オーディション写真の基本
芸能界のオーディションのほとんどは、書類と写真による審査から始まります。
プロフィールや、志望動機なども重要ですが、写真の印象も書類選考の合否に大きく影響します。
合格率を上げるオーディション写真を取るために、まずはオーディション写真の基本を知っておきましょう。
【オーディション写真の基本】
①写真のサイズに注意!
オーディションの書類審査は、WEBで応募できるケースが増えてきましたが、郵送で応募する場合、写真のサイズが「L版サイズ」「2L版サイズ」など指定があります。
間違えないように指定されたサイズで送るのが基本です。
➁必要な写真を確認
オーディション写真は基本的に、上半身が写った「バストアップ写真」と、頭の先からつま先までが写った「全身写真」の2つが必要です。
しかし、オーディションによっては、横顔の写真、後姿の写真なども必要な場合もあります。
また、バストアップ写真でも「真正面の写真」など、角度まで指定されている場合もあるので、間違えないように確認しましょう。
③加工はしない
スマホで撮影した写真で、オーディションに応募することは問題ありませんが、画像の加工はNGです。
最近はアプリを使って簡単に顔やスタイルを加工できるので、日常的に使っている人は多いですが、あくまでも審査をするための写真なので、本来の自分の姿で応募しましょう。
加工していると分かれば、審査の対象から外されるオーディションもあります。
「コンプレックスがある」「自信がない」など、加工したくなる理由があるかもしれませんが、隠さずに本来の自分の良さを引き立たせる写真で応募しましょう。
オーディション写真の服装
オーディション写真では、服装やヘアメイクにも注意しておきたいところです。
はじめに、オーディション写真の服装・ヘアメイクのポイントから押さえておきましょう。
服装・ヘアメイクのポイント
・清潔感がある
・顔、スタイルがはっきり分かる
・派手過ぎない
この3つは、しっかりクリアしておきたいポイントです。
それぞれの注意点も、確認しておきます。
【清潔感がある】
服装もヘアメイクも、清潔感は意識しておかなければいけません。
芸能界にはジャンルがたくさんあり、インパクトがあったり、個性が豊かな人が求められることもありますが、どのジャンルでも共通して「清潔感」は相手に好印象を与える基本です。
清潔感を出すポイントと言えば…
・爽やかな色の服を着る
・整ったヘアスタイル
・ナチュラルなメイク
などが思いつきますよね。
その他にも清潔感をだすために、見落としやすいチェックポイントはあります。
◎手先・足元の清潔感
例えば、バストアップ写真で首元に手を添えるポージングを使うことも多いですが、その時に気になるのが手先の清潔感です。
爪が伸びていないか、ネイルが剥がれていないかなど、手先の清潔感には目がいきやすいです。
同じように、写真では足元にも目がいきやすく、使い古した靴や汚れた靴は目立ちます。
◎肌や髪の清潔感
肌質や髪質にも清潔感は出ます。
例えば、カラーリングした髪が伸びてしまっているなど、すぐにケアできる部分については、撮影前に直しておきましょう。
髪質や肌質に関しては、食事や睡眠など、日常の生活習慣が関わる部分も大きいです。
日頃から良い状態をキープできるように、生活を整えておきたいですね。
【顔、スタイルがはっきり分かる】
オーディション用の写真では、顔が分かりにくいヘアスタイルや、体型をカバーする服装はNGです。
ヘアスタイルは、前髪で目が隠れないように、顔の輪郭も分かりやすいようにしておきましょう。
輪郭をわかりやすくするために、ポニーテールなどのアップスタイルにしても大丈夫ですが、髪の長さが分かるように工夫するのもポイントです。
服装は、スタイルが分かりやすいように、女性の場合はタンクトップにショートパンツのような定番のアイテムで問題ありません。
男性の場合は、Tシャツやポロシャツにパンツスタイルといったシンプルな装いで大丈夫です。
しかし、オーバーサイズのダボっとしたデザインではなく、体のバランスが分かりやすいデザインの服を選びましょう。
【派手過ぎない】
オーディション写真の服装はシンプルが基本ですが、パステルカラーなど、清潔感や華やかさを演出できるカラーを取り入れるのはおすすめです。
しかし、派手な柄やロゴが入ったような、奇抜すぎるファッションは審査に必要ありません。
モデルなど、ファッションセンスもアピールしたいジャンルのオーディションであれば、シンプルな中でもデザインや組み合わせでアピールしましょう。
オーディション写真のポージング
オーディション写真では、ポージングや表情も、合格率を上げるために工夫しておきたいですね。
芸能活動の経験がなくても、最近はSNS等を使うため、自分の良さが伝わる表情やポージングが上手い人が多いです。
オーディション写真でも、魅力を伝えられるように、ポージングや表情の注意点を確認しておきましょう。
ポージング・表情の注意点
・基本は自然な笑顔
・背筋を伸ばす
・全身のバランスが分かりやすいポーズ
表情は、目を大きく見せようと無理に開けたり、口角を上げようと意識し過ぎると、不自然な笑顔になります。
また、姿勢も人の印象を大きく変えるポイントです。
猫背になると、お腹がポッコリ前に出ているように見えたり、スタイルが悪く見えるだけでなく、何となく自信がないネガティブな印象に写ります。
姿勢を正して、真っすぐに立ちましょう。
さらに、全身が写っていても、前かがみや足を曲げたような姿勢では、全身のバランスが分かりにくくなってしまいます。
オーディション写真を撮る場所
オーディション写真を撮る場所は、主にスタジオ、自宅、屋外になりますよね。
それぞれの場所別に、ポイントを見ていきましょう。
【スタジオ】
スタジオの場合、プロのカメラマンに撮影してもらうことが多くなるので、背景やポージングなども、ある程度アドバイスを受けながら進めていくことができます。
受けるオーディションのジャンルや内容を伝えて、イメージに合う写真を撮ってもらうといいですね。
【自宅】
スマホで簡単に高画質の写真が撮れるようになり、自宅でオーディション写真を撮る人は増えています。
自宅で取る場合、背景に家具や日用品など、ごちゃごちゃと物がたくさん写ってしまわないように注意しましょう。
また、自宅で撮影すると、写真全体が暗くなりやすいので、窓から入る自然光を利用するなど、明るくなるように工夫も必要です。
【屋外】
屋外の場合、自宅の前や公園で撮影する人が多いようです。
その場合も、屋内と同じように、背景がごちゃごちゃしてしまわないように注意しましょう。
さらに、撮影NGの場所で撮った写真、他の人が写り込んでいる写真もNGです。
合格率を上げるオーディション写真を撮るコツ
オーディション写真撮影の基本は押さえられましたか?
ここで最後に、合格率を上げるためのちょっとしたコツも紹介しておきます。
【合格率を上げる写真を撮るコツ】
写真選びを信頼できる人に手伝ってもらう
自分が気に入っている写真と、他人から見て良く見える写真が違うことはよくあります。
自分で選ぶと、コンプレックスが隠れている写真や、自分がなりたいイメージや雰囲気に近い写真を選びやすくなります。
しかし、家族や友人など信頼できる人から見ると、あなたらしさや魅力が伝わる写真を選んでくれます。
審査員の目に留まる写真を選ぶには、周りの人の意見もよく聞くことをおすすめします。
ギャップを見せる
オーディション写真は、全身とバストアップの2パターンを送るのが一般的ですが、この2枚を同じ表情、同じ服装やヘアメイクの物を送る人も多いかと思います。
しかし、せっかく2枚の写真を送るので、それぞれに違う表情やイメージの違うファッションで撮影してみるのもおすすめです。
いろいろな表情や雰囲気を見せることで「実際はどんな人なのかな?」と思い、審査員も会ってみたくなります。
合格率を上げるためにも、オーディション写真で基本を守ることや、実際に会ってみたいと思われるような印象の良い写真を選びましょう。