「ボーカルのオーディションを受けたい」
「でも、どうすればいいか分からない」
このようにいろいろと考えてはいるけど、具体的にどんな行動をすればいいのか悩んでいませんか?
ボーカルのオーディションと言っても様々な種類があり、気をつけたいポイントもあります。
ここでは、
・ボーカルオーディションの種類
・デビューまでの道のり
・レコード会社一覧
これらをご紹介していきますのでぜひ参考にしてみてください。
Outline
1. ボーカリストとは
1-1. ボーカリストって何?
「ボーカリスト」とは歌手よりもアーティスト性の強い歌手というニュアンスがあります。
「歌手」と言葉の意味の上では同じですが、ただ上手に歌うというよりも、その人自体に芸術性やカリスマ性が求められます。
ボーカリストは、メディアでの活躍だけでなく、以下のような仕事があります。
ボーカリストの仕事
・CMソング
・ステージでのパフォーマンス
・仮歌(歌手がレコーディングする前に、ガイドボーカルとして先にレコーディングすること)
・バックコーラス
地味な存在に思うかもしれませんが、クライアントからの様々な要望に応えられなければいけないため、歌におけるテクニックや応用力が求められます。
次項からは、ボーカリストになるための方法をご紹介します。
1-2. ボーカリストになるためには
ボーカリストになるには、以下のように大きく2つの選択肢があります。
ボーカリストになる方法
①オーディションを受ける
②コネクションでお仕事をもらう
このような2つの方法を順にご紹介します。
①オーディションを受ける
まずは、オーディションを受ける方法です。
オーディションの流れは、
・書類審査
↓
・実技・面接
↓
・合格発表
という流れです。
書類審査では、履歴書にあなたのプロフィールや志望動機、自己PRを書きます。
ここで最も重要なのは自己PRです。
自己PRに関しては、
「オーディションで差をつける履歴書の自己PRを書くための3つの手順」
で詳しくご紹介しているので、参考にして下さい。
②コネクションでお仕事をもらう
コネクション(俗にコネと呼ばれる)と聞くと、あまりいいイメージはないかもしれませんが、音楽関係の人と知り合ってそこからお仕事をもらうことはかなり多いです。
ライブやイベントへの出演をすれば自然と音楽業界の方々と繋がり、コネクションで仕事がもらえることもよくあります。
イベントなどに出演して積極的に音楽業界と関わりを持ちましょう。
次項からは、オーディションを詳しくご説明します。
2. ボーカルオーディションについて
2-1. オーディションの種類とそれぞれの目的
オーディションの種類には、主に以下の2つがあります。
オーディションの種類
①プロダクション主催
②レコード会社主催
プロダクションとレコード会社とでは、オーディションを開催する目的が少し違います。
①プロダクションの目的
プロダクションにおけるオーディションの目的は、その人個人の人材発掘と育成です。
所属すると歌以外にもTVや雑誌、ラジオといったメディアも含めた仕事が可能になります。
②レコード会社の目的
アーティスト性や売れる歌声の持ち主など楽曲主体の人材発掘、育成をします。
以上のような目的の違いがあるため、一概には言えませんがプロダクションとレコード会社のどちらへ先に所属、もしくは契約するかで活動の仕方(テレビ出演が先など)も変わってくる場合もあります。
プロダクションやレコード会社のオーディションに関しては、
「歌手のオーディションを受けるまえに知っててほしい4つのこと」
で紹介しているので参考にしてください。
POINT
ボーカリストになることが一番の目標であるならば、レコード会社主催のオーディションを受けることをオススメします。
自分のスタイルや活動方針を崩したくない方は、理解のある事務所に所属しレッスンや自分を磨いた上でレコード会社に売り込んでもらう方が良いでしょう。
2-2.オーディションを選ぶポイント
全国には常に様々なオーディションがありますので、どんなオーディションを受ければいいのか迷われると思います。
そこでなによりも重要なのは、自分自身がどんなボーカリストとして活躍したいのかです。
例えば、
・ とにかくメジャーデビューがしたいなら
→メジャーデビューが約束されているオーディション
・大きなステージでライブがしたいなら
→東京ドームでのライブ出演!などのオーディション
・憧れているアーティストのような活動がしたいなら
→ROCKがやりたいならROCKアーティストを多く輩出しているプロダクション、レコード会社のオーディション
など、オーディションに受かった「その後」のビジョンを明確にしてそれに沿ったオーディションを受けることをお勧めします。
そしてオーディションをリサーチをするときには以下の3つのことに注目しましょう。
リサーチするポイント
・所属/契約しているアーティスト
・活動の経歴(TV出演が多い、ライブが多いなど)
・レーベル/プロダクションの特色
これらのことを調べてみた上で、目指しているスタイルの活動に近いと感じるオーディションを受けることをお勧めします。
POINT
あらかじめレコード会社やプロダクションをリサーチすることはとても大切です。
どんなオーディションも、デビューすれば大きなステージで歌えるわけでも憧れのアーティストのような活動ができるという保証はありません。
2-3.とにかくオーディションを受けてみよう!
ここでは、オーディションを開催しているおすすめの事務所をいくつかご紹介します。
①テアトルアカデミー
鈴木福くんや小林星蘭ちゃんが所属している、言わずと知れた大手芸能事務所です。
歌手をはじめ、女優やタレントを多く輩出している伝統と実績があります。
無料のオーディションを開催しているので、オーディション初心者にはオススメです。
・所属タレント:脇智弘、鈴木福、小林星蘭、谷花音
・オーディション料:無料
・応募資格:年齢性別不問
・事務所:東京、埼玉、北海道、愛知、大阪、福岡など
②アトランティス
水川あさみや大東駿介を中心に、テレビや映画で活躍する実力派の俳優や女優が多く所属している事務所です。
モデルや歌手ではなく、俳優や女優といして芸能活動をしていきたいと思っている方にオススメです。
・所属タレント:水川あさみ、大東駿介
・オーディション料:無料
・応募資格:10歳〜20歳の女性、15歳〜25歳の男性
・事務所:東京都港区
③ワタナべエンターテイメント
マネジメントからコンテンツ作成、タレント養成スクールまで総合エンターテインメント業界の大手芸能プロダクションです。
フジテレビに太いパイプを持つことで有名。
プロダクション直営のスクールでは、タレントやモデル、お笑い芸人を目指すコースなど様々あります。
テレビ番組やバラエティで活躍したいと思っている人にオススメです。
・所属タレント:石塚英彦、原田泰造、ふかわりょう、イモトアヤコ
・オーディション料:無料
・応募資格:5歳〜20代前半の男女
・事務所:東京都渋谷区
2-4. オーディション合格からデビューするまでの流れ
合格してからデビューまでの大まかな流れは以下のようになります。
デビューまでの流れ
①オーディションに合格する
↓
②デビューに向けたレッスン、審査やライブをこなす
↓
③最終的に商品価値があると判断されればデビュー
デビューに向けたレッスンは数ヶ月かもしれませが、数年の場合がほとんどです。
残念ながらこの過程でデビューまでたどり着けなかったというアーティストも多くいます。
POINT
オーディションに合格したら即デビュー!というケースはないと思いましょう。
オーディションに合格してからがやっと始まりです!
3. ボーカルオーディション合格の2つのコツ
合格のポイントはその人自身に魅力があるか否か であり、この場合求められる「魅力」は以下のようなことを指します。
歌手に求められる魅力
・表現力
・新しい歌声(声質)
・可能性
・惹きつける力
もちろん上記以外にも必要な要素はたくさんありますが、オーディションの時に審査員が見るのはこのような魅力があるのか、ないのかです。
次項では、気をつけたいオーディションのコツを紹介します。
3-1. 自己PR
「小さな頃から歌うことが好きです」というワードは審査員は聞き飽きています。
オーディション参加者は歌が好きだから来ているのは当たり前なので、自分にはどんな魅力があるのかをアピールしましょう。
例えば、 民族舞踊を小さい頃から習っていて県主催のお祭りに何度も出演経験があるなど、一芸に秀でていたり、さらに実績があれば伝えるなど自分を売り込むことが大切です。
・審査員の印象に残るように
・他の受験者と差がつくように
これらを頭に入れて自己PRを考えてください。
一芸なんて持っていない!
という方は、ボーカリストになるために今どんな努力をしているのか、その努力があることで今後はどんな取り組み方ができるのか、自分の持てる魅力を最大限アピールしましょう。
自己PRの作り方については、
「オーディションに合格する自己PR作り3つのポイント」
で詳しく紹介しているので参考にしてみてください。
POINT
オーディション合格のコツは自分の「魅力」を最大限まで売り込めるかどうかにかかってきます。
数多くの参加者の中、そして短い審査時間の中で「気になる存在」になることが大切であり、いい意味での「インパクト」を残せればぐっと有利になります。
3-2. 選曲
歌手のオーディションでは、選曲次第で合否が分かれると言われています。
選曲のコツは自分に合った曲を選ぶことです。
オーディションでは、自分に合った曲を歌っていかに審査員の印象に残せるかが大事です。
自分に合った曲を選ぶコツは、自分の声を知ることです。
カラオケやスタジオで練習をしているのなら、毎回録音して聞いてみてください。
自分の声の中でも聞いていて良いと思うポイント(音域)が見つかるはずです。
その音域を最もよく使用する曲(歌っていて気持ち良い曲)が、あなたに合っている曲と言えます。
高音や低温に無理がなく、自分が歌いやすい音域の歌選びましょう。
高音オススメ歌手
Superfly、広瀬香美、YUKI、L’Arc〜en〜Ciel、スピッツ、B’z、平井堅
低音オススメ歌手
福山雅治、コブクロ、斉藤和義、AI、絢香、Every Little Thing
4. レコード会社まとめ
主なレコード会社、そしてその中でも代表的なレーベルと特色をご紹介します。
4-1. エイベックス・グループ・ホールディングス
所属アーティスト:m-flo、倖田來未、EXILEなど
R&Bやヒップホップといった、ブラックミュージックベースのアーティストを多く抱えるレーベルです。
4-2. ソニー・ミュージック・エンタテイメント
所属アーティスト:JUJU、中島美嘉、TUBEなど
J−ポップにおける実力派アーティストが多く、会社グループ内で吸収・統合されているレーベルも数多くあります。
4-3. ユニバーサル・ミュージック
所属アーティスト;AI、RADWIMPS、松任谷由実など
世界的メジャーレーベルの一つであるユニバーサル。
他同様多くのレーベルがあり、芸術色の強いアーティストが多い特徴があります。
5. まとめ
ボーカリストになるための確実な道はありません。
ですが、自身の魅力にいち早く気づき、生み出しそして売り込むという能力を身につけることは非常に大切です。
他の人の真似ではなく、自分の音楽を確立していけるよう、いろんな音楽を聴いて勉強したり、経験を積むためにライブに出演してみるのもいいでしょう。
そして、諦めずにオーディションを受け、チャンスを広げる努力を続けて頑張りましょう。