シンデレラストーリー

人気芸能人のオーディション伝説

芸能人とオーディション

芸能人であれば、ほとんどの人がオーディションを経験したことがあるでしょう。
一般人から、オーディションを受けて芸能人になった人もいれば、スカウトされて芸能プロダクションに所属し、その後映画、ドラマ出演など様々なオーディションを乗り越えて、キャリアを積んでいくことになります。

人気芸能人でも過去のオーディションでは、思わぬハプニングがきっかけで合格したり、目立つために作戦を練って参加するなど、いろいろなエピソードがります。
今現在活躍している芸能人にも、オーディションでの伝説を持っている人がたくさんいます。
芸能人がオーディションで起こした、面白いエピソードについて紹介していきます。

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オーディションで大失敗をした芸能人

オーディションでよくある失敗談は遅刻です。
俳優の河合我聞さんは、知名度が上がるきっかけとなったドラマ「天までとどけ」のオーディションで、一次審査も二次審査も遅刻してしまい「テストがあった」と嘘をついて乗り切ったそうです。
俳優、ミュージシャンとして長年活躍し続けている福山雅治さんもデビュー前にオーディションに大幅に遅刻してしまった経験があるそうです。

他にも開場を間違えてしまった、控室だと思って気軽に入ったらオーディション会場だったなどオーディションでの失敗談はたくさんあります。
オーディションでの失敗は、必ずしも不合格になる訳ではなく、失敗した時の対処の仕方などで、印象が良くなり合格になるというエピソードも多々あるのがおもしろい所ですよね。

オーディションで奇跡を起こした芸能人

子役タレントとして大活躍した芦田愛菜さんが、ブレイクするきっかけをなったのはドラマ「mother」の出演でしたが、実は芦田愛菜さんはこのドラマのオーディションの書類選考で落選しています。
オーディションで募集していたのは小学1年生の役を演じる主要キャストです。
ドラマの子役では、基本的に演じる役の年齢よりも1~2歳年上で、年齢より幼く見える子供を選ぶ傾向にあります。
しかし、このオーディションを受ける時の芦田愛菜さんは5歳でした。
年齢的に役を演じることは難しいだろうと判断され、書類選考にも通過できませんでしたが、熱心なマネージャーさんがプロデューサーに「一度彼女の演技を見て欲しい」と懇願したことでオーディションに参加することができました。
そのオーディションで、特別演技が上手いという訳ではないけれど、芦田愛菜さんにしかできない演技が評価され、見事合格しました。
驚くことに、芦田愛菜さんを採用するために、脚本も書き直されたそうです。
それほどの逸材だと見込まれたということですが、その期待を裏切ることなくドラマでは芦田愛菜さんの演技が大きな話題となりました。

なんばを拠点に活躍するアイドルグループ「NMB48」の村瀬紗英さんは、2期生の最終オーディションの日程と、学校の修学旅行の日程が重なってしまい、泣く泣くオーディションの辞退を決意したそうです。
しかし、修学旅行の行き先であった沖縄に台風が直撃して、修学旅行が延期となりオーディションに参加できることになりました。
その結果、オーディションに合格し、現在もNMB48の人気メンバーとして活躍しています。

オーディションで何もしなかった芸能人

オーディションでは、自己PRや特技披露、歌やダンスの審査など、最大限に自分をアピールするべき審査がたくさんあります。
しかし、そんなオーディションで全く自分をアピールできなかったり、チャンスを活かせなかった芸能人もいます。
俳優として活躍している中村倫也さんは、プロダクションに所属した後すぐにNHKの朝ドラに出演しましたが、その後はなかなか仕事に恵まれなかったそうです。
その間何度も受けたオーディションでは、自己紹介や特技披露などの自己PRを全くしなかったそうです。
本人は「芝居を見て欲しいのに、自己紹介やPRをすることに意味がない」と思っていたため何もしないことを貫いていました。
当時は年齢的にも生意気で尖っていた部分もあったとのことなので、その後気持ちに変化があったのでしょうね。

オーディションのPRが出来なかったもののその様子が審査員の目に留まり合格するパターンも少なくありません。
例えば、嵐の二宮和也さんは、すでに日本ではアイドルとしてはもちろん、俳優業でも演技力に注目され始めた2006年頃に、ハリウッド映画「硫黄島からの手紙」のオーディションに参加しました。
過去にジャニーズ事務所からハリウッド映画に出演した例はなく「受かる訳がない」という気持ちでオーディションに臨んだ二宮和也さんは、カメラに向かっての演技審査でセリフの無い短いシーンを選んで演じました。
スタッフから「短すぎる」と指摘されたものの「僕はこれで大丈夫です」とやり直すことはなかったのですが、このやる気のないやり取りがクリント・イーストウッド監督の目に留まり、オーディションで受けた役ではない役に抜擢されたそうです。

また、女優の長澤まさみさんは芸能界入りのきっかけとなった東宝シンデレラオーディションで、審査員の高嶋政伸さんから「特技のジャズダンスを踊ってみて下さい」と言われましたが、特技は履歴書に母親が勝手に書いたものだったので、踊るのが嫌で「踊りません」と答えたそうです。
長澤まさみさんはこのオーディションで、3万人を超える応募者の中からグランプリを獲得しています。
東宝シンデレラオーディションでは、2011年に出場していた浜辺美波さんも特技披露の時に「特技はありません」と答えて、何も披露せずに審査されましたが、このオーディションで「ニュージェネレーション賞」を受賞しています。

同じオーディションを受けていた芸能人

芸能人は新人の時には人気が出始めても、ドラマや映画、バラエティ番組などの出演者を決めるオーディションを受け続けます。
同世代の俳優など、今は主演を務めるほど活躍している人たちが、過去には同じオーディションで競っていた例もたくさんあります。

例えば、子役から芸能活動をしている女優の松岡茉優さんは、過去にオーディションの最終審査で女優の土屋太鳳さんに負けたことが4回もあるそうです。
他にも、女優の今田美桜さんは福岡から上京して、何度もオーディションに挑戦しては落ちてしまっていたそうですが、この時に同じオーディションを受けてよく合格をしていたのが、女優の広瀬すずさんだそうです。
今ではそれぞれに活躍している芸能人たちが、ブレイクする前には同じオーディションで戦っていたというのはすごいですよね。

オーディションに落ちてしまったエピソード

今はどんなに活躍していて名前の知られる芸能人でも、何度もオーディションに落ちて悔しい思いをした経験がある人がほとんどです。

芸能プロダクションに所属してからドラマなどの出演者を決めるオーディションには、何度も落選している芸能人のエピソードはよく聞きますが、芸能界に入るまでにオーディションに落選している人も多いです。
アイドルグループ「モーニング娘。」のオーディションは、若槻千夏さんや磯山さやかさんなど有名なタレントがデビュー前に受けていますが、落選しています。
このように、芸能界に入る前はもちろん、入った後もオーディションに落選し続けて不遇な時代を乗り越えた芸能人がほとんどでしょう。

人気が出た今だからこそ、オーディションに落ちた過去も、様々なエピソードも伝説として語り継がれることも多いですが、落選が続いていた時には何度も挫折しそうになったことでしょう。
しかし、何度も諦めずに挑戦した結果、成功して過去のオーディションの苦い思い出も、エピソードの一つとして語れるということですね。

オーディションに合格したくて、目立つためにわざと歌を間違えたり、わざと遅刻をするなどの逆効果になってしまいそうなエピソードもあるようですが、合格するために悪目立ちする方法よりも、「自分らしさ」や「度胸がある」と思われるようなエピソードの方が、オーディションに合格するために必要なことでしょう。

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