「俳優になりたいけど、どうやって俳優になればいいの?」
「養成所では、どういうことをするの?」
そう思っている方は多いのではないでしょうか。
俳優になるためには、
・スカウト
・オーディション
・劇団
・養成所
など様々な方法があり、道は一つではありません。
ここでは、その一つである俳優の養成所について詳しく解説します。
Outline
1.養成所とは
俳優や女優になるためには、基礎を学ぶ必要があります。
養成所とは、そのための基礎訓練の場だと思っていただければいいでしょう。
1-1.養成所のカリキュラム
では、養成所では具体的に何をするのでしょうか。
ここでは、主に養成所のレッスン内容4つをご紹介します。
①発声練習
②ダンス
③殺陣やアクション
④演技の基礎
このような4つのレッスンを、順にご説明します。
①発声練習
発声練習では、俳優としての声の出し方の基礎を学びます。
「よく声を枯らしてしまう」
「舞台で声が観客まで届かない」
このようなことがないように、まずは相手に声を届けることが出来るように基礎訓練を行います。
②ダンス
舞台や映画において、ダンスを踊るシーンがよくあります。
そのダンスの基礎を養成所では学びます。
そして、ダンスを通して身体の使い方も同時に学ぶことが出来ます。
自分の身体が上手く扱えないと表現の幅を狭めてしまうことにもなりかねないので、ダンスは必須です。
③殺陣やアクション
殺陣とは、時代劇などで刀を使った立ち回りのシーンのこと。
殺陣やアクションは、時代劇に出る場合必要になってきます。
例えば、新選組の作品をやるときに刀が扱えないのであれば新選組の役はやれません。
養成所ではそのような作品に出るときのために、殺陣やアクションの基礎を学びます。
④演技の基礎
ここが養成所の一番のメイン。
俳優として演技をしていくための基礎を学ぶレッスンです。
養成所によってはエチュード(即興芝居)などでお題を渡され、その中で即興でそのシチュエーションに合わせて演技を学んでいくこともあります。
これが一般的に養成所で学ぶ内容です。
1-2.養成所の費用
それでは俳優としての基礎を学ぶために養成所に通うにはどのくらいの費用がかかるのでしょうか。
養成所によって異なりますが数十万円~百万円ほどかかると思ってください。
養成所の場合、所属するために入学金・入所金がかかります。
そこにレッスンの費用が加算されていく形になります。
レッスンが多い方が演技や俳優の基礎を学ぶ時間は多くなりますが、そこにお金がかかってくるのも仕方ありません。
2.養成所に入るメリット・デメリット
俳優になるためには、養成所以外にも方法があることについてはお話ししました。
それでは、養成所に通うことでどのようなことが可能になるのか解説します。
2-1.養成所のメリット
養成所に入るメリットは3つあります。
①業界の人とのつながり
②他の俳優とのつながり
③チャンスがある
①業界の人とのつながり
俳優をやっている人もいれば、演出家として仕事をしている先生もいます。
そういった業界で先輩をして活動している講師の人々とのつながりが出来ます。
在学中は講師と生徒の関係ですが、卒業してからは同業者の先輩後輩のつながりになります。
そのつながりが強ければ強いほど仕事を振ってもらえたりする可能性が広がります。
②他の俳優とのつながり
養成所というのは、あなた一人ではありません。
学校のように何期生というように何人もの同級生にあたる人々がいます。
その同級生、つまり同期たちは俳優として将来、活動していきたい人びとです。
同じ目標を持ち、同じ方向を目指している同期がいることでお互いが切磋琢磨することが出来ます。
③チャンスがある
例えば、養成所の多くは劇団や事務所が運営しています。
実力が認められればそのまま劇団や事務所に所属することが出来るかもしれません。
しかし、チャンスがあるとはいえ選ばれるのは何百人の中からほんの一握りの人たちだけです。
チャンスは降ってくるわけではなく、あなた自身が勝ち取っていかなくてはいけません。
そのチャンスを逃さないためには、同期の誰よりも優れていると認められることが必要になってきます。
このチャンスを逃さないために同期は仲間であり、ライバルであるということを覚えておく必要があります。
2-2.養成所のデメリット
養成所のデメリットは2つあります。
①費用面
②養成所に頼る人材はいらない
①費用面
大金をかけてでもあなたが俳優になりたいという思いは強いものなのか。
そこで「はい」と答えられないなら、養成所に通うことはやめておいた方がいいでしょう。
その気持ちがないのであれば、養成所にかかる費用は無駄になってしまいます。
②養成所に頼る人材はいらない
養成所に通えば何とかなると思っているような人は、芸能界は求めていません。
養成所はあくまで有能な人材を見つけ、劇団や事務所の資金を稼ぐための場所です。
そのため、実力がないからといって全員を底上げしてくれるわけではありません。
養成所に通い、基礎を身に着け、そこから自分で応用のできる人材を養成所は求めているのです。
つまり、養成所は演技や俳優としての基礎を教えてくれる場所であり、実力を伸ばしてくれるものではありません。
3.養成所のオーディション
養成所のメリット・デメリットがわかったところで養成所を受けてみましょう。
3-1.養成所のオーディション
養成所のオーディションは受ける養成所によっても異なりますが基本的には、
①書類選考
↓
②自己紹介
↓
③面接や実技審査(自己PR)
↓
④合否発表
という流れにそって行われます。
書類審査に関しては、
「オーディションで合格を勝ち取る履歴書の送り方3つのポイント」
「オーディションで差をつける履歴書の自己PRを書くための3つの手順」
を参考にしてください。
実技審査の自己PRに関しては、
「オーディションに合格する自己PR作り3つのポイント」
を参考にして下さい。
3-2.養成所に受かるためには
養成所によって簡単に入れるところもありますが中にはオーディションの倍率が高いところもあります。
そういった養成所に受かるためには、どのようにすればいいか。
①キャラクター性
②役に合っているかどうか
③インパクト
この3つのポイントが重要になってきます。
この3つのポイントの詳細は、
「俳優のオーディションを勝ち抜くための3つのポイント」
を参考にして下さい。
4.オススメの養成所
ここでは、オススメの俳優養成所をご紹介します。
4-1.テアトルアカデミー
鈴木福くんや小林星蘭ちゃんが所属する、言わずと知れた大手芸能事務所。
テレビ局などの業界と強力なパイプがあるため、最短3ヶ月でデビューも可能。
即戦力を育てるための充実したレッスンなど伝統と実績のある事務所なので、ぜひオススメしたい事務所です。
気づいたら台本に自分の名前が!
他の人と違うことがやりたくて、テアトルアカデミーのオーディションを受けたんです。
そしたら合格してしまって、気づいたら事務所に入って3ヶ月でドラマに出演することに。
台本に自分の名前が載っていて、「あの日、オーディションを受けてよかった」と思いました。
脇知弘(ごくせん、必殺仕事人、真田丸など多数出演)
・実践的なレッスン
・業界との強力なつながり
…といった強みで、全面的にバックアップしてくれる事務所です。
テアトルアカデミー
所属タレント
鈴木福、小林星蘭、谷花音、脇知弘 他多数
出演実績
「真田丸」「相棒」「下町ロケット」
「ちはやふる」「信長協奏曲」「僕だけがいない街」他多数
オーディション情報
・随時無料オーディション実施中
・最短3ヶ月でデビュー可能
・何度でも受験可能
・強力なバックアップ
4-2.ワタナベエンターテインメントカレッジ
マネジメントからコンテンツ作成、タレント養成スクールまで総合エンターテインメント業界の大手芸能プロダクションです。
そのプロダクション直営のスクールでは様々なコースがあり、総合的に展開している事務所が母体だからこそできるレッスンが受けれます。
ワタナベ
所属タレント
山田裕貴、志尊淳、東啓介 他多数
4-3.文学座
昼間部・夜間部があり2年間みっちり演技の基本をたたき込まれます。
劇団が母体の養成所であるため演劇を通して俳優とは何かを学びます。
座員に残れる人は少ないですが、外に出て活躍している人も多くお勧めの養成所です。
文学座
所属タレント
江守徹、角野卓造 他多数
4-4.劇団ひまわり
1952年に設立された「劇団ひまわり」は、全国20ヶ所でレッスンが受けられるので、地方在住者にも通いやすくなっています。
リトルキッズクラスからシニアクラスまで、自分の年齢、実力に合わせたレッスンが受けられます。
劇団ひまわり
所属タレント
宮野真守、新津ちせ 他多数
4-5.アヴィラステージ
演技や表現力などを学ぶ俳優コースはもちろん、モデル、タレント、声優など、様々なジャンルで活躍する人を育てる養成所なので、マルチに活躍したい人には特におすすめです。
養成所は、ポイント評価制度になっているので、実力で昇級していくシステムになっています。
アヴィラステージ
所属タレント
重盛さと美、山川恵里佳 他多数
4-6.キャストパワーネクスト
芸能事務所「キャストパワー」が運営する養成所「キャストパワーネクスト」では、ミドル世代~シニア世代にも人気です。
レッスンの回数が選べるので、それぞれのスケジュールに合わせて通うことができるので、仕事をしながらでも無理なく学べる環境が整っています。
キャストパワーネクスト
所属タレント
石橋保、大浦龍宇一 他多数
5.まとめ
養成所といっても、入るだけで俳優になれるわけではありません。
入ってからが勝負なのです。
ライバルたちと切磋琢磨して、あなたが俳優として活躍出来る日を楽しみにしています。