査されています。
また、こうした方法でコミュニケーションを取る中で性格なども見て、声優に適しているかなど人柄も審査されています。
声優オーディションの特徴
プロダクションのオーディションに合格して所属しても、勝手にどんどん仕事が入るわけではありません。
所属しているたくさんの声優の中で、プロダクションは依頼が来た仕事に当てはまる人をピックアップして、オーディションに参加する人を決めます。
つまり、プロダクションに所属すれば、フリーランスで活動するよりもオーディションを受けるチャンスは増えたり、必要なレッスン、アドバイスを行ってもらえるメリットはありますが「オーディションで仕事を勝ち取る」ということは同じです。
声優のオーディションの場合、他の芸能関係のオーディションと大まかな流れは同じですが、大きく違うのは書類審査でのボイスサンプルが審査に大きく関わることでしょう。
最近は、声優も歌手デビューをしたり、様々なイベントに出演するなどアイドル的な要素を求められる仕事もたくさんあります。
しかし、声優は「声」で仕事をします。オーディションの審査では声と演技力が最も大切だということを忘れてはいけません。
書類選考に通過するためには、ボイスサンプルを丁寧に作るように心がけましょう。
また、書類選考を通過すれば、実際にオーディションを受けるキャラクターの役作りをしてセリフを録音したものを、審査する側に送る「テープオーディション」が行われる場合もあります。
実際に、スタジオオーディションなど審査員の目の前で審査を受ける時にも、一番重要なことはキャラクターに合う声と演技力です。
役者とは違い、表情や動作で演じることはできないので、声で演じる上手さをアピールできることが必要でしょう。
常にベストな声が出せるように、普段から喉のケアや発声法方に気を付けることも大切です。
経験者と未経験者のオーディションの受け方
キャリアを積んで直接仕事の依頼がもらえるようになるまでは、基本的にはオーディションに合格してチャンスを掴むパターンの繰り返しです。
新人声優として、いくつか仕事をしている人でも、新しい仕事を得るためにはオーディションを受けている場合がほとんどです。
声優のプロダクションに所属するためのオーディションであれば、未経験者でも問題ありません。
しかし、アニメのキャラクターなどの声優を選ぶオーディションであれば、経験者しか応募できない場合もあります。
未経験者でもプロダクションに所属すれば、マネージャーなど事務所の人からアドバイスを受けながら、未経験者でも受けられるオーディションを受けてキャリアを積み重ねていくこともできます。
また、養成所などでレッスンを受けられるプロダクションもあるので、声優として実力をつけるためにレッスン生から始める方法もあります。
声優として成功している人でも、ボイストレーニングや発声練習などを続けている人はたくさんいます。
声優として長く活躍できるように、向上心を持って努力することがオーディションの合格にも繋がるでしょう。