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押さえておくべき女優オーディションの内容と合格のコツ

女優になるための選択肢

テレビや舞台で活躍している美しい女優さんを見て、自分もああなりたいと夢をふくらませている人は多いことでしょう。憧れの女優になるためには、劇団やプロダクションに所属する必要があります。女優の仕事は、基本的に劇団やプロダクションからもらうものです。ですから、どこにも所属しないフリーの立場で、作品ごとに行われるオーディションに参加して役を勝ち取るというのは現実的ではありません。オーディションに参加する場合も、どこかの劇団やプロダクションに所属した上でチャレンジするのが一般的です。スカウトされることもありますが、スカウトで女優を輩出するプロダクションに所属できるケースはさほど多くはありません。自分で所属したい劇団やプロダクションを探して、自分で応募する形がほとんどです。

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所属のためのオーディションって何をするの?

劇団やプロダクションに所属するためには、それぞれの団体が個別に行っている採用オーディションを受けて合格しなければなりません。オーディションは、書類審査による1次審査と、面接や実技による2次審査の組み合わせになっていることがほとんどです。規模の大きなプロダクションの場合は、3次、4次審査まで設けられているケースもあります。審査内容もまちまちで、重視されるものも違っています。

大まかな流れとしては、まず履歴書を提出して、書類審査を通過した人だけが、面接や実技審査に進むことができるという形になっています。書類審査に受かるかどうかが、女優になるための第一歩というわけです。このような仕組みになっているのは、応募者が非常に多いので、事前に面接する人をある程度絞り込む必要があるからです。履歴書にも自己PRの欄があるので、志望動機や特技などで、しっかり自分の魅力を伝えるようにしましょう。

実技審査では、短いせりふを渡されてその場で読まされたり、歌やダンスを披露することが多くなっています。書類で特技を書いた場合は、それをやってみせるよう指示されたり、指定されたシチュエーションで簡単な演技をする場合もあります。

受かるのは伸びしろのある人

オーディションには、特定の役ができる人を募集するオーディションと、劇団やプロダクションに所属するためのオーディションがあります。この2つは性質が違うので、受かる人の傾向も違います。この点に、注意が必要です。

特定の役を募集する場合は、その役のイメージに最もふさわしい人が選ばれます。一方で、所属するためのオーディションでは、その劇団やプロダクションに入ってからどう成長していけるかがポイントになります。せりふ回しがうまくて演技が完成してしまっているような人が、必ずしも合格するとは限らないことを知っておきましょう。そのような人はすでにでき上がってしまっているので、育成のしようがないとみられ、オーディションでは評価が低くなる可能性もあるのです。

オーディションでは、あくまで所属してから伸びしろがある人が求められます。たとえば、実技審査で歌やダンスを披露しても、うまくこなせる人だけが合格するわけではないといえます。実技はあくまで素質を見るためのもので、応募者に順位をつけるわけではありません。他の人にはない豊かな個性があり、将来性があるかどうかが審査されるのです。これからの育成次第で事務所の理想に近い人材になれるという見込みを感じさせる人は、合格の可能性が上がるでしょう。

所属するプロダクション選びも重要

女優になって成功したいなら、所属する劇団やプロダクション選びは慎重に行う必要があります。劇団やプロダクションは世の中にたくさんありますが、それぞれ個性や特徴があって、得意な分野を持っています。特にプロダクションには、それぞれ関係が深いテレビ局や映画会社があり、そこから仕事をもらっています。ですから、せっかく所属したプロダクションなのに、自分がやりたいと思っていた仕事ができないというケースもあるのです。

将来どのような路線で活躍を目指すのかによって、選ぶプロダクションが変わってきます。オーディションを受ける際には、将来どのような路線で活躍を目指すのか、どんな仕事をしたいのかイメージして、その分野に強いプロダクションを狙って受けることをおすすめします。

志望動機や自己PRは具体的に

女優になるには、書類選考や面接を受けなければなりません。特に、書類審査に受からないと面接にも進めないので、書類で魅力をしっかりアピールし、興味を持たせることが重要になります。そのためには、いくつか工夫することが必要です。

たとえば、志望動機や自己PRについては、抽象的な内容は避けて、できるだけ具体的な内容にすることが合格へのポイントになります。劇団やプロダクションに所属するためのオーディションなので、重要なのは「なぜ、そのプロダクションでなければならないのか」です。ここを具体的に述べることができれば、「入りたい」という本気度がきっと伝わるでしょう。書類だけでなく、面接で聞かれたときも同じことです。

また、自己PRをするときは、実績に基づいたPRにすると説得力が出ます。たとえば、ただ「○○ができます」ではなく、実際にいつどこでどんなことをしたのか、そのときの様子はどうだったのか、リアルな体験を伝えると相手が納得しやすくなります。

役を勝ち取るためのオーディションは?

オーディションに合格してプロダクションに所属すると、プロダクション経由で実際の役を得るためのオーディションを受ける機会を与えられます。自分で一から探さなくても、プロダクションのほうで受けられそうなオーディションを探してすすめてくれるのです。オーディションは、自己紹介、実技審査、面接といった流れで審査を受けます。このオーディションに合格すれば、具体的な役をもらうことができ、晴れて女優としてデビューできることになります。つまり、女優として日の目を見るためには、まずプロダクションに所属するためのオーディションを受けて、その後に具体的な役が募集されたタイミングで、もう一度役を獲得するためのオーディションを受けなければならないということです。

不安感や照れを出さないことが大事

いくら女優になりたいといっても、最初のうちはなかなかオーディションで自分をうまくアピールできないものです。まだオーディションに慣れていなくて不安という人でも、堂々と振る舞うことを忘れないでください。オーディションの際に自信のない様子を見せたり、照れた様子を見せたりするのはマイナスです。自分を大きく見せたり、無理にアピールしようとしなくても構いません。ただ、おどおどしたり、できるか不安そうにしたりすると、女優としての資質を疑われてしまいます。大事なのは、自分らしさを最大限に見せることです。自分をよく見せるというよりも、自分をもっとよく知ってもらおうという姿勢でいるとうまくいきます。どのオーディションも、堂々と自然体で受けることが合格のコツです。はじめてでも、慣れていなくても、自分に自信を持ってオーディションに臨むようにしましょう。

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