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韓国アイドルグループが魅力的な理由とは?

2020.08.04 / アイドル

日本でも人気のある韓国のアイドルグループ

日本にもたくさんの熱狂的ファンがいる韓国のアイドルグループとは、活動の拠点を韓国で行っているグループや、韓国出身のメンバーで結成されたグループのことです。
韓国では1980年代からアイドルグループが活躍するようになりましたが、徐々にアイドルブームに火が付き始め、2000年代後半からその数は劇的に増えました。

2000年代には、韓国のアイドルグループが、日本でもCDをリリースしたりコンサートを行うようになりました。
特に「東方神起」や「Super Junior」などの男性アイドルグループが、日本でも活躍をするようになり、その後「BIGBANG」「少女時代」「KARA」「2PM」など、男性グループ、女性グループ問わず、日本の中でもかなり知名度が高いアイドルグループも増えてきました。

日本にも様々な個性を持った、実力のあるアイドルグループはたくさんありますが、韓国のアイドルグループとの違いは一体何なのでしょうか。
韓国のアイドルグループの魅力について詳しく紹介していきます。

日本と韓国のアイドルグループの違いは?

日本と韓国のアイドルグループの違いでよく言われるのが、パフォーマンスのレベルの高さでしょう。
日本のアイドルグループをたくさん生み出している、プロデューサーの秋元康さんが過去に「韓国のアイドルグループをプロ野球に例えるなら、日本のAKBグループは高校野球なのかもしれない」と自身がプロデュースするアイドルグループと、韓国のアイドルの違いについて発言しましたが、実際にその差を感じている人も多いのは事実です。

しかし、日本のエンターテイメントのレベルが低いというわけでなく、それぞれの国でアイドルに求めることが違っているのが原因にあるのではないでしょうか。
日本人はアイドルに対して、まだ未熟で、完ぺきではない人材を求める傾向にあります。
ファンから見ても、どこか頼りなくて、支えてあげたくなるような良い意味での素人っぽさを持つアイドルが成長していく姿を、一緒に見守りながら応援したい気持ちが大きくあります。
つまり、アイドルが成長していく姿を一緒に楽しみたいという考え方ですね。

反対に、韓国のアイドルの考え方は「プロのエンターテイメント」という意識が強くあります。
アイドルだから可愛ければOKではなく、歌、ダンス、精神面、協調性など全てにおいてプロのレベルに達しており、どんな状況でもステージに立つときには、見ている人を楽しませる一定のパフォーマンスができる人材を求めます。
そのため、日本人でもアイドルに対して、完璧なパフォーマンスを好む人は、日本のアイドルよりも韓国のアイドルグループを好きになる人が多いということでしょう。

韓国でも日本でもアイドルに共通すること

韓国のアイドルの方が全てにおいてプロであるとすれば、韓国のアイドルになる方が成功することが難しいのかといえば、一概にそうだとも言いきれません。
日本では、地下アイドルやご当地アイドルなど、様々な分野でアイドルが活躍しているので、アイドルグループが多いのは事実です。
そのため、アイドルになる入り口は韓国よりも日本の方が広いと言えるでしょう。

しかし、日本でも韓国でもアイドルグループで成功して、長く活動を続けていくには数々の厳しい試練があることは変わりません。
また、アイドルは常にネットの誹謗中傷のターゲットになりやすい存在であることも、日本でも韓国でも共通して言えることです。
これは、どちらの国でもアイドルに対する注目度が高いことが原因の一つでしょう。
日本と韓国のアイドルグループで求められることは違っていても、ステージに立ち、たくさんのファンを楽しませるパフォーマンスをすることは同じですね。

日韓混合のアイドルグループとは?

韓国のアイドルグループは、日本人の若い世代のファンから絶大な人気を誇っており、その影響から日本人でアイドルを目指す10代の男の子や女の子も、日本ではなく韓国のアイドルになることを目指す人も珍しくありません。
特に韓国の女性アイドルはメイクやファッション、顔立ちやスタイルなどビジュアルにおいても同世代の憧れの存在となっています。
日本では、アイドルグループには異性のファンが多くなりますが、韓国の場合は同性から人気を得るグループが多いのも特徴の一つです。

日本でも韓国のアイドルグループが注目されるようになり、近年誕生したのが日韓混合アイドルグループです。
例えば、2015年にデビューしたTWICEは、韓国人5人、日本人3人、台湾人1人の多国籍アイドルグループとしてデビューしました。
TWICEは韓国のサバイバルオーディション番組で選ばれた9人で結成され、日本でも韓国でも高い人気を誇っています。

さらに、2018年に結成されたIZ*ONEも韓国人9人、日本人3人で結成された日韓混合のアイドルグループです。
こちらもオーディション番組で選ばれたメンバーで結成しましたが、そのオーディションには日本の人気アイドル、48グループのメンバーも多数参加したことで話題となりました。
最近は、韓国のアイドルグループを抱えるプロダクションに、日本人も練習生として所属することが増え、「TWICE」や「IZ*ONE」の他にも日本人メンバーを含む日韓混合アイドルグループが誕生しています。

韓国のアイドルグループが目指すところ

韓国のアイドルグループは、そのパフォーマンスの実力の高さから、世界での活躍を目標としているグループが多いのも特徴です。
最近では、日本のソニーミュージックが協力する形で、韓国のJYPエンターテイメントから日本人アイドルグループ「NiziU(ニジュ―)」が結成されました。
日韓合同のグローバルオーディションプロジェクトとして、世界で活躍できるガールズグループを作るために行われたオーディションでした。
つまり、オーディションでメンバーを選出する時点で「世界に通用する」というコンセプトが決まっており、韓国のエンターテイメントが世界を目指す傾向にあることがよく分かります。
NiziUと同じように世界で活躍することを目標に作られたグループは増えており、男性アイドルグループの「NCT 127」もグループ名にソウルの緯度を入れて、ソウルから世界へ発信していくという思いが込められています。

また、すでに韓国ではトップアイドルとして活躍しているグループで、世界的に有名なグループもあります。
例えば2016年に結成された女性4人組グループ「BLACKPINK」は、SNSのフォロアーが多く、YouTubeのチャンネル登録者数で世界1位を記録するなど、世界に与える影響力が大きいグループとしてアメリカのTIME誌でも取り上げられています。
他にも2012年にデビューした「EXO」は、アメリカビルボード誌の「Best K-Pop Songs of 2013」で1位を獲得しました。
そして、世界で活躍する韓国のアイドルグループといえば「BTS」を思い浮かべる人も多いでしょう。
世界に認められた韓国アイドルとして、ビルボード・ミュージック・アワードの「トップソーシャルアーティスト賞」を受賞し、2020年には韓国のアーティストとして初めてグラミー賞のステージでパフォーマンスを行いました。

このように世界を目指し、実際に世界での活躍も増えている韓国のアイドルグループは、今後もさらなる素晴らしいパフォーマンスを見せてくれるのではないでしょうか。