タブレット

放送作家とは?番組制作の役割と気になる年収を解説

2021.12.15 / 未分類

放送作家とは

テレビやラジオなどの放送番組を作るために欠かせない「放送作家」とは、一体どのような仕事をしているのでしょうか。

番組の中でも、報道番組やドラマ以外の、バラエティ番組、情報番組、音楽番組など、様々なジャンルで、番組の流れを構成していく放送作家について詳しく解説していきます。
はじめに、日本で有名な放送作家から見てみましょう。

日本で活躍する有名な放送作家

・秋元康
・鈴木おさむ
・高須光聖
・野々村友紀子
・百田尚樹
・山田美保子
・リリー・フランキー

他にも「くりーむしちゅー」の有田哲平さんのように、お笑い芸人として活躍しながら、放送作家も務める人もたくさんいます。

20160416_CTA_2

放送作家の仕事内容は?

放送作家は、テレビ番組やラジオ番組の内容を組み立てる「構成」を考えるのが主な仕事です。

放送作家の主な仕事

・企画のアイデアを考える
・番組の台本を書く
・台本をもとにした打ち合わせ
・番組収録への立ち合い

では、放送作家の主な仕事を詳しく見てみましょう。

企画のアイデアを考える

作家としてオファーを受ければ、番組を作るために、テレビ・ラジオ局のプロデューサーやディレクターと、大まかな流れや、企画のアイデアについて話し合います。
テレビ・ラジオ局の番組に対するイメージをよく聞いて、構成を考えます。

番組の台本を書く

会議での話し合いをもとに、企画を考えて企画書を作り、番組全体の流れ、企画の内容、出演者のセリフを台本にしていきます。
放送内容に問題がないか、詳しくリサーチすることも、放送作家に任される場合もあります。

台本をもとに打ち合わせ

作った台本をもとに、改めてテレビ・ラジオ局との企画会議を行います。
企画・構成をした内容やセリフが、実際に収録する時に、問題がないかどうかを、細かく打合せしなければいけません。
ドッキリや、実験のような危険を伴う恐れがある企画の安全性や、テレビ業界のコンプライアンスなど専門的な内容も慎重に確認していきます。

番組収録への立ち合い

企画・構成が出来上がって、クライアントからのOKが出れば、番組の収録にも立ち合います。
台本の構成通りに進んでいることを、実際に見て確認し、その場で変更することや修正点など、気になることがあれば放送作家が直接出演者に指示することもあります。

放送作家のメリット・デメリット

放送作家として働くと、大変なこともあれば、やりがいを感じられる出来事もたくさんあります。
実際に放送作家として働いている人は、仕事に対してどのようなメリット・デメリットを感じているのかをまとめてみました。

放送作家の仕事のメリット

考えた企画が番組になる

自分が面白いと思って考えた企画が、実際にテレビ番組となって視聴者を楽しませることができます。
担当した番組が高視聴率を記録したり、深夜番組からゴールデンタイムの番組へと進出するなど、評価が目に見えて分かりやすいので、成功すると喜びを感じられます。

著名人に会う機会が多い

芸能人やスポーツ選手など、様々な分野の著名人と関わって仕事をする放送作家は、プライベートでも親交が深まることも少なくありません。
放送作家は裏方の仕事ではありますが、出演者とかなり近い距離で働くので、華やかな世界で活躍することができます。

放送作家の仕事のデメリット

ハードスケジュール

放送作家として仕事の依頼を受けてから、台本の締め切りまでに、時間の余裕がないことも少なくありません。
さらに、打ち合わせはもちろん、番組収録への立ち合いは深夜までかかることもあり、かなりハードなスケジュールで働く体力が必要です。

批判されることもある

テレビ・ラジオ番組の企画や内容は、「おもしろい」「おもしろくない」というダイレクトな評価をされます。
自分が企画した番組が「面白い」と絶賛される喜びを感じられる一方、世間から「面白くない」と批判されることもあります。
また、視聴率や世間からの評価で、番組が打ち切られるなど厳しい現実を突きつけられることも珍しいことではありません。

放送作家の年収や働き方

放送作家の仕事には、どのような働き方があるのでしょうか。
基本的には、放送作家の事務所に所属するか、フリーランスで働く2つの方法が主流となっています。

放送作家の事務所に所属する

放送作家の事務所は、有名でキャリアのある放送作家が運営している事務所が多いです。
ほとんどの事務所では、新人からベテランまで、様々な放送作家が所属しているので、新人は先輩の仕事の情報を集めたり、リサーチをするなどの仕事から任されます。
先輩の仕事に協力しながら、放送作家として仕事がもらえるように、放送作家の基本を学んでいきます。

フリーランスで働く

現在活躍している放送作家は、フリーランスで活躍している人が多いです。
しかし、実績もない無名の放送作家は、テレビ・ラジオ局との繋がりもないので、ある程度経験を積んでから独立して、フリーランスになるケースになります。
しかし、必ずしも放送作家の事務所から独立するケースばかりではありません。
タレントや芸人から放送作家に転身する人、テレビ局や制作会社から転身するケースもあります。

放送作家はハードスケジュールで、責任のある職業なので、収入についても気になりますよね。

放送作家の平均年収

・約300~400万円(フリーランスも含む)

平均年収は300~400万円となっていますが、放送作家の年収は個人差が大きくなっています。
放送作家事務所や番組制作会社に所属していれば、それほど差が大きくはなりませんが、フリーランスの場合、まだ実績の少ない人では年収300万円前後と一般企業より低い人もたくさんいますが、人気放送作家となれば、年収1千万円を超える人もいます。

人気放送作家を紹介

最後に、知名度が高く、多数の番組を担当している放送作家を紹介します。

秋元康

スクリーンショット (343)
放送作家以外にも、音楽プロデューサー、作詞家、映画監督などで大活躍の秋元康さん。
秋元康さんが放送作家になったのは、高校生の時に、ニッポン放送のラジオ番組「せんだみつおの足かけ二日大進撃!」を聴いて「平家物語」のパロディ作品を、せんだみつおさんを主人公にしたストーリーを書いて、ニッポン放送に送り、その作品が、目に留まって放送作家の奥山コーシンさんに弟子入りしたのがきっかけです。

秋元康が放送作家を務めた番組

・ザ・ベストテン
・夕やけニャンニャン
・とんねるずのみなさんのおかげです
・うたばん

野々村友紀子

スクリーンショット (344)
吉本興業に所属する女性コンビ「高曽・野々村」として活動していましたが、1999年にコンビを解散し放送作家に転身した野々村友紀子さん。
現在は、タレントとしてもメディアに出演していますが、アニメやゲームノシナリオ制作や、人気姉妹コンビ「海原やすよ・ともこ」の漫才も共同制作しています。

野々村友紀子が放送作家を務めた番組

・女芸人No.1決定戦 THE W
・痛快!明石家電視台
・笑っていいとも!

鈴木おさむ

スクリーンショット (345)
森三中の大島美幸さんの夫として、夫婦でメディアに出演する機会も多い鈴木おさむさん。
放送作家の他にも、脚本家、作詞家、映画監督など、多彩な才能を発揮しています。
テレビ番組「夢で逢えたら」を見て放送作家を目指し、太田プロダクションの芸人オーディションに参加したそうです。
放送作家として芸人の気持ちを理解するために、お笑いライブに出演していた時期もありました。

鈴木おさむが放送作家を務めた番組

・中居正広の金曜日のスマイルたちへ
・林修の今でしょ!講座
・SMAP×SMAP
・有吉反省会

テレビ・ラジオ業界で、放送作家はとても大切な役割を果たしているということですね。
担当している放送作家にも注目して、番組を見てみるのもいいですね。

芸能界に関わる仕事の種類や内容とは?【めざせ業界人】


20160416_CTA_2