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テーマパークダンサーになるには? 具体的な方法を解説

2019.10.03 / 未分類

憧れのテーマパークダンサー

ここ数年間でダンスはすっかり身近なものとなり、現在も確実にダンス人口が急増しています。その結果、当然ながらダンスを仕事にしたいという将来の夢を持つ子供たちも急増しており、ダンサーが憧れの職業ランキングに入るほどになりました。なかでも、小さな頃から身近に生で観ることのできるテーマパークダンサーには、夢や感動をもらい、いつか自分もなってみたい!と憧れる子供たちもたくさんいることでしょう。そんな憧れのテーマパークダンサーになるには、どのような方法があるのでしょうか。

テーマパークダンサーの種類

テーマパークダンサーは、大きく分けて3つのジャンルに分かれています。園内のパレードに出演するパレードダンサー、各アトラクションやパビリオンのテーマに沿ったステージに出演するステージダンサー、そして、同様にそのすべてに出演するキャラクターダンサーがいます。

パレードダンサーとは、文字通り園内のパレードに出演するダンサーのことで、観客との距離が最も近いのが特徴です。それだけに、観る人の笑顔を一番に感じられる、また、観る人に一番に親しみを感じてもらえるポジションでもあります。

ステージダンサーとは、園内の各テーマのステージに出演するダンサーです。パレードダンサーと違う点は、色々なジャンルのステージに対応しなければならないので、高いスキルと経験が必要とされます。例えば、クラシックバレエやジャズダンスが基本となったミュージカル調のステージダンスを要求されることもあれば、ヒップホップダンスやブレイクダンス、アクロバットを要求されることもあります。

キャラクターダンサーとは、着ぐるみやメイクによってキャラクターを演じ、パレードやステージに出演するダンサーです。そのテーマパークの言わば「顔」に扮する花形のダンサーとも言えます。ちなみに、テーマパーク内で遭遇できるグリーティングキャラクターはダンサーではなく、アクターやキャストの場合がほとんどです。

オーディションで選ばれます

テーマパークダンサーの募集に関しては、ほとんどの場合、オーディションによって選出されます。定期的に行われる大規模なものもあれば、不定期的に行われる小規模なものもあり、それはテーマパークによって変わってきます。近年は人気の職業となり、応募人数も増加しているため、なかなかの狭き門となっています。

また、臨時に欠員が出た場合には、随時サイトで募集したり、契約中のステージダンサーからの紹介を受けることもあります。そのほか期間限定イベントなどのダンサーを短期バイトとして募集することもあるので、とにかく小まめにインターネットなどでチェックしておきましょう。

オーディションに合格すれば、基本的な契約期間は1年間ですが、数ヶ月間のスポット契約で採用される場合もあります。常に高いクオリティーが求められるため、継続するなら契約期間終了後に再度オーディションを受けなければなりません。とはいえ、すでに人気があったり、主要なクラスのダンサーともなれば、契約期間が延長されるような特典もあります。

オーディションの内容ですが、書類選考と実技審査、そして面接というのが一般的です。書類選考には、専用の応募用紙や自作のプロフィールを使用します。書類選考でチェックされるポイントは、写真、自己PR、ダンス履歴などです。ダンス履歴は、どこでダンスを習ってきたか、どのような舞台に出演したことがあるかを記載します。当然ながらダンス経験が長かったり、舞台経験が豊富な方が有利となります。

書類選考を通過すると、ダンスの一次審査に移ります。一次審査ではクラシックバレエ、ジャズダンス、ヒップホップダンスなどの基礎的な部分がチェックされます。それが通過できれば、ダンスの二次審査となり、基礎的な部分プラス振付の覚え、実地的な対応力がチェックされます。テーマパークによっては、合わせて体力測定も行われる場合があります。ダンス審査を通過できると最後に面接となっているパターンが多いようですが、なかには難易度の高い最終のダンス審査を行う所もあるようです。

面接でのチェックポイントは、やはり人柄でしょう。明るく、元気よく、礼儀正しいというのは大前提として、どれほどテーマパークが好きなのか、どれほどサービス精神が旺盛なのか、という熱意も問われるところです。

テーマパークダンサーには何が必要?

テーマパークダンサーは、華やかなステージダンスを展開するため、クラシックバレエとジャズダンスの経験が必須とされています。最近ではヒップホップダンスやブレイクダンスなどの採用枠も出てはきましたが、やはりメインはクラシックバレエやジャズダンスのスキルが必要不可欠となります。そして、すぐにパレードやステージで通用するような即戦力が求められているので、ダンス経験や舞台経験が豊富なダンサーの方が圧倒的に有利だと言えます。さらにステージによっては、タップダンスやラテンダンスなどを求められる場合もあり、様々なジャンルのダンスを踊れるダンサーが重宝されることは間違いないでしょう。それらに加え、キャラクターダンサーを目指すなら、キャラクター特有の表現力が必要となってきます。その表現力を養うために演技や手話の勉強が効果的とも言われていますので、積極的に取り入れていきましょう。

次に必要となってくるのは、体力と体調管理です。基本的には1日に1〜4回のパレードやステージを毎日連続して消化しなければいけないので、基礎体力を十分につけておく必要があります。パレードやステージは屋外であることが多く、暑さや寒さに耐えながらパフォーマンスを披露するのは、想像以上に過酷だと言えます。そして、連日の出演によって疲労も蓄積され、ケガや病気の心配がつきまといます。ケガや病気をすれば、ステージ全体に大変な迷惑をかけ、仕事を失くしてしまう可能性にまで発展してしまいます。常にストレッチやマッサージ、規則正しい生活をして、体調を万全にしておきましょう。

そして、コミュニケーション能力も必要です。テーマパークダンサーは、一人でパフォーマンスすることはほとんどなく、常にチームとしてのダンスとなります。そこでは当然チームワークが重要であり、協調性や社交性なども関係してきます。

最後に、最も大切なのが笑顔です。人を笑顔にするのは笑顔であり、最上級のおもてなし、サービス精神を表現できるのは、笑顔にほかならないでしょう。どんな状況でも常に笑顔を絶やさずにいるというのは、意外と大変なものです。普段から笑顔を意識して、習慣として身につけておきましょう。

テーマパークダンサーになるには

テーマパークダンサーは、クラシックバレエやジャズダンス、場合によっては演技などの表現力を高い水準で求められるので、総合的に学ぶ環境が不可欠と言えます。各ジャンルのダンススタジオやダンススクールに通ったり、一括して学ぶなら劇団やプロダクションなどの養成所もあり、最近では、テーマパークダンサー育成の専門学校も増えています。プロダクションに所属すると、そこからテーマパークへ派遣されたり、専門学校によっては優先的な学内オーディションがあったりするので、よく調べて自分に合った学び先を選択するといいでしょう。
テーマパークダンサーは、そのテーマパークが好きだから、人の喜ぶ顔が見たいからという信念で就いている人が多く、とてもやりがいのある仕事だと思います。小さな頃に与えてもらった夢や感動を、今度は与える側になってみませんか?