芸能人に憧れる年代とは?
テレビで見る俳優・女優、アイドルなどの芸能人はいつもキラキラと輝いて見えますよね。
そんな芸能人の存在は、未来ある子供たちにとっても憧れの存在です。
子供から「芸能人になりたい」と言われた時に、親は何ができるのでしょうか。
子供の夢を応援する場合も、応援できない場合も、子供の心に寄り添って対応することが大切です。
子供が芸能人になりたいと言った時に、親がしてあげられることを考えるためにも、まずは現代の子供は、どのくらい芸能人に憧れているのかを知っておきましょう。
2021年に第一生命保険が発表した、全国の小・中・高校生を対象にした「大人になったらなりたい職業」アンケートの結果で、芸能人がランクインしたのは、小学生女児の8位のみです。
男子では、YouTuberが全年代で10位以内にランクインしているものの、芸能人は圏外となっています。
この結果からすれば、芸能人を目指す子供は少数派に感じますが、芸能人の場合「なりたくない」のではなく「現実的ではない」ことがランキングに大きく関わっているのではないでしょうか。
顔やスタイルが良い、歌やダンスが上手いなどの魅力がなければ、なれない印象の芸能人ですが「なれるものならなってみたい」と考えている子供もいます。
つまり、自分から行動を起こさなくても、スカウトや友人の紹介など、きっかけがあれば「やってみたい」と思うようになるかもしれません。
芸能人に憧れる子供の年齢は幅広く、幼稚園の時からテレビで歌って踊るアイドルを見ていたことがきっかけとなったり、中高生になってから、学校行事がきっかけで演劇に夢中になり俳優・女優を目指すという人もいます。
芸能人を目指す子供のために、親ができることを考えていきましょう。
芸能人を目指す子供に親ができること
芸能人を目指す子供のために、親ができることはたくさんあります。
何といっても、子供が芸能界を目指す場合、保護者の同意がなければオーディションにも参加できませんし、事務所に所属することもできません。
そのため、子供の夢を認めて応援することが、何よりの「協力」になります。
芸能界を目指す子供のために親が協力できることをを紹介していきます。
芸能界を目指す子供のために親ができること
・オーディション参加の同意書にサイン
・オーディション、レッスンへの送迎
・レッスン、事務所等への費用面の支援
・オーディションの情報収集
・オーディション練習に付き合う
・見守る
中・高校生くらいになると、自分でオーディション用の書類を書いて送ったり、電車に乗ってオーディション会場にも向かえる年齢です。
自分でできることも増えますが、芸能人のオーディションでは、18歳未満の応募者の保護者同意は不可欠です。
子供にとっては、親が同意してくれなければ、スタート地点にも立つことができません。
また、送迎や費用など子供には負担が大きいことに対しての支援は、子供の年齢が低い程、絶対的に親の協力が必要です。
芸能事務所の場合、登録料など費用が掛かることもあるので、金銭的にもどの程度協力できるのかを話し合いましょう。
芸能人を目指す子供にとって、芸能界を目指すことは大きな挑戦です。
信頼している親が、一緒にオーディション情報を集めてくれたり、練習に付き合ってくれると心強いのは言うまでもありません。
オーディションの練習では、審査員役を務めて、親だからこそ指摘できる改善点を見つけてあげられるといいですね。
親が子供の夢を応援するのは素晴らしいことですが、反対に熱心になり過ぎて「見守る」ことを忘れてしまうこともあります。
自分で「芸能人になりたい」と夢を持った子供に対して、親が口を出し過ぎても子供には負担に感じることもあります。
親にとっても分からないことが多い芸能界だからこそ「あれはダメ!これもダメ!」と制限してしまう気持ちも分かります。
本当に必要な部分では、親が引き止める必要があるかもしれませんが、子供の意思や夢を尊重する気持ちも忘れないでおきましょう。
親の意思を伝えて話し合うことが大切
芸能人の仕事には、様々な分野があり、方向性も無限にあります。
そのため、芸能人を目指す子供が、どのように進んでいくのか、予想もつかないですよね。
例えば、大手の芸能事務所に所属することが決まったとしても、そこからまた、作品のオーディションを受けたり、事務所を移籍することもあるかもしれません。
子供は、最初に親が協力してくれれば、その後もずっと支援を続けてくれると考えるでしょう。
そのため、親がどこまで協力できるのかという話は、最初にしておくべきです。
芸能界では、デビュー後すぐにブレイクして順調に走り出す人もいれば、何年も下積みをして、なかなか芽が出ない人もたくさんいます。
下積み期間が長ければ長いほど、費用面の負担も増えますし、送迎などのサポートが難しくなる場合もあります。
子供が夢に向かって挑戦する時に「〇年位は協力できる」「〇年頑張って結果が出なければ親はサポートできない」など、先のことを予告しておくことも必要です。
また、日頃から子供が目指す道や、将来のビジョンについて親子で話し合うのもおすすめです。
芸能人への挑戦は、決して簡単なことではありません。
オーディションに受からず、上手くいかない時には、違う方向に流されそうになる子供も増えます。
普段から子供の意思をしっかり聞いていれば、子供が道を踏み外しそうになた特にも、親が引き戻してあげることができるでしょう。
子供の芸能活動に反対で、協力できない場合も「もう少し大きくなったらね」などとあやふやな返事をするのも、おすすめできません。
協力できないのであれば、出来ない理由を話し、子供が納得しなければ、今後の信頼関係にも関わります。
子供を芸能事務所に所属させる方法と注意点
子供が芸能事務所のオーディションを受ける場合、ほとんどは保護者が同伴します。
赤ちゃんや幼児期であれば、保護者が一緒に審査を受けることもあるでしょう。
そのため、事務所の雰囲気や、スタッフとも直接会えるので、良い事務所かどうか判断しやすいですよね。
気を付けておきたいのが、芸能事務所からのスカウトです。
中・高校生くらいになると、子供たちだけで出歩くことも増えるので、親の見ていないところでスカウトを受ける可能性も出てきます。
優良な芸能事務所では、スカウトの時に子供だけで事務所に誘い出すことはほとんどありません。
名刺・パンフレットを渡して「保護者と一緒に見て下さい」と伝えるのが通常です。
悪徳なスカウトに子供が騙されないためにも、スカウトをされた時には、必ず親に相談するように伝えておきましょう。
子供を芸能事務所に所属させる場合、プロフィールと写真を送って、書類選考を受けることから始めます。
履歴書やエントリーシートには、必ず親の同意サインを忘れずに記入します。
書類選考に通過すれば、オーディションにて自己紹介や特技披露、実技審査が行われます。
全ての審査に合格すれば、事務所への所属が決まります。
契約する時には、ギャラの分配や契約内容、契約期間など、子供の判断では難しいことは親が積極的に確認しておきましょう。
芸能人を目指す子供への注意点
最近は、子供たちのなりたい職業ランキングで、芸能人よりYouTuberなどの動画投稿者が上位にランクインする程、子供たちにとってネットで何かを発信することは、身近なこととなっています。
実際に、Instagram、TikTokなどで注目を集め、フォロワーが増えれば、芸能界からのスカウトがあるという話はよく聞きます。
そのため、芸能人を目指す子供にとって、動画やSNSは自分を売り込むきっかけとして活用するのが当たり前になってきました。
もちろん、デビュー前からファンを獲得したり、関係者の目に留まるメリットはありますが、ネットで自分の姿を公開することの、デメリットも理解させておきましょう。
大手の芸能事務所では、デビュー前の動画・SNS投稿を良く思わない場合もあります。
また、心無い書き込みや、良からぬ誘惑も心配です。
子供がネットでセルフプロデュースを行う場合には、保護者が管理する範囲で行うように伝えましょう。