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オーディションで評価される正しい姿勢の作り方

姿勢の良し悪しが第一印象を左右する

オーディションでは、ごく限られた時間の間に、たくさんの応募者が審査員によって選別されます。その限られた時間を有効に使い、目立って審査員の目に止まるためには、なんといっても第一印象が重要なポイントです。さらに、その第一印象は内面よりも外面に左右されます。自分の番が来る以前に、審査員の目の前に並んだ時点で、すでに審査は始まっています。そして、最初に審査員の目に止まるのが姿勢なのです。

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内容以上に大事な話すときの姿勢

オーディションで審査員に対して話すときにも、正しい姿勢は重要なポイントとなります。その人の姿勢や、そこから醸し出される雰囲気は、話す内容以上に相手に与える印象を変える要素となるのです。話すのが同じ内容だとして、姿勢の正しい人とそうでない人、審査員がどちらに良い印象を抱くかは、考えるまでもないことでしょう。特に、オーディションのような状況では、ほかの応募者も話す内容は同じようなものになる傾向があります。そうした状況で審査員の心を確実につかむためには、正しい姿勢が大切なのです。

姿勢が大事なのは本番だけではない

オーディションの本番にだけ正しい姿勢をしていればいいというわけではありません。普段から意識することで、常に正しい姿勢でいられるようにしましょう。そうすることで、審査員以外の人々にも良い印象を与えることができるのです。オーディション会場にいるのは、ほかの応募者や審査員だけではありません。受付の係、控室のスタッフなど、オーディション会場ではさまざまな人に出会うでしょう。そうした人たちに対して好印象を与えておくことも、合格のためには大切です。

姿勢が正しくきちんとした態度の人に対しては、多くの人が良い印象を抱き、応援してあげたいという気持ちを持つでしょう。もちろん、そうした人々が選考に直接関わるわけではありません。しかし、周りの人たちの何気ない一言や応援の言葉が合格につながることもあるのです。オーディション会場だけでなく、普段の生活の場でも姿勢を良くし、周りに好印象を与えることを心がけておきましょう。

姿勢の維持に欠かせないインナーマッスル

正しい姿勢を身につけ、それを維持するためには、インナーマッスルのトレーニングが欠かせません。インナーマッスルとは「深層筋」とも呼ばれる筋肉で、人体の奥の方にある筋肉の総称と考えてください。逆に外側の筋肉を「アウターマッスル」と呼びます。このアウターマッスルの力にインナーマッスルが負けないようにバランスが取れていると、関節が安定し、姿勢を正しく保てるようになるのです。

骨盤のゆがみを整える運動

正しい姿勢を維持するために重要なのが骨盤です。骨盤は正しい姿勢を維持するための重要なパーツで、ここが前後左右、いずれかの方向にゆがんでいると、正しい姿勢がキープできなくなってしまいます。そのため、正しい姿勢を維持するためには、インナーマッスルのトレーニングだけでなく骨盤を正しい位置にキープするための運動も必要なのです。

骨盤を正しい位置にキープするための代表的なエクササイズは、「8の字エクササイズ」と呼ばれるものです。まず、全身の力を抜いてリラックした姿勢で立ちます。両足を肩幅に開き、手を腰に当ててください。そして、腰を8の字を描くように動かします。最初は小さく動かすのがポイントです。慣れてきたら大きく動かしてみましょう。こうすることで股関節や腰回りの筋肉をほぐし、骨盤を正しい位置に矯正することができます。

腹筋と背筋のバランスが重要

正しい姿勢を維持するためには、腹筋を鍛えることが大切です。しかし、腹筋だけを鍛えていればいいというわけではありません。背筋も同様にバランスよく鍛える必要があるのです。腹筋と背筋の両方が弱いと、体幹のバランスが取れなくなり猫背になってしまいます。ですが、背筋だけが強いと体を起こす力が偏ってしまい、体が反ってしまう「反り腰」の姿勢になってしまうのです。こうなると、腰回りの筋肉に負担が集中し、筋肉を傷めることになります。そこで、腹筋もバランス良く鍛えてあげましょう。そうすると、背筋によって後ろに逸らされていた体が、今度は腹筋によって前方に引っ張られ、姿勢が真っ直ぐになるのです。

オーディションに向けて地道な努力を

正しい姿勢を身につけて維持するためには、特殊な訓練や器具は必要ありません。しかし、一朝一夕で正しい姿勢を完璧に身につけることは難しいでしょう。そのため、オーディションを目前にしてからではなく、普段から正しい姿勢を意識して生活することが大切です。そして、そうして身につけた正しい姿勢をきちんとキープできるように、ドローイン呼吸法や8の字エクササイズなどを習慣化するのも有効でしょう。常日頃から正しい姿勢を作っていれば、いざオーディションに挑戦するときも堂々とした姿勢で挑めるはずです。日常的に正しい姿勢で生活できるように努力してください。

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