マイク前に立つ男性

声質の種類 自分の声質知ってますか? 変えることってできる?

2022.03.16 / 未分類

自分の声質は?

その人が持つ声の性質を「声質」と言いますが、自分の声質やその特徴をよく理解している人は、意外と少ないのではないでしょうか。

話しながら自分で聞いている声と、他の人が聞いている自分の声は違うので、客観的に声質を理解するのは難しいかもしれませんね。

しかし、歌を歌う時に、自分の声質を理解して特徴を掴んでいると、声質に合う楽曲を選びやすかったり、声質を利用して歌唱テクニックをあげることも可能です。

声質のセルフチェックとして、声質の診断ができるアプリを使ってみるのもおすすめです。


声質の種類

一般的な声の性質としては大きく分けて、クリアボイスとハスキーボイスがあります。

基準となる声質

【クリアボイス】透き通るような透明感がある力強い声
【ハスキーボイス】深みがあり情熱的な印象を与える声

クリアボイスとハスキーボイスそれぞれの中で、高音と低音にも分けられるので、基本となる声質は4パターンに分けられます。

ちなみに、この中では低音のハスキーボイスの声が、少数派と言われています。

自分の声質を分析してみると「理想の声と自分の声は全然違う…」とガッカリする人もいるかもしれませんが、生まれつきの声質を変えることは難しくても、音程、喉の使い方、息の使い方を変えれば、声質を変えることができます。

歌う時によく使う声質

歌を歌う時に、声質や声量がずっと同じだと、聞いている人は物足りなさを感じてしまいます。
正確な音程で歌うだけでなく、地声の他にも、歌に合わせて違う声質を使ってみれば、表現力が豊かになり、歌が上手く聞こえます。

色々な声質を使えるようにトレーニングすれば、自分で声質をコントロールできるので、歌うことを楽しめるようになりますよ。

歌う時に使うと表現力が豊かになる、声質の種類を紹介しておきます。

チェストボイス

「チェストボイス」は、地声に近い声ですが、胸に響かせて発声するのが特徴です。
リラックスしながら、胸が震えるイメージで声を響かせることで、地声よりも安定感のある声を出すことができます。

ファルセット

ファルセットとは「裏声」のことで、歌唱テクニックに詳しくない人にもよく知られている声質ですよね。
息の混ざった、繊細でやわらかい印象の声を「ファルセット」と言い、地声よりも高い声を出す時に使います。

ヘッドボイス

息が混ざった裏声が「ファルセット」なのに対し「ヘッドボイス」は、息が混ざらない裏声のことを言います。
ファルセットは息が混ざることで、やわらかな声になりますが、ヘッドボイスは声量を落とさずに裏声を出すので、迫力のある高音を響かせることができます。

ミックスボイス

地声と裏声の間の声を、ミックスボイスと言います。
地声で、低い声から徐々に高い声に上げていくと、地声が出なくなったところで裏声に変わります。
その、地声から裏声に変わる間の声がミックスボイスなので、やや高いトーンの声です。

声質を変える方法

それでは、実際に声質を変える時に、どのようにして変えるのか、やり方を紹介していきます。
声質を変えるために、やるべきことを知っておきましょう。

声の高低を変えてみる

声質を変える時に、一番分かりやすいのは声の高さを変えることです。
人それぞれ声の高低があるので、普段の声の高さと違う声は出しにくいかもしれません。
しかし、話している時の声質や、歌っている時の声質は、トレーニングで変えることもできます。
低い声から順に声を出しながら、出せる声の音域を広げていきましょう。

喉の開き方を変えてみる

普段話している時でも、意外と喉が閉まった状態で声を出している人が多いです。
喉が絞まった状態で声を出すと、あまり響かずにこもったような印象の声になります。
喉を開いて声を出すように意識すれば、遠くにまで響きやすい、通る声を出せるようになります。

声帯の動きを工夫する

喉の奥には、2枚のひだがあり、これを声帯と言います。
普段声を出す時にも、この声帯を振動させて声を出していますが、その震え方の違いで声質も変わって聞こえます。
リラックスして声を出せるようになれば、声帯付近の筋肉をコントロールして、なめらかな声を出せるようになります。

口の開き方を変えてみる

簡単に声質を変化させる方法として、口の開け方を変える方法があります。
口を開ける大きさを変えれば、声の響き方や印象は大きく変わりますし、聞き取りやすさも変わります。
口を開ける向きを縦や横に変えても、声質に変化を感じられます。

鼻腔を使って声を変える

鼻の奥には、鼻腔と呼ばれる空洞部分があり、鼻腔に声を響かせるイメージで声を出せば、声質も変わって聞こえます。
鼻腔に響かせて声を出せば、印象が変わるだけでなく、歌を歌う時にも表現豊かに歌うことができます。

声質を変えるのにおすすめの練習

声質を変えるために、やっておきたいトレーニングも紹介します。

腹式呼吸

声質を変えるために、声の高低や喉の使い方を変える方法を紹介しましたが、それら全ての方法をスムーズに進めるためにも、腹式呼吸を身に付けておきましょう。

腹式呼吸は、たくさん息を吸うことができるので、歌を歌う時にもパワフルに声を出すことができます。
腹式呼吸の練習方法を知っておきましょう。

腹式呼吸の練習方法

①お腹に力を入れて、へこませながら息を吐き切る。
➁息を止めて、お腹の力を抜く。
③お腹に手を当てて、5秒間かけてゆっくり鼻から息を吸い、お腹が膨らんでいるのを確認する。
④そのまま5秒間息を止める。
⑤10秒間かけて、ゆっくり口から息を吐き続ける。
⑥吐き切ったら、お腹の力を抜き、再び鼻から息を吸う。

最初は吐く秒数が短くても大丈夫です。
腹式呼吸のコツが掴みにくい場合は、横になって寝た状態で呼吸をすると、自然と腹式呼吸になります。

発音の練習

声質に発音は関係ないように思うかもしれませんが、言葉の発音が良ければ、自然と声質も良く聞こえます。
口を大きく動かして話すことで発声もきれいになり、声が変わった印象になります。

発音の練習

①口を大きく開けて「あ・え・い・う・え・お・あ・お」の練習
➁唇をはじくように「パッ・パッ・パッ」と繰り返す練習
③早口言葉の練習

腹筋などでお腹の筋力を付けたり、有酸素運動で全身の体力をつけることでも、声を安定して出せるようになるので、おすすめです。

声質が魅力的な芸能人

福山雅治

話し声も歌声も、低音がよく響く声質の福山雅治さん。
理想の声としても良く名前が上がりますが、低音なのに優しく包み込むような声が魅力です。

川島明(麒麟)

「ええ声芸人」と言えば、麒麟の川島明さんを思い浮かべる人も多いのではないでしょうか。
心臓の鼓動音や風の音などの声帯模写も得意なので、声質の良さだけでなく、声の出し方に関するテクニックもあるということですね。

伊藤沙莉

本人は、過去にコンプレックスと捉えていた声も、今では「唯一無二の声」として評価されるハスキーボイスです。
特徴的な声を活かして、女優だけでなくナレーターや歌手としても活躍しています。

声に魅力がある人は、生まれ持った声質だけでなく、自分自身で声を変えるためのテクニックを使っている人も多いです。
理想の声に近づくために、声質を変える練習をしてみませんか?

声や話し方に特徴のある芸能人!思い浮かぶのはあの人?