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一発屋で終わらないためのマニュアル!昨今の一発屋事情も解説

2020.05.27 / 芸能人

一発屋、という言葉を聞いたことはありますか?
一発屋とは、一時的に大活躍した人のことを指す、いわばあだ名のようなもの。
お笑い芸人、アーティスト、スポーツ選手など、大ブレイクしたものの「あれ?そういえばあの人最近めっきり見なくなったね」と感じるようなことがあれば、その人には「一発屋」の呼称がふさわしいでしょう。
数年が経ち、さらに人々の記憶が薄れかけたころ、「あの人は今」のような番組で消息を追われることも少なくありません・・・。

せっかく芸能界に入るなら、人気は得たいですよね。
しかし、「一発屋」であってはいけません。
長く芸能界に身を置くためには、飽きられないための工夫を常にする必要があります。

では、芸能界デビューを志すあなたに、一発屋で終わらないための心構えをお伝えします。

一発屋の特徴とは

一発屋は、印象的なフレーズやリズミカルなネタをモチーフにすることが多いです。
耳馴染みの良さから、子どもたちも大人も真似しやすいのがポイント。

たとえばお笑いでいうと、日本エレキテル連合の「ダメよ~ダメダメ」は、忘年会や新年会など飲み会の席で多用されていました。また8.6秒バズーカーの「ラッスンゴレライ」のネタは、ノリの良さから子どもたちの間で大流行。下積み期間はほとんどなく、デビューからブレイクまでがあっという間でした。

しかし、大ブレイクはずっと続くかといえば、そうではありません。人気は急上昇すれば旧降下も早いのが特徴です。新しい芸人は、次から次へと登場します。人々の目移りは早く、「人柄そのもの」に興味を持ってもらえなければ、ネタだけ楽しんで次へ行ってしまうので注意が必要です。

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「一発屋」の定義は近年進化してきた?

「ルネッサーンス!」のギャグでかつて人気を博した、山田ルイ53世さん。髭男爵というコンビで、中世ヨーロッパをモチーフにネタを披露してきました。

山田ルイ53世さんは、『一発屋芸人列伝』という著書を執筆しています。
その本の中には、このような文章が書かれています。
[今まで「一発屋」は「あの人は今」のようなニュアンスで定義されていた。しかし最近では、ネガティブな意味ではなく、一発屋という肩書を武器に仕事をする人が増えた](一部内容修正)

これは読み手にとって斬新な衝撃でした。「一発屋」が、触れてはいけないというタブーな意味ではなく、むしろイジってもらうための武器になっているというのです。

誰だって、デビューしたからには日本中に名前をとどろかせたいですよね。
でも、24時間365日ずっとトップで走り続けるのは至難の業。
成功はとても喜ばしいことです。しかしその成功はずっと維持できるものではないということを先に知っておいたほうが良いでしょう。
「一発屋でーす!!」と、かつての栄光を明るい武器にしたほうがずっと健全ですし、それをネタにまた新しい仕事が増えることもあるのは確かです。
それを踏まえて、次の章では「なかなか消えない『一発屋』」をご紹介します。

なかなか消えない「一発屋」

一発屋の中には、かつて大ブームを巻き起こしたものの、今も時々テレビで見かける方もいます。
かつてブームだったギャグを未だに披露していることが多く、「そのネタしつこいな!いつまでやってるんだよ!」なんて、スタジオをはじめ視聴者の笑いを誘います。

このように、自虐とも取れる「同じネタ無限ループ」は、芸能界生き残りの手段として意外に有効といえるでしょう。

小島よしおさん

海水パンツ一枚で、「そんなの関係ねえ!」を連発する小島よしおさん。
彼が一世を風靡したのは10年以上前ですが、未だに数々の番組でそのネタを披露しています。
「新鮮味のないネタが逆におもしろい」とばかりに、スタジオからは失笑が・・・。
しかし子どもにとっては未だにヒーローのようで、テレビで時折見かけることから「そんなの関係ねぇ」を真似する子どもが続出。小島さん自身が子どもたち相手に営業をすることも多く、需要と供給がうまくマッチしている状態が続いています。

そろそろ他のネタも見たいところですが、「いつまでそれやってるんだよ」と言えるような長年おなじみの芸風は、むしろ彼の代名詞となりつつありますね。

ダンディ坂野さん

黄色いスーツに、「ゲッツ!」と短い一言。
端的でわかりやすいギャグが、かつて日本中を席巻しました。

小島よしおさんに比べてバラエティー番組で見かける機会は格段に少ないですが、「ゲッツ」がたった一言ということもあり、CMに起用され新たなビジネスチャンスを開拓しています。

スギちゃん

上下デニムで「ワイルドだろ?」と自身のワイルド伝説をネタにするのが、スギちゃん。
彼は「エンタの神様」への出演をきっかけにブレイクしましたが、他のバラエティー番組ではなかなか見かけません。

「エンタの神様」には毎回のように登場していた彼ですが、次から次へと新しい新人が出演する中で、いつしか彼の出番は皆無に・・・。

そこで起死回生を図ったのか、女芸人キンタロー。さんのステージにサプライズで共演したり、「抱き合わせ商法」にて活路を見出しているようです。

一発屋で終わらないために

たとえば、10年間も第一線で活躍し続けているバンドがあるとします。
リリースする曲は、必ずオリコンでトップ10入り。ファンも多く、ついに念願の武道館ライブを決行!

一方で、一度はオリコントップ10に入る曲をリリースしたものの、その後は何をリリースしても鳴かず飛ばずのバンドも数多くいます。

二者のこの違いは何なのでしょうか? そこにこそ、「一発屋」で終わるか終わらないかのヒントが隠れているはずです。

一発屋で終わるバンドは、「曲」でファンを獲得しています。「この曲いいな」と、あくまで曲に対する評価ということがポイントです。お笑い芸人でたとえるなら、ネタやギャグが相当するでしょう。

反対に、10年も第一線で活躍するバンドは「バンドの魅力」でファンを獲得していることがほとんど。たとえばメンバーの個性や、ファンサービス、バンドのコンセプトなど。

どれほどの名曲でも、何年もオリコンチャート1位を死守するのは至難の業。他のバンドも名曲の制作を目指しているからこそ、「あっちもいい」とすぐに飽きられてしまうのです。
しかしバンド(メンバー)そのものの魅力は、何年経っても色あせるものではありません。時には誰かの人生そのものを変えてしまうことさえあります。「B‘sの稲葉さんってすごい!俺もバンドを組んでトップに立ちたい」など、人物やグループにあこがれることで将来の夢がドンと目の前に降ってくることもあるでしょう。

つまり、ジャンルは何であれ、一発屋にならないためには「個性」が必要。一度憧れの対象になれれば、次の行動にも興味を持ってもらいやすくなるからです。たとえ興味の入り口は曲やネタなど一過性のものであっても、そこから「この人は次にどの番組に出るんだろう?」と追いかけてくれることも多いのです。

あなたはどのような個性の持ち主ですか?
曲でもネタでも、一度大ブレイクしたならそれはチャンスです。
「実は破天荒な性格」「実は料理の腕が職人並み」「実は波乱万丈な過去がある」など、なんでも良いので、ブレイクをきっかけに「あなた自身」に興味を持ってもらえるよう工夫していきましょう。

まとめ

ネガティブな意味で使われがちだった、「一発屋」の肩書。
しかし最近では、「一発屋でーす!」とむしろその肩書を武器にして活躍する方も目立っています。

ブレイクするきっかけができたなら、今度はあなた自身に興味を持ってもらえるようアピールポイントをシフトチェンジしましょう。

「作品」と「人」、両方の魅力で長く芸能活動を続けてくださいね。

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