緊張する原因は?
「緊張しやすい性格」「あがり症」だと自覚している人はとても多く、例えば、電話に出る時、近所の人に会って挨拶をする時など、日常のありふれた場面でも、緊張する人はいます。
特に緊張しやすいのは、面接やオーディションなど、人前に出るような場面では多くの人が緊張すると思います。
緊張してしまうと、上手くいかずに、困ることもたくさんありますよね。
緊張しない方法を知って、人前に出ることを楽しめるように、改善策を紹介していきます。
「緊張しない」ために、はじめに緊張してしまう原因から探っていきましょう。
緊張してしまう原因
・慣れない空間
面接やオーディションなど、普段とは違う空間で知らない人と話をするという、非日常的な場面では「不安」な気持ちが大きくなり緊張してしまいますよね。
学生であれば、クラス替えでの自己紹介や、社会人であればプレゼンや上司との面談など、慣れない空間で注目されると緊張してしまいます。
・人の視線が気になる
人から見られていることを意識すると「失敗したらどうしよう」「どう思われているんだろう」と心配になり、緊張してしまいます。
人の視線が気になる人には、失敗を恐れる完璧主義な人が多く、緊張感が増してしまうという特徴があります。
・準備する時間がない
心の準備が出来ていないと「不安」や「プレッシャー」が大きくなり、緊張しやすくなります。
事前に準備ができていれば、落ち着いて対応できる人でも、人前で話すような緊張する場面が突然訪れると、動揺してしまいますよね。
・トラウマになる経験
過去に人前に出て、上手く話せなかったり、失言をしてしまったというような、大きな失敗を経験していると、その経験がトラウマとなり、同じような状況に立たされた時に、不安も大きくなります。
緊張で起こる困った変化
人前に出る場面で、緊張することは自然な反応なので、コンプレックスに感じる必要はありません。
しかし、緊張して胸が高鳴るだけではく、心身ともに様々な変化が起こると、困ることも多いでしょう。
人は緊張している時には、自律神経の交感神経が優位になり、心や体に様々な変化が出てしまいます。
緊張で起こる心身の変化
・顔や耳が赤くなる
・筋肉が緊張して震える
・心臓がドキドキする
・汗をかく
・上手く話せない
・頭が真っ白になる
他にも、違う変化が起こる人もいるかもしれませんが、体が震えたり顔が赤くなると、見ている相手に緊張していることが伝わり、余計に焦ってしまいますよね。
また、頑張って覚えたことも、緊張で頭が真っ白になり、すべて飛んでしまうこともあります。
緊張しすぎると起こる、このような心身の変化には、困ってしまいますよね。
緊張しない方法とは?
緊張しやすい人は、プレッシャーのかかる状況になるたびに、辛く感じてしまいますよね。
緊張しない方法を実践して、改善していきましょう。
そもそも、始めから緊張しない人は、なぜ緊張しないのでしょうか。
緊張しない人の特徴を見てみましょう。
緊張しない人の特徴
・自分に自信がある
・人からの評価を気にしない
・失敗を恐れない
・完璧にしようと思わない
・人の気持ちを読むのが得意
・自分らしさが確立している
緊張しない人は、基本的に「失敗しても何とかなる」「ダメだったら次の方法を考えよう」というように、ポジティブに考えています。
さらに「必ずできる」「上手くいく」という自信があるのも特徴で、自信を持つために努力している人が多いでしょう。
また、相手の態度がどうであろうと、自分のスタイルを変えないというタイプの人や、コミュニケーションが得意で、相手の気持を読みながら、会話の流れを自分のペースに持っていける人も緊張しにくい傾向にあります。
このように、緊張しない人の特徴を見ていくと「緊張しない方法」のヒントがたくさん隠れています。
次に、緊張しない方法を見ていきましょう。
・自分に自信をつける
メイクをしていれば堂々と外を歩けるのに、すっぴんの時はうつむいて挙動不審になるというように、自分に自信が持てない時には、態度に出ます。
自分に自信が付けば、人前に出る時にも、堂々としていられるようになります。
どんなことでもいいので、自分に自信が付くように努力をしてみましょう。
・先のことを考えすぎない
まだ失敗をしたわけでもないのに「失敗したらダメな奴だと思われる」「間違えたらみんなどう思うだろう」と、失敗する前から、悪い結果を考えると、余計な緊張感が増してしまいます。
ネガティブなことを考えずに「きっと上手くいく」「必ず成功する」と、ポジティブな気持ちでいた方が、緊張は軽減されます。
・普段からコミュニケーションを取る
面接やオーディションなどで、目上の人とコミュニケーションを取らなければいけない時には、相手を過大評価してしまい、上手く会話ができずに、緊張も大きくなりますよね。
こういう場面でも、コミュニケーション能力が高ければ、相手が目上の人であっても、会話をスムーズに行うことができます。
日頃から色々な立場の人とコミュニケーションを取ると、会話に困った時に対処法や、相手が喜ばれるコミュニケーションを学ぶことができます。
緊張との付き合い方
「緊張しやすい人」が「全く緊張しない人」になるのは、難しいかもしれませんが、まずは「緊張と上手く付き合える人」を目指しましょう。
緊張は、してはいけないことでなければ、隠さなければいけないことでもありません。
例え緊張してしまったとしても、自分らしくいられれば、それで大丈夫です。
面接やオーディションでも、目の前にいる審査員に対して、あれこれ考えずに「同じ人間だから大丈夫」と考えましょう。
普段はネガティブに考えやすい人でも、意識してポジティブに気持ちを切り替えると、緊張感とも付き合いやすくなります。
また、うつむいて小さな声で話してしまうと、相手も自分自身もネガティブな雰囲気になってしまうので、しっかりと前を向いて、ハキハキと声をしっかり出しましょう。
どうしても緊張が治まらない時には「すみません。緊張しています。」と相手に伝えてしまうのもおすすめです。
相手に伝えることで、自分の気持も楽になり、その空間もリラックスしやすくなります
人前に出ることを楽しもう!
緊張しやすい自分を受け入れて、いろいろな改善策を試してみましょう。
自分に合った方法が見つかれば、人前に出るプレッシャーが軽減されます。
プレッシャーが軽減されると、人前に立ってもアドリブを利かせるなど、これまでに出来なかったことができる「余裕」が生まれます。
すると、見ている人からも「おもしろかったよ」「よかったよ」と、良い評価をもらえるようになるので、人前に出ることの楽しさを実感できるでしょう。
つまり、人前に出ることを楽しむには、経験も大切ですが、自分自身の気持ちの切り替えも重要です。
自分に自信が持てれば、人前に立って見られることを楽しめるようになります。
そのためには、自分自身が自分の魅力を認めることが大切です。