朝ドラオーディションとは?
「朝ドラオーディション」は、1961年からNHKで続いているテレビドラマシリーズ「連続テレビ小説」の出演者を決めるオーディションです。
朝ドラの主人公は、女性が多く、その主人公の半生をストーリーにしたドラマがほとんどです。
出演者は、主演に限らず、様々な役がオーディションで選ばれています。
朝ドラは1回15分の放送時間で、週に5回放送されます。
放送期間は半年間なので、1年間に2人が主演の座を射止めることになり、毎回誰が抜擢されるのか注目が集まります。
今回は、朝ドラオーディションについて、詳しく解説していきます。
これまでの朝ドラオーディション
朝ドラの主人公は、女性が多いので、オーディションも「朝ドラヒロインオーディション」と呼ばれます。
人気女優がヒロインを務めることが多いので「本当にオーディションで決めているの?」と疑問に思うかもしれません。
実は、朝ドラの主人公はオーディションで決まるケースと、オファーによる抜擢のケースがあります。
最近の朝ドラの主人公は、どのように選ばれたのか見てみましょう。
オファーで決定した朝ドラの主演
オファーで決定した朝ドラヒロイン(主演)
・2010年前期【ゲゲゲの女房】 松下奈緒
・2011年前期【おひさま】 井上真央
・2012年前期【梅ちゃん先生】 堀北真希
・2013年後期【ごちそうさん】 杏
・2014年前期【花子とアン】 吉高由里子
・2017年前期【ひよっこ】 有村架純
・2018年後期【まんぷく】 安藤サクラ
・2019年前期【なつぞら】 広瀬すず
・2019年後期【スカーレット】 戸田恵梨香
・2020年前期【エール】 窪田正孝
・2020年後期【おちょやん】 杉咲花
・2021年前期【おかえりモネ】 清原果耶
・2021年後期【カムカムエヴリバエィ】 深津絵里
・2022年前期【ちむどんどん】 黒島結菜
人気女優、俳優の名前が並びますが、知名度の高さだけがオファーの理由ではなく、主人公のイメージにマッチすることが最も重要です。
オーディションで決定した朝ドラの主演
人気女優への登竜門とも言われる、朝ドラ女優のオーディションは、ブレイクへのきっかけとなることでも知られていますよね。
オーディションで、ビッグチャンスを掴んだ女優を見てみましょう。
オーディションで決定した朝ドラヒロイン(主演)
・2010年後期【てっぱん】 瀧本美織(応募総数/1,424人)
・2011年後期【カーネーション】尾野真千子(応募総数/1,850人)
・2012年後期【純と愛】 夏菜(応募総数/2,258人)
・2013年前期【あまちゃん】 能年玲奈(応募総数/1,953人)
・2014年後期【マッサン】 シャーロット(応募総数/500人)
・2015年前期【まれ】 土屋太鳳(応募総数/2,020人)
・2015年後期【あさが来た】 波瑠(応募総数/2,590人)
・2016年前期【とと姉ちゃん】 高畑充希(応募総数/2,564人)
・2016年後期【べっぴんさん】 芳根京子(応募総数/2,061人)
・2017年後期【わろてんか】 葵わかな(応募総数/2,378人)
・2018年前期【半分、青い。】 永野芽衣(応募総数/2,366人)
・2020年前期【エール】 二階堂ふみ(応募総数/2,802人)
・2021年後期【カムカムエヴリバエィ】上白石萌音、川栄李奈(応募総数/3,061人)
・2022年後期【舞いあがれ!】 福原遥(応募総数/2,545人)
能年玲奈さん、土屋太鳳さん、波瑠さんなど、朝ドラのヒロインに抜擢され、知名度が一気に上がった女優も多いです。
反対に、すでに他の映画やドラマで主演を務めるほどの人気や実績があっても、オーディションで選出されるケースも少なくありません。
朝ドラオーディションの受け方
注目度の高い朝ドラのオーディションは、役者を目指す人であれば、挑戦してみたいと思いますよね。
ヒロインに限らず、その他の出演者のオーディションも開催されていますが、朝ドラのオーディションは、基本的に一般への募集は行っていません。
オーディションを受けるためには、NHKに登録をしている芸能事務所や劇団に所属し、そこから応募することになります。
朝ドラ出演者が多い芸能事務所
テアトルアカデミー
赤ちゃんモデルからシニアタレントまで、幅広い年齢層のタレントが所属するテアトルアカデミーは、朝ドラに出演する子役を多数輩出していることで知られています。
実績のある講師陣による指導が受けられるレッスンも充実しているので、演技初心者でも応募することができます。
テアトルアカデミー
【朝ドラ出演】
・2014年【花子とアン】横山歩(村岡歩役)
・2016年【とと姉ちゃん】竹野谷咲(森川みのり役)
・2017年【わろてんか】鈴木福(風太の幼少期)
・2019年【なつぞら】嶺岸煌桜(小畑雪見役)他
スターダストプロモーション
朝ドラの主演俳優・女優に限らず、ももいろクローバーZなどのアイドルグループや、YUIさんなど人気アーティストのマネジメントも行っています。
スターダストプロモーション
【朝ドラ出演】
・窪田正孝(エール)
・瀧本美織(てっぱん)
・葵わかな(わろてんか)
・永野芽衣(半分、青い。)
・濱田岳(カムカムエヴリバエィ)
・本郷奏多(カムカムエヴリバエィ)
アミューズ
人気俳優の他、タレントやアーティストも所属するアミューズは、主演以外にも朝ドラ出演経験がある俳優が多く所属する芸能事務所です。
アミューズ
【朝ドラ出演】
・須藤理彩(天うらら/1998年)
・深津絵里(カムカムエヴリバエィ)
・吉高由里子(花子とアン)
・清原果耶(おかえりモネ)
朝ドラオーディションの内容
朝ドラのオーディションは、所属する芸能事務所や劇団を通じて応募します。
朝ドラオーディションの審査内容
・書類選考
↓
・面接審査
↓
・面接、実技審査
↓
・カメラテスト
↓
・結果発表
一般的なオーディションと同じような流れではありますが、演技力だけでなく演じる役柄の設定に合わせた審査も行われます。
2016年に放送された「べっぴんさん」のヒロインオーディションでは、手芸の話ということで、雑巾を縫う審査もあったそうです。
ヒロインに抜擢された芳根京子さんは、祖母が裁縫の先生だったこともあり、無事課題をクリアして、合格しています。
朝ドラオーディションエピソード
朝ドラオーディションは、何度も落選してようやく夢を掴む人も多いです。
また、ヒロインオーディションを受けて不合格だったものの、別の役でオファーがくるのも、朝ドラオーディションではよくあることです。
最後に、朝ドラオーディションに関するエピソードを紹介します。
奈緒
「まれ」「わろてんか」のオーディションを受けたものの落選した女優の奈緒さん。
3度目の挑戦となった「半分、青い。」のヒロインオーディションでも落選しましたが、翌日にオーディションを受けてみないかと連絡が来て、ヒロインの親友役に抜擢されたそうです。
波瑠
「てっぱん」「純と愛」「あまちゃん」のヒロインオーディションに落選し、4度目の挑戦となった「あさが来た」で見事合格した波瑠さん。
朝ドラの撮影では悩むことも多かったそうですが、このドラマをきっかけに、人気女優の仲間入りを果たしています。
土屋太鳳
「あまちゃん」のオーディションに落選し「まれ」のオーディションに熱い思いを持って参加した土屋太鳳さん。
「あまちゃん」では1次審査で落選となりましたが「まれ」では最終選考の8人に残りました。
審査が終わり、帰り際に「チャンスをください」と懇願した土屋太鳳さんの熱意が伝わり、見事ヒロインの座を射止めました。
主演や重要な役を演じるためには、事務所に所属することが必須となりますが、エキストラは一般募集を行っていることもあるので、興味があれば頻繁に情報を検索してみましょう。