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「小一の壁」とは?親子の負担を減らすコツを具体的に紹介

2023.02.10 / 未分類

小一の壁とは?

最近は、SNSやテレビでも話題になることが多い「小一の壁」に、悩まされる家庭は多いですよね。
小一の壁とは、子供が小学校に入学するタイミングで、子供を預けられないことが原因で子供がいる働く女性が、働き方を変えなければいけないことを「小一の壁」と呼んでいます。

子供が成長すればするほど、働きやすくなり、フルタイムで働くことができると考えている人もいるかもしれません。

しかし、実際には…

「保育園の方が延長保育があったから長く預けられた」
「学童保育が終わる時間が保育園より早い」
「学童保育に入れなかった」

など、小学一年生になるのを機に、思うように働けなくなる人が増えます。

最近は「小一の壁」が話題になることも増え、子供が小学校に上がることで、仕事に対する不安があるという人も増えています。

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小一の壁の原因は?

子供が小学校に上がると、仕事と子育ての両立が負担に感じるようになったと感じる人は多いです。
親子で「小一の壁」の負担を減らすために、まずは原因から見ていきましょう。

【小一の壁の原因】

①学校の準備が負担になる

小学生になると、宿題や翌日の準備など、やらなければいけないことが増えます。
教科書や体操服など、授業に必要な物だけでなく、給食袋の準備や筆箱の中の整理と、やることがたくさんあります。

入学してからしばらくは、子供が自分で全て準備する事がむずかしいので、どうしても親のサポートが必要です。
宿題も毎日確認するとなると、親がサポートする時間や手間を負担に感じてしまうこともあるでしょう。

②慣れない環境で分からないことが増える

保育園の時には、必要なお知らせは園から保護者に伝えられることがほとんどです。
しかし、学校でのイベントや大切なお知らせも、小学生になれば、子供が学校からお便りをもらってきたり、連絡帳に記入して持って帰ってくる事になります。

子供から親への伝達が上手くいかなかったり、情報が不足していて、親に伝わらないこともあります。
分からないことがあるたびに、不安や心配を抱えたり、調べる時間がとられることも、小一の壁の原因となっています。

③学童保育の時間やシステム

学童保育は、幼稚園の延長保育に比べて、預かってもらえる時間が短くなります。
保育園の時には、残業などの理由で「延長保育」を頼むことができたけれど、小学生になると、学童保育が終了する時間が決まっています。

また、まだ登下校に慣れていない一年生の場合、学童保育が終わる時間には家で待っていたり、迎えに行きたいと考える家庭もありますよね。
そのため、保育園の延長保育から、小学校の学童保育に変わるタイミングで、働く時間を短くしなければいけない人が増えてしまいます。

④PTA活動

小一の壁の原因として、保護者会やPTAなど、学校活動への参加が負担になると考える人もいます。
PTA役員は、くじ引きや投票など、学校によって決め方は違いますが、辞退する理由がない限り、基本的には全ての保護者が役員選出の対象となります。

PTA会長や庶務などの本部役員、専門委員の他にも、通学を見守る役割も保護者が担当する地域も多いです。
朝の通勤時と、子供の見守り当番の時間が重なってしまうなど、仕事に影響がある場合もあります。

小一の壁に対する取り組み

今や社会問題となっている「小一の壁」ですが、この問題を解決するために、2014年に「放課後子ども総合プラン」が策定されました。

国の目標としては、2019年までに約30万人分の放課後児童クラブを追加して、そのうちの8割を小学校内で行うことを目指しています。

さらに、2018年には「新・放課後子ども総合プラン」を策定し、2021年末までに25万人、2023年度末までに計30万人分の受け皿を作ることを目標にしています。

このように、待機児童を減らすことで、小一の壁を解消する対策として取り組んでいますが、小一の壁は、待機児童の問題だけが原因ではありません。

解決していくためには、各企業の対応や対策、さらに各家庭での対策が必要になってきます。

小一の壁の対策方法は?

小一の壁を乗り越えるため、企業や個人でも対策することで、解決策を見つけていきましょう。

小一の壁を乗り越えるための企業の対応

社会問題にもなっているので、働く人が「小一の壁」を乗り越えられるように対策している企業も増えています。

ここでは多くの企業が実践している対策方法を簡単に説明していきます。

企業による「小一の壁」の対応策

・柔軟に働ける制度を作る
・就業時間を柔軟に対応する
・話しやすい社内の雰囲気作り
・小一の壁に対する理解

企業では、多様な働き方ができるように、時短勤務やリモートワークを利用できるようにしたり、就業時間に対しても、柔軟に対応できる制度に見直す企業も増えています。

しかし、制度だけでなく社内で「小一の壁」に悩む人への理解が深まることも大切です。
「小一の壁」に対する理解を深めるための対策をする企業は、今後も増えていくと考えられます。

小一の壁を乗り越えるための家庭での対策

小一の壁を乗り越えるには、それぞれの家庭で対策する必要もあります。
親子で実践しておきたい、小一の壁の対策方法を紹介します。

①子供に任せられることは任せる

小学生に上がると、学校の準備も宿題も、子供にとっても親にとっても初めてのことが一気に始まります。
「明日の準備は出来てるの?」「宿題は出来ているの?」など、親にとって心配なことがたくさんでてきます。

間違えないように、ついつい手伝ってしまったり、親が先にやってしまうこともあるでしょう。
しかし、それでは親の負担が大きく、時間もかかりますし、いつまでたっても負担が減りません。

ある程度は子供に任せて、親が最終チェックするくらいでOKと考えて見守るといいですね。

②家族の協力を得る

共働き家庭のでは、家族で協力し合うことが小一の壁を乗り越えるポイントとなります。
パパやママの働き方を見直して、子供の時間に合わせた勤務ができるのであれば、会社の制度を利用するべきです。

また、子供の宿題を確認したり、習い事の送迎など、パパとママのどちらかに負担が集中し過ぎないように、やるべきことを家族で共有して協力し合うように考えましょう。
祖父母の協力が得られる家庭では、困った時には助けてもらえるようにサポートをお願いしておきたいですね。

③同僚や友人に相談する

小学校は、保育園ほど保護者に対する情報が伝わって来ないことも多いです。
学校の様子や、分からないことが聞けるパパ友やママ友がいると、気持ちの面での負担も軽くなります。

さらに、仕事のことで小一の壁に困っている場合は、同じような経験をしたことがある同僚などに相談できると、良いアドバイスがもらえることも多いです。
小一の壁を乗り越えるためにも、信頼できる同僚や友人の存在は重要です。

④習い事をさせる

子供の放課後の過ごし方に不安がある場合は、習い事をさせる方法もおすすめです。
子供が自分で通わなければいけないことになりますが、家で一人で待たせたり、友達と外で遊ばせるよりも、習い事をさせる方が安心と言う保護者も多いです。

習い事をすれば専門的なスキルを学んだり、子供の気分転換にもなります。
子供が自分で通いやすい範囲での習い事を見つけてみましょう。

小一の壁は、周りの人のサポート、家族の協力があれば乗り越えやすくなります。
困った時には、周りの人に相談して対策していきたいですね。

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