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ミュージカルの種類って?オーディションのコツも紹介

大きな舞台で歌って踊り、たくさんの観客を魅了するミュージカル。
生の迫力に、「自分もいつかミュージカルで活躍したい」と考えた方は少なくないでしょう。

ミュージカルにはいくつかの種類があり、出演のしやすさも異なります。
ではミュージカルの種類やオーディションのコツについて、ノウハウをお伝えしていきます。

ミュージカルの種類

「ミュージカル」と聞いて一般的に思い浮かべるのは、劇団四季のように大きな会場での公演ではないでしょうか。

有名劇団となると、やはり倍率も相当のもの。
ミュージカル初心者であれば、まずは小規模のものから応募するのも一つの方法です。

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ミュージカルの種類1「大手ミュージカル」

大手ミュージカル劇団とは、劇団四季のように大手の劇団のことを指します。
ミュージカルに一度も行ったことがない方でも劇団名だけは知っている・・・そんな知名度の高さが「大手」の基準といえるでしょう。

大手の劇団は、だいたい年に1~2回程度、大規模なオーディションを実施しています。
公演中の作品に対して人員が足りなくなったときや、公演予定の作品の配役を決めるときなど、オーディションの開催理由もその時によって様々です。

ほとんどの場合、オーディションは「一般コース」「研究生コース」に分かれ、どちらか好きな方で受験できます。
一般コースはもともとプロとして経験を積んできた方がメインなので、ミュージカル初心者なら研究生コースから受験するのが良いでしょう。
研究生コースに合格すると、およそ1年間にわたり無料でレッスンが受けられます。演技コースはなく、「歌唱(クラシック・ポピュラー)」「ダンス(バレエ・ジャズ)」に分かれてそれぞれ専門的な内容を学びます。

研究生コースで良い成績を修めると、途中から舞台に抜擢されることも少なくありません。

ミュージカルの種類2「中小ミュージカル」

企業や団体などスポンサーからの協力を得て活動しているのが、中小劇団。
たとえばミュージカル座、イマジン、イッツ・フォーリズなどが挙げられます。

入団しても研究生として下積みすることもありますが、一方でオーディション合格後すぐにデビューできるケースもあります。

ただ、劇団の運営状況によってはチケットにノルマを与えられることもあるのでご注意ください。「最低でも〇人にはチケットを売って」など言い渡され、販売しきれなかった人はノルマ枚数まで自費でチケットを購入することも少なくありません。
特に子役がメインのミュージカルは、チケットのノルマが目立ちます。オーディションを受ける前には、劇団のシステムや評判をよく調べておきましょう。

ミュージカルの種類3「商業公演のミュージカル」

商業公演のミュージカルとは、レ・ミゼラブルやエリザベートなど大型公演のことを指します。

こちらは人材の育成に力を注ぐことはほとんどなく、即戦力になれるか否かで決めるケースが多いです。

オーディション情報も一般公開されることは少なく、芸能事務所やプロダクション、レッスンスタジオなどを通して告知するスタイルが一般的です。

ミュージカルの種類4「自費で出演するミュージカル」

倍率が高いオーディションを避けるためには、自費で出演できるミュージカルを見つけるのも一つの方法です。

舞台経験がなくても出演できることがほとんどですが、会場の利用料などで自己負担を求められることが多いのが特徴です。

舞台経験を積むには悪くないスタートかもしれませんが、お金目的の主催者も目立つのでご注意ください。稽古もほとんどしない、リハーサルも適当、舞台セットもない・・・。こういった悪質な劇団に入らないためにも、入念なリサーチを欠かさないようにしましょう。

ミュージカルになるための一般的なステップ

幼いころから「ミュージカルで活躍したい」と夢を思い描いている方は、意外と少ないのではないでしょうか。
ほとんどの場合、ある程度大人になってから「自分も・・・」と目指す方が多いはず。

しかし、歌もダンスもまったくの未経験だとオーディション合格は難しいでしょう。
もちろん「ミュージカルならなんでもいい」と劇団を選ばなければ出演の可能性はありますが、やはり目指すからには日本屈指の有名劇団に所属したいもの。

現在ミュージカルで活躍している方は、バレエや声楽で「ミュージカルの基礎」を身につけてきたようです。「ミュージカル俳優になりたい」という旨を伝えて、プロへの道を目指せるバレエ教室やボイストレーニング教室を探しましょう。

大規模なオーディションでは、書類審査からはじまることが少なくありません。書類選考の段階で、ミュージカルとまったく関係がない経歴ばかりだと、やはり実績を持つライバルたちには敵わないでしょう。
基本的に学歴は重要ではありませんが、音大を卒業していると書類に目を留めてもらいやすいのは事実。もしミュージカルに直接関係のない学歴なら、今から「実績」を積み上げれば良いのです。
『ダンススクールで週〇回レッスンをしている』『ボイストレーニングに通っている』というような、ミュージカルにつながるような経歴を作りましょう。

ミュージカルのオーディション当日の心構え

オーディション当日は、何かと緊張するもの。
昨日までの完璧なイメージトレーニングはどこへやら、はじめての会場、はじめての雰囲気にのまれてしまうことは少なくありません。

あらかじめ、ミュージカルのオーディションについて大まかな流れを知っておきましょう。
知識をつけておくだけでも、気持ちに多少余裕ができるはずですよ。

会場入り後

ほとんどの場合、オーディションの参加者はいくつかのグループに分けられます。
たとえば、受験する役柄別、男女別、受験コース別・・・といった具合です。

いったん受付を済ませると外出不可となるケースが多く、しかも予定時間通りにオーディションが進行しないことが大半。オーディション終了後に予定があると焦りやイライラが募るので、「何時まででも大丈夫」とその日はまる1日空けておきましょう。

待ち時間

倍率が高いオーディションは、待ち時間も長め。
音楽プレイヤーや本など時間をつぶせるものを用意しておきましょう。

課題曲や台詞を練習するのも悪くはありませんが、緊張がより高まる恐れがあるため避けたほうが無難です。
昨日までたくさん練習を積んできた自分を信じ、本番までは「いかにリラックスして過ごすか」に焦点を当てることをおすすめします。

参加者の中には、控室の中で課題曲を歌い続けたりダンスをし続けたりする方が多く見受けられますが、「自分は自分。大丈夫、今日に向けて万全の準備を整えてきた」と堂々としていてください。

もし不安であれば、軽いウォーミングアップとして少し歌っても構いませんが、「声を出したら同じ時間休む」というようにインターバルを空けましょう。

オーディション本番

オーディションでは、「今回はこういう人材が欲しい」など、主催者が描くイメージとマッチした人が選ばれます。

社会性や協調性は重要ですが、態度についてそこまで神経質になる必要はありません。
大事なのは、あなたの「素」の姿。個性、才能、技術を全力でアピールすることに意識を向けてくださいね。

まとめ

ミュージカルには、様々な種類があります。大手劇団だとやはり即戦力になる人が採用させがちなので、まずは自費でも小さな公演から実績をつくっていくことをおすすめします。

また、ダンスレッスンやボイストレーニングなどの習い事も、選考の際にアピール材料になります。「ミュージカル俳優を目指している」ということを伝えたうえで、専門のレッスンが受けられるスクールを見つけましょう。

https://ac.ebis.ne.jp/tr_set.php?argument=ehTGVVgm&ai=a5d2d4239c58d6