メンタルが弱いと、何かと不便が生じがちです。
大事な場面で、頭が真っ白になって何もできなくなった経験はありませんか? あるいは、小さなミスを注意されたことで心が塞ぎ込み、仕事や学校に行くのが嫌になった経験はありませんか?
メンタルが弱いということは、平穏な日常生活を送りにくいということでもあります。
「自分は自分!」「気にしない!」と割り切って、小さなことは受け流しながら生活できれば、あなたの人生は今よりも遥かに楽しいものになるでしょう。
自分が思うより他人は気にしていない
例えば何かを失敗したとき、「ああどうしよう嫌われた」なんて『自分の評価』を気にしていませんか。
実は自分が思うより、他人はそれほどあなたのことを気にしていません。そしてその事実を知ることが、あなたのメンタルを強くすることにつながります。
他人からの評価によって左右されるメンタルなんて、とてもはかないですよね。他人に迷惑をかけないように生きているのは素晴らしいことですが、評価をあまり気にしすぎると、それが自分の首を絞めることに繋がる場合もあるのでご注意ください。
他人があなたをどう見ていても、しっかりと「自分」を持っていれば、評価や見え方に一喜一憂してストレスを抱えることはなくなるでしょう。
しかし「自分を持つ」といっても、自分に自信がない方も多いかもしれませんね。そんなときはまず、自分が「良い人」か「悪い人」かの2択で考えてみましょう。他人に迷惑をかけないように嫌われないようにと、気を遣って生きているあなたですから、ほとんどは「良い人」に分類されるのではないでしょうか。
聖人君子のような善人だけが、「良い人」とは限りません。「ちょっと抜けているところがあるけれど悪いヤツじゃない」というように、「悪い人ではない」と認識できるだけで充分。それが、自分自身を認めるということではないでしょうか。完璧ではないからこそ、人間なのだと割り切りましょう。
他人が持っていないものをあなたは持っている
「あの人はどうしてあんなに優秀なんだろう。それに比べて自分なんて・・・」など、他人と自分を比較すると、どうしても自分の悪い面が目に付くもの。
向上心を持ってこそ人は成長するので、上を見上げるのは悪いことではありません。しかし上を見上げすぎても、劣等感が芽生える原因になるので要注意。
上を見上げれば、キリがありません。同僚で出世していったあの人も、異性にモテるあの友人も、他人から見て光るものがあるのは確かです。しかしあなたは、そのような「うらやましい人たち」が持っていないものを持っています。
それは、今までの人生で培ってきた忍耐かもしれません。辛い経験の中で身につけた、人の痛みが分かる優しさかもしれません。あるいは、自分の殻を破りたいという向上心かもしれませんね。
いずれにしろ、どんなに完璧に見える人にも、欠点はあるものだと知りましょう。有名俳優だって美男美女モデルだって、欠点はあるのです。もしかしたら彼らの欠点は、あなたがすでに持っているものかもしれませんよ。上を見て、打ちひしがれる必要はありません。誰かと比べる必要も、劣等感を持つ必要もないのです。あなたは、あなた。誰が何と言うと、世界中探しても1人しかいない特別な存在なのです。
失敗しても大丈夫
もともとメンタルが弱い方が大事な場面に立つと、失敗できないというプレッシャーに押しつぶされてしまうことがよくあります。
そんなときは、「失敗しても構わない」と自分に言い聞かせましょう。いつでも自分に余裕を持たせてあげれば、リラックスして本来の力を発揮しやすいはず。
失敗しても、死ぬわけじゃない。失敗しても、今から100年後、その失敗を覚えている人は誰もいない。・・・このように大きな視点で考えることが、どんなシーンでも折れないメンタルを作りあげていくことでしょう。
悪いことが起きても自分のせいにしない
どうしても入社したかった企業に落ちた、とても大好きだった恋人に別れを告げられた・・・。
生きていれば、気持ちとは裏腹の出来事がよく起きるもの。しかし「何が悪かったんだろう」といくらぐるぐる考えてみても、まったく答えが見当たらないこともよくあるはず。
メンタルが弱い方は、こんなときにフラストレーションの矛先が自分自身へ向かいがちです。「やっぱりこんな自分じゃダメなんだ」と自分の存在そのものを否定すれば、理由が見つかって何となく納得できるような気持ちになるのは確かです。
けれど本当の理由は、あなたの予想がつかないところにあるかもしれません。むやみやたらにご自身へ矛先を向けるのは、もうやめましょう。
希望の企業に不採用になったのは、社長の息子が「この部署のこの職種で働きたい」と急に言い出したからかもしれません。恋人に振られたのは、「あなたには他に出会うべき運命の人がいる」という神様からのお告げだったのかもしれません。あるいは、楽しみにしていたライブに寝坊して行けなかったのは、もしその時間に車を走らせていたら事故に巻き込まれていたからかも・・・。
何か理由をつけなければ納得できない事態に遭遇したら、上記のようにポジティブな理由付けで消化していきましょう。あなた自身に問題があるわけではなく、あなたを守ろうとする大きな力によって「そうなるように」導かれたから。
自分を責める方法しか知らなかった方は、ぜひこの考え方を実践してみてください。
すべては「縁」だと知る
前の項目で、悪いことが起きるのには「理由」があるということをお伝えしました。
それと同じように、すべては「縁」だと考えることも、メンタルを強くするための一つの方法です。
何か思い通りに行かないことが起きたら、「縁がなかったんだな」と割り切り、さっと背を向けて歩き出しましょう。
すべては、縁によってつながっています。あなたが生まれたのも、今その場所にいるのも、星の数ほどあるインターネット記事の中でこの記事をお読みいただいているのも、すべてご縁があったから。
生きていれば、思い通りにいかないことは山ほど起きます。ひとつひとつを分析していてはキリがありませんし、ましてその都度自分を責めるなんてとても勿体がないことです。
思い通りの結果にならなかったときは、「ご縁がなかったんだな、はい次!」と颯爽と歩き出してください。その方がストレスがかからないうえ、大事な自尊心も守れますよ。
まとめ
「病は気から」ということわざがあります。
例えば少し腹痛を感じただけで、「ああ具合が悪い。このままだと熱も出てきそうだ」と弱気になれば、本当にその通りに事が進むことが。
けれど反対に「具合が悪い気がするけど、大丈夫! 自分は健康だし具合が悪くなるはずがない!!」と強い気持ちでいれば、病気になるどころか吹き飛ばせるでしょう。
これと同じで、メンタルが弱いと、四方八方から放たれる「ストレスの矢」に簡単にやられてしまいます。どんな矢が放たれてもスイスイ避けることができれば、あなたの人生は遥かに生きやすいものになるはず。
どうぞこの記事を参考に、メンタルを強くするコツを身につけてください。