宣材写真とは？

オーディションを受けた経験がある人なら、自分のプロフィール用の写真を撮った経験があるのではないでしょうか。

俳優やモデル、アイドルなど芸能界のあらゆる分野でのオーディションには経歴などのプロフィールと宣材写真が必要になります。
ほとんどのオーディションの場合、書類選考に通過しなければオーディション審査に進めないことを考えれば、宣材写真の重要さがよく分かりますよね。

基本的に必要な写真は顔がよく分かる正面から写したバストアップ写真と、頭の先から足の先までがしっかり写った全身写真の2パターンです。
オーディションによっては横顔の写真や後ろ姿の写真が必要な場合もあります。
綺麗に美しく写っている写真ということばかりではなく、自分らしさや表情の良さなど他の人にはないその人の魅力が伝わる写真が良い宣材写真だと言えるでしょう。
芸能界を目指す人なら宣材写真は必ず必要になります。

オーディション合格の第一歩は宣材写真

オーディション審査を受ける前には必ずと言っていい程書類選考があります。
書類選考で審査員が一番重要視するのは、宣材写真です。
もちろん、プロフィールに書かれた経歴なども審査に関わってきますが、印象に残る宣材写真は特に書類審査通過に欠かせない重要なものとなります。
例えば新人の女優を募集しているオーディションの書類選考であれば、審査員が見ておきたいのはメイクもヘアスタイルも完成されたような作られた姿ではありません。
色々な役を演じる女優を探している審査員は、その人が持つ本来の姿が見たいと思っています。
ナチュラルメイクで自分らしい表情の写真を撮るようにしましょう。
他にもお笑い芸人であれば、普段の服装で撮影するのではなく芸風に合わせた衣装と表情が好ましいですし、モデルであれば全身写真で自分の自信のあるパーツをアピールできるように撮影しておくと良いですね。
芸能界を目指す第一歩として、書類選考に通過できなければオーディションを受けることもできません。
チャンスを掴む第一歩といえる宣材写真ですが、気に入った写真を撮るのは意外と難しいことです。
実際に芸能界を目指す人の中でも、使用している宣材写真が納得できる写真ではないと感じている人も多いようです。
何度も撮りなおすのは大変ですが、オーディションへの道を切り開くために審査員の印象に残るような宣材写真を撮りましょう。

宣材写真の選び方とは？

オーディションの書類選考に送る宣材写真を選ぶ時にはいくつか注意点があります。
宣材写真を選ぶ時に意識しておきたいのは、写りのいい写真ではなく自分らしい魅力が伝わる写真であることです。
書類選考を通過することばかりを意識してしまい、ライトを強く当てて実物と別人のように写った写真を選ぶ人も少なくありません。
もちろん、写りの良い写真の方が書類選考を通過する確率は上がるかもしれませんが、審査員は書類選考で求めているイメージに近い人を選びます。
オーディションに現れた人が、写真を見て描いていたイメージと違い過ぎると評価は下がります。
あくまでも自分らしさがよく出ている写真を選ぶことが大前提です。
書類審査を通過することはオーディションのスタートであり、ゴールではありません。
書類選考を通過することばかりに気を取られないようにしましょう。
宣材写真を選ぶ時には第三者の意見も参考になります。
魅力的に見える表情やその人らしさというのは、案外本人よりも周りの人の方がよく見てくれていることも多いです。
他人である審査員が見て好印象と感じる写真は、自分よりも家族や友人に選んでもらう方が感覚が近いとも言われています。
また、写真の仕上がりを確認してみると思っていたよりライトが強い場合や、全身写真の頭や足先が切れてしまってしまうこともよくあります。
写真を撮影する時にはライトの当て方、撮影する距離感、衣装、ヘアメイクなどパターンを変えながら撮影をして一番良いものを選びましょう。
宣材写真を撮る方法は、自分や家族などの身近な人に撮影してもらうか、撮影スタジオでプロのカメラマンに撮ってもらう方法があります。
どちらの方が書類選考に合格できる確率が高いというわけではありませんが、それぞれのメリット、デメリットを知っておきましょう。

撮影スタジオで撮る宣材写真

宣材写真を撮影してくれるスタジオでは、プロのカメラマンに撮影をしてもらえることが一番のメリットと言えるでしょう。
プロの視点から表情やポージングのアドバイスがもらえるので、撮影に慣れていない人でも良い写真が撮れるようにサポートをしてもらえます。
例えば同じバストアップ写真でも、左右にほんの少し角度が違うだけで顔の雰囲気も全然違います。
自分では気づいていない良さを引き出した写真を撮ってもらえるでしょう。
また、ヘアメイクをしてもらえる撮影スタジオもありますので大切な宣材写真を撮るサポート体制が整っています。
デメリットとしては費用がかかることですが、最近は良心的な価格で撮影を行っているスタジオもたくさんあります。
有名なカメラマンやスタイリストがいるスタジオでは数万円という価格も珍しくありませんが、衣装やヘアメイクは自分で行い撮影のみであれば3千円～5千円でクオリティの高い宣材写真を撮影してくれるスタジオもたくさんあります。

自分で撮る宣材写真

自分自身のデジカメなどで宣材写真を撮る場合、撮影料金がかからないというメリットがありますが、撮影で気を付けなければいけないこともたくさんあります。
例えば撮影する場所にしても、自宅や公園など宣材写真にぴったりの背景となる場所を見つけなければいけません。
背景は白い壁などが理想的ですが、光の当たり方や撮影する角度なども工夫する必要があります。
最近はスマホでも性能の良いカメラがほとんどですので、宣材写真の撮影のために本格的なカメラを用意する必要はないでしょう。
自分で撮影すると言っても、写真に写る本人がシャッターを押すことは難しいですよね。
家族や友人など撮影に協力してくれる人が必要になります。
自撮り棒などを使って全身写真を撮る人もいますが、ポージングが限られてしまい決まった角度でしか撮影できないのでおすすめできません。
自分で宣材写真を撮影する場合も、衣装や髪形などを変えてたくさんのパターンを試した方がいいので、撮影をお願いする人にも撮影の大変さを理解しておいてもらう必要があります。
撮影に付き合ってくれる人を見つけなければいかないことがデメリットとなる人もいるでしょう。

撮影スタジオを選ぶ時の注意点

宣材写真を撮影してくれるスタジオを探す時に注意しておきたいのは、料金についてです。
ホームページに書かれている料金が安くても、実際は1パターンの撮影のみの金額で、衣装チェンジをして数カット撮影したら高くなってしまったという体験談もあります。
料金については細かく確認してから決めるようにしましょう。
もう一つ注意しておきたいのは、スタジオの口コミ評価です。
料金が安くても、撮影した宣材写真が素人レベルの写真では意味がありません。
実際に利用した人の評価を参考にしましょう。
スタジオのホームページなどで、撮影する場所の雰囲気なども確認して自分の思うイメージに合うか確認しておきたいですね。