様々な職業があるなかで、芸能人が働く芸能界は非常に華やかであり、憧れる人も多いのではないでしょうか。しかし現在活躍している多くの芸能人たちも、最初から華やかな舞台で活躍していたわけではありません。
下積み時代を経験し、数え切れないほどのオーディションを受けてようやく認められ仕事を依頼されるようになるというケースが多いです。
そこで、芸能人として活躍するためにはどのぐらいの下積み期間を得ることが一般的なのか、下積み期間にすべきことや、下積み期間を短くするためのポイントについて紹介します。
芸能人の下積み時代の期間とは
芸能人は、仕事のオファーが来るのを待っているだけで活躍できるようになるわけではありません。芸能プロダクションに所属できた場合でも、すでに同じ事務所の同年代の人たちが芸能人として活躍しているでしょう。
限られた枠をオーディションで勝ち取り、名前を知られるようになるためには、ある程度下積み期間が必要です。
しかし、なかにはデビューして間もなくドラマや映画、CMにキャスティングされ、すぐに有名になれる人もいます。すぐに有名になった芸能人は、数十万人、数千人といった規模のオーディションを勝ち抜き、芸能プロダクションが社運をかけて売り出した人材です。
多くの人は、劇団や芸能プロダクションに所属する際にもオーディションを受けなければならず、すぐに仕事のオファーが来るわけではありません。役名も付かないような小さな役から、少しずつキャリアを積んでいきます。
売れっ子芸能人も下積みを経験している
テレビやCMでは20代の女優や俳優、ミュージシャンといった芸能人が出演しています。しかし、多くの芸能人は子供の頃、もしくは学生時代にデビューしており、すでにある程度の下積み時代を経験している人達です。20代で活躍している芸能人を見ると、デビューしてすぐに成功しているという印象を抱く人も多いですが、実際にはたくさんのオーディションを受け、レッスンを受講して技術を磨くといった努力をしています。何度もオーディションに落ちて悔しい思いをしたり諦めそうになったりしながら、乗り越えて成功できたといった人も少なくありません。
芸能人として売れるまでは仕事の掛け持ちも
芸能人としての仕事を依頼されても、アルバイトをしなければ生活できない時期もあるでしょう。芸能関係の仕事が増えると「自分は芸能人になれた」と 感じてしまいますが、ギャラの金額は数千円~数万円ほどであり、時給に換算すると一般的なアルバイトよりも安いといったケースもあります。そのため、活躍できるようになるまでは芸能関係の仕事のみでは生活できないのです。
芸能人が下積み時代にすべきことその1:エキストラ
芸能人の卵として小さな仕事をこなすだけでは生活費を稼げないため、望まない仕事も引き受けている人が多いです。例えば、俳優や女優を目指す場合には、セリフがなかったり役名がついていなかったりする仕事でも引き受ける必要があります。
エキストラとして映画やドラマ、CMに出演し、実績を積むといった方法が有効です。芸能プロダクションに所属したばかりの段階では十分な演技はできず、監督やマネージャー、先輩の俳優からアドバイスや厳しい指導をされることもあります。しかし、撮影に参加できることや、セリフがなくても動きで演技をできることは貴重な経験です。指導をしてもらえることはメリットだと捉えて、エキストラとして撮影に参加しましょう。
芸能人が下積み時代にすべきことその2:アルバイト
有名芸能人ともなると、一般の人とは比較にならないほどの年収を稼いでいるケースが多いです。しかし、有名になるまでは、芸能関係の仕事のみでは生活ができないことが一般的であり、芸能人として活躍することを目標にしながらアルバイトをする人が多いといえるでしょう。
多くの求人のなかから、芸能人が下積み時代にするべきアルバイトを選ぶ際のポイントは、芸能関係の仕事やオーディションに影響しないような仕事であるかどうかです。例えば、曜日や時間が固定されているアルバイトの場合、急遽オーディションが入ったり撮影スケジュールが変更になったりした際に、予定を調整できない可能性があります。
アルバイトは、芸能人として活躍できるようになるまでの下積みですることであるため、両立できるかどうかを重要視しなければなりません。下積み時代には、1日の単発のアルバイトや在宅でできるアルバイト内職などを選ぶと良いでしょう。あるいは飲食店などでも芸能活に理解のある経営者などと巡り合えるかどうかも重要です。
芸能人として活躍できるような下積時代を過ごすことが大切
エキストラやアルバイトの合間にオーディションを受け続け、役を掴むといった必要があります。しかし、自分が芸能人として活躍するためには、俳優であれば演技、ミュージシャンであれば歌の技術や演奏のスキルを向上させるための場所を作ることが大切です。
現在の能力の低下を防ぐ
芸能人として活躍するために必要な演技や歌、演奏といった能力は、常に磨き続けなければ低下します。20代のうちに自分の能力を向上させる努力を止めた場合、30代や40代になってから芸能人として活躍できるきっかけを掴めたとしても、評価されない可能性が高いでしょう。
本気で芸能人を目指し、長い下積みに耐える覚悟がある人は、自分の能力を常に向上させられる場所で下積みをするといった方法が有効です。
例えば、俳優や女優を目指す場合は、劇団に入団するといったことが挙げられます。演技をする際には役作りが必要であり、劇団に入団することで自分の演技力や集中力を向上させることにつながるでしょう。さらに、照明スタッフや舞台の小道具を作るスタッフなどとのチームワークも重要なため、演技力向上だけではなく、作品を完成させる過程についても学べます。
芸能プロダクションでレッスンを受ける
芸能プロダクションが運営する養成所に入り、レッスンを受講するといった方法も良いでしょう。しかし、芸能プロダクションの養成所であればどこに入っても良いというわけではありません。悪質な芸能プロダクションの場合、レッスン料のみを支払わせて、所属しているタレントを売り出さないため注意が必要です。
所属することそのものを目指すのであれば、レッスンの種類が豊富で芸能人として活躍するためのきっかけをつかめる機会が多い、大手の芸能プロダクションに所属しましょう。
なかには、事務所には所属せずに個人で一般公募のオーディションに応募をするといった人もいます。しかし、個人で行う場合、自分でオーディションを探したり製作会社に出向いたりと営業をしなければならないことがデメリットです。スケジュール管理や、営業の精神的・肉体的な辛さに耐えられるかどうかが重要だといえるでしょう。
下積み時代には積極的にオーディションを受けよう
自分が求めていない役柄の仕事や、通行人といったエキストラなども、依頼されればプロとして仕事をこなさなければなりません。芸能人として活躍したいのであれば、小さな仕事の積み重ねを大切にすることや、我慢や努力をする必要があります。
ただし、芸能人の下積み時代には、エキストラで実績を積み、アルバイトで生計を立てるだけではなく、有名芸能人になるためのきっかけを掴むことが最も重要です。そのため、エキストラといった小さな役をこなし、アルバイトで生活費を稼ぎながら、役を限定せずに可能な限り多くのオーディションに参加しましょう。