発声練習する男性

声優の声の出し方や声質とは?発声練習の方法も解説!

2022.04.28 / 声優

声優の声の出し方とは?

声優と言えば、アニメのキャラクターなどに合う魅力的な声が素敵ですが、声優はセリフを言う時に、普通に話す時と同じように声を出しているわけではありません。
声優として、声の演技をするために、発声や滑舌のトレーニングを行い、「声優の声の出し方」でセリフを話しています。
声優を目指す人なら、発声練習は必ず練習しておいた方がいいと言える程、重要な基礎になります。
まずはじめに、声優の声の出し方の特徴を知っておきましょう。

声優に必要な基礎

・腹式呼吸
・発声
・滑舌
・声を使うテクニック

声優の発声法方は、腹式呼吸が基本です。

腹式呼吸のメリット

・ハリのある大きな声が出せる
・喉への負担を軽減できる
・息継ぎを減らせる

歌を歌う時にも使う呼吸法で、良く知られた呼吸法でもありますよね。
声優の声の出し方を学ぶ時には、腹式呼吸をしっかり身に付けることから始めます。
腹式呼吸をしなくても、ハリのある大きな声を出せるという人もいるかもしれませんが、良い状態の声を長時間キープするためには、腹式呼吸で、お腹から声を出す必要があります。

また、腹式呼吸で声を出すと、喉への負担が少ないため、声帯にポリープができるなどのリスクも減らせると言われています。
声を出す仕事である声優には、喉の調子を常に整えておくことは、とても重要なポイントです。
また、腹式呼吸でセリフを言えば、普通に話す時よりも息継ぎの回数が少なくなるので、セリフの途中に不自然に息継ぎをすることがなくなり、スムーズに話せます。

腹式呼吸を習得すれば、あとは「叫ぶような声」「ささやくような声」など、セリフに合った声の出し方を練習していきます。
プロの声優は、演じる役によって声を変えることができますよね。
これも、子供の声や老人の声など、様々なキャラクターの特徴を捉えた声の出し方を、何度も練習して身に付けています。


声優に適した声質はどんな声?

アニメのキャラクターのような可愛い声の人は「声優さんみたいな声だね」と言われることも多いでしょう。
しかし、実際には声質で声優に向き・不向きは、あまりないと言われています。

実際にアニメは主人公だけでなく、たくさんの登場人物がいるので、みんなが同じような声では成り立ちません。
例えば、個性的な声や聞いていて心地の良い声など、声優に活かせる特徴がある声は、仕事を得るためにも、強みになります。
しかし、特徴があまりない声や、声に自信がない人には、声優の仕事ができないというわけではありません。
声は人それぞれの個性なので、自分自身にしかない良さを伸ばす練習をすれば、声がどんどん魅力的になります。

声質が「アニメ声」だから声優になりやすいというわけではなく、声を出す時の欠点を失くし、声に感情を乗せることができれば、声優として魅力的な声に近づきます。
元々の声質を気にし過ぎないように、欠点があれば改善する方法を考えた方が声優として活躍できると言えるでしょう。

声優の発声練習で欠かせないこと

声優の発声方法を身に付けるために、自分でできるトレーニングを知っておきましょう。
セリフの練習を行う前の習慣にすると、効果的です。

⓵腹式呼吸のトレーニング

空気を吸い込んだ時にお腹や背中が膨らむ様子で、腹式呼吸が出来ているかを確認することができます。
YouTubeなどでも、腹式呼吸の方法を紹介している動画がたくさん配信されているので、参考にしてみるのもおすすめです。
最初は呼吸の練習から始めて、できるようになれば声を出して練習をしていきます。
腹式呼吸は発声の基本となるので、正しくできているかを、しっかり確認しておきましょう。

腹式呼吸の練習方法

①お腹に力を入れて、へこませながら息を吐き切る。
②息を止めて、お腹の力を抜く。
③お腹に手を当てて、5秒間かけてゆっくり鼻から息を吸い、お腹が膨らんでいるのを確認する。
④そのまま5秒間息を止める。
⑤10秒間かけて、ゆっくり口から息を吐き続ける。
⑥吐き切ったら、お腹の力を抜き、再び鼻から息を吸う。

毎日続けていると、スムーズにできるようになります。

⓶発声の練習

声優の仕事は、滑舌はもちろん、発音も正しくなければいけません。
方言なども含めて、イントネーションを正しくするのももちろんですが、相手が正しく聞き取れないような発音の仕方では、声優の仕事は務まりません。
また、普段の話し方の場合、似た言葉を聞き間違えることも良くあります。

例えば「わ」と「あ」や「し」と「ひ」など、意識して話さないと聞き間違える言葉を、声優の仕事では正確に聞き取れるように、正しい発音で話すことが求められます。
発声練習でよく使う「あえいうえおあお」などの発音を、口を正しく開けて、聞き取りやすく言えるようにトレーニングをするといいでしょう。

口周りの筋肉をほぐすために、リップロールなどを練習するのも効果的です。

リップロールのやり方

①唇の力を抜いて声を出しながらブルブルと震わせる。
②安定するまで繰り返し練習する。
③リップロールで地声や裏声などいろいろな声を出してみる。

声優の発声を学ぶ方法

声優の発声方法を学ぶためには、声優の養成所、専門学校などに通うのが一番スムーズな方法です。
時間や費用がかかるというデメリットはありますが、発声法方だけでなく、声優の仕事に必要な基礎や、アフレコの実習が受けられます。
ダンスやボーカルのレッスンがカリキュラムに組み込まれている専門学校も多いので、将来声優デビューした時に、CDデビューなど活躍の場を広げるためにも役立つレッスンを受けることができます。

また、オーディション対策や、声優として活動するためのスタジオでのマナーや心構えなども教えてもらうことができます。
ほとんどの専門学校では、卒業する時に、声優のプロダクションに所属するオーディションを紹介してもらえるなど、卒業後のサポート体制も充実しています。

自宅の場所や通える時間の問題で、声優の専門学校ではなく、歌のボイストレーニングに通う人やアナウンサースクールに通う人もいます。
発声を学びたいのであれば、どちらのスクールでも学べるので、声優の発声練習にも役に立つでしょう。

自分でできる発声練習

ボイストレーニングや声優の専門学校に通う方法以外に、自宅でもできる発声練習もたくさんあります。

ハミング

セリフの練習をする前に、ウォーミングアップとして好きな曲に合わせてハミングをするのも効果的です。
口を閉じてハミングするのは、発声練習にとても効果的だと言われており、ボイストレーニングのスクールなどでも、積極的に取り入れられています。

朗読

声を出して本を朗読したり、テレビの音を消してアフレコをしてみるのも、感情を込めた声の出し方を練習するのにおすすめの方法です。
また、自宅での練習では大声で練習をすることが難しいため、できる発声練習も限られてしまいます。
時々、スタジオや広場など、音を気にしなくてもいい場所で練習ができれば、自分自身の声量や発声方法を確認することができます。

声優の発声練習での注意点

発声練習を行う場合、専門学校などに通っていれば、プロの講師に見てもらうことができるので問題ありませんが、自己流で行う場合は、間違った方法で練習を続けてしまわないように注意しなければいけません。
ネットの動画でも、プロが配信しているものもたくさんあるので、もちろんその通りにできていれば効果はありますが、間違って解釈をしたり、聞き逃して正しい方法で練習できていなかったという人も増えています。
ネットを使って、手軽に練習ができるようになり、便利ではありますが、正しい方法を実践するためには、丁寧に練習するように意識しましょう。
身近な友達や家族の中に、同じ夢を持つ人がいれば、一緒に練習をすると、自分では気づけない欠点を指摘してもらえるなど、お互いを高めあうことができます。

また、自分では欠点だと思っていたことが、プロから見れば伸ばした方がいい個性だと評価されることもあります。
スクールに定期的に通うのは難しくても、客観的に実力を見てもらうためにも、プロの指導が受けられる機会を作ることをおすすめします。

声優のスキルを学べるのは?

最後に、声優になるために必要な基礎やスキルを学べる養成所を紹介します。

テアトルアカデミー

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鈴木福さんや、小林星蘭さんなどの、人気子役タレントを輩出したことでも知られるテアトルアカデミーでは、声優を目指す人にもおすすめです。レッスンが充実しており、デビューに向けてのサポート体制も充実です。

俳優、歌手、声優など幅広いジャンルの仕事が豊富なのもポイントです。

テアトルアカデミー

青二塾

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神谷浩史さんや桑島法子さんが所属する、青二プロダクションが運営する養成所です。1年間、週5日レッスンに通う全日制と、仕事や学校と両立できる日曜制のレッスンがあります。

人気講師の指導が受けられるため、倍率が高くなっています。

青二塾

プロ・フィット声優養成所

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岡本信彦さん、石川界人さんなどを輩出した声優養成所です。1年間をかけて、声優の基礎からしっかり学ぶことができます。

卒業後には、審査に合格すると新プロダクション「ラクーンドック」に所属することができます。

プロ・フィット声優養成所

声優のオーディションを未経験で受けるには