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オーディションの前日にすべきこと

オーディション前日の過ごし方が重要なのはなぜ?

オーディションを受けることが決まったら、髪型やメイクなどの見た目を整えることから、スキルアップのためのトレーニングに至るまで、あらゆることに気を配って合格を勝ち取りたいものです。本番までにできる限りの準備をしておきたいと考える人も多いでしょう。オーディションの当日が近くなるほど、練習などに時間をかけるという人もいます。しかし、オーディションの前日は、少し過ごし方を変えてみたほうがよいでしょう。なぜなら、オーディションで合否を分けるのは、「本番でどれだけ実力を発揮できるか」だからです。

緊張して身体がこわばってしまったり普段の自分と少しでも違うところがあったりすると、本番に集中できないばかりか本来の力を発揮できなくなってしまいます。オーディションは、ただでさえいつもと違う場所に行って、はじめて会う人たちの前でパフォーマンスを行わなければなりません。誰しも多少の緊張は仕方がないにしても、できる限り自分の実力以外のところでの心配事はなくしておいたほうがよいのです。そのためには、オーディション前日をどのように過ごすかがとても重要なのです

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前日にすること1.喉のケア

声が枯れていたり、喉が痛かったりというような状態でオーディションに臨んでしまうと、よい印象を与えることが難しくなってしまいます。特に歌手や声優のオーディションでは、いつも通りの声を出せるよう準備しておくことが大切です。喉はとてもデリケートですから、前日までにしっかりとしたケアを心がけましょう。

喉のケアでもっとも気をつけたいのは湿度です。前日は加湿器を使って部屋の湿度を調節したり、マスクをつけたりして過ごすのがよいでしょう。マスクをつけるときは、保湿機能がついたものを選ぶとベターです。専用の吸入器を使って、喉を直接潤すという方法もあります。また、オーディション直前にはボイストレーニングなどで声を使いすぎないようにすることも大切です。少なくとも前日は歌などの練習を控えて声帯を休ませるようにしましょう

声帯はたいへんデリケートなものですから、あまり神経質になってケアし過ぎるのもよくありません。前日は、ストレスを感じない程度にリラックして過ごすようにしましょう。オーディション当日に歌の審査がある場合は、前日に練習を休むことが不安につながってしまわないように、前もってたくさん練習しておくのも大切なことです

前日にすること2.イメージトレーニング

オーディションの当日は、緊張でガチガチになってしまうと実力を発揮できなくなってしまいます。リラックスしてオーディションに臨めればそれに越したことはありませんが、緊張しないようにと考えるほどかえって緊張してしまうものです。そんなときは、「誰だって緊張して当然」と開き直ってしまうのもひとつの方法です。そもそもオーディションは今後の人生を決めるかもしれない重要な場なのですから、自分以外の応募者も同じように緊張しているのだと考えてみましょう。

多少の緊張があったとしても、心の準備ができていれば大事な場面でしっかりと自分をアピールすることができます。そのためには、オーディション当日の流れを事前にイメージして、どのように行動するのかをある程度決めておくことが役立ちます。どんな質問をされそうかや、そのとき何を答えるかも考えて、のびのびと自己アピールができている自分の姿を想像してみましょう。何度も繰り返しイメージトレーニングをしておけば、本番での緊張感が和らぐだけでなく、多少想定外のことがあっても慌てずに対応できるものです。

前日にすること3.持ち物・道順の確認

オーディション会場に着いてから忘れ物に気づくようなことがあると、「昨日のうちに用意しておけばよかったのに」と後悔することになってしまいます。そんなことにならないように、筆記用具や上履きのほか、必要書類やメイク道具など、持参する必要のあるものは事前に揃えておきましょう。着ていく服も前日のうちに決めておけば、当日に迷って時間がかかってしまうのを防ぐことができます。

持ち物以外にも、前日までに準備しておくとよいものがないかを思いつく限り確認しておけば、当日になって慌てることが少なくなります。例えば、会場への交通アクセスや道順を確認して、電車やバスを利用する場合には交通費を準備しておくとよいでしょう。はじめて行く場所では道に迷わないように、地図をプリントアウトしておくとより安心です。参加費用を持参する必要がある場合には、あらかじめお釣りが出ないように金額を揃えて封筒などに入れておけば受け付けがスムーズになります。また、当日の天気予報も忘れずにチェックしましょう。よい流れのまま本番を迎えることができるよう、事前の準備を怠らないことが大切です

前日にすること4.食事ケア

前日の食事は、オーディション本番での体調を左右する大切なものです。ビタミンやミネラル、タンパク質などの栄養素をバランスよく摂取することは、もちろん普段から心がけておくとよいことではありますが、前日に摂る栄養素には特に気を配るようにしましょう。また、オーディション前は緊張感などもありますから、食べ過ぎや消化の悪い食べ物にも気をつけるようにします。もしお腹を壊してしまったら、本番で実力を発揮するのは大変です。冷たい飲み物は避け、胃を温めるようにするとよいでしょう。

また、味付けの濃いものを食べたり、お酒を飲んだりすると、本番で顔がむくんでしまうこともあります。前日の食事は薄味にし、体調管理の意味からもお酒は避けるようにしましょう。審査でどんな点が評価されるのかは応募者にはわかりませんから、「演技のオーディションだから顔のむくみは関係ない」などと思い込まず、できる準備は何でもしておくことが大切です。準備を怠らずに当日を迎えられれば、そのことが自信にもつながって、よい表情で本番に臨めるでしょう

前日にすること5.十分な睡眠

十分な睡眠をとった状態のほうが、オーディション本番でのパフォーマンスはアップします。反対に、睡眠が足りていない状態では本番で緊張しやすくなってしまいます。これはストレス反応の一種で、睡眠不足のときは体が緊張を起こしやすい状態になっているためです。また、体力や集中力を持続することが難しくなり、目が充血したり肌のコンディションが悪くなったりということも起こります。

睡眠不足は蓄積するものですから、普段から生活のリズムをつくっておくことも大切です。日頃から質のよい睡眠をとることを心がけましょう。また、オーディション前日は神経が高ぶってしまい、なかなか眠りに就けないということもあるかもしれません。前日は意識的にリラックスして、いつもより少し早めに布団に入るようにし、十分な睡眠時間を確保できるようにするとよいでしょう。

オーディション前日を有意義に過ごそう!

オーディションで実力を発揮できるかどうかは、前日までの過ごし方で変わってきます。当日のイメージトレーニングを入念に行い、事前にできる準備は思いつく限り何でもやっておきましょう。また、喉を休ませ、よい食事とよい睡眠をとって、万全の体調で本番に臨みましょう。有意義な前日を過ごすことができれば、そのことが自信にもつながります。本番で最高のパフォーマンスを発揮するためにも、準備を怠らないことが大切です。

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