東京、神奈川、千葉、埼玉の関東1都3県を中心に、北は北海道から南は福岡まで全国10都市にレッスン環境の整った校舎を有するテアトルアカデミー。赤ちゃんからシニアまで幅広い年齢の方を対象とし、数多くの分野で活躍できるエンターテイナーの養成、ならびにマネジメントを行う総合芸能学院です。
その東京校および本部が移転し、2018年10月1日、新宿区西早稲田に新校舎をオープン。芸能界を志す皆さんにとって実に魅力的な最新設備などにアプローチするため、同社常務・浅井武士さんを訪ねました。
個性的な人材輩出を目指す!エンターテインメントに必要な設備の拡充
――まず、移転の経緯からお話しいただけますか。
浅井さん「以前の校舎は目白駅から至近の3カ所に分散してあったのですが、その中の本校が古くなってきたことと、芸能養成のための施設を充実させようということで移転に至りました。エンターテインメントに必要な設備を拡充した上で、人材輩出により力を入れていこうと。その希望に沿う素晴らしい物件に、良いタイミングで巡り合えました。
弊社事業の2つの柱は芸能養成とプロダクション業務。それぞれの人の個性に合った才能を見つけ出しながら、売り込んでいくということです。芸能界は個性の世界。つまり、個性を発揮できれば活躍の場が増える可能性が高くなるんです。テアトルアカデミーは創業から39年目に入りましたので、もちろん、芸能界とのパイプもしっかりしたものがあります」
――受けられるレッスンの主なジャンルは?
浅井さん「基本は演技と芝居。そして歌唱・声優・ダンス、さらにはミュージカルなどですね。全国に100名ほど在籍する各分野のスペシャリストの講師のもと、いろいろなレッスンの中から自分がやりたいもの、自分に合ったものを見つけていくことが弊社の方針です」
映画館レベルの音響と4K撮影可能な設備が特長の研修室
――最新音響設備が整った研修室があるそうですが、その特長を教えてください。
浅井さん「まず、音のサラウンドがすごいということ。映画館レベルの音響です。そして、4K(高画質映像処理=ハイビジョンの4倍の解像度)で撮影できること。研修室に備える設備としては非常にレベルの高いものですから、本番並み…いや、それ以上の環境で実地練習できるというわけですね」
研修室のコンセプトは映像と電子音楽で、舞台もできる複合的施設です。目玉は、音響に関しては360度に取り付けられたスピーカー。64チャンネルの迫力あるサラウンドで、音響をしっかり作り込めるエンジニアのもと、映画のような、後ろから前へ颯爽と抜けていく音も表現できます。
また映像を流しながら音が聞こえる位置を動かしたり、一部だけ音量を上げたりすることも可能。例えばアンサンブルの音源があったとして、ボーカル、ドラム、ピアノのうち、ピアノの音だけをピックアップしたり、ボーカルがセンターから下手(しもて)に歩いているように聞こえる場所を変えたりなど、様々な工夫を凝らすことができます。映像の設備も整っているので、4K解像度の4つのカメラを使い、その場でライブ映像を録画することも可能です。ライブ配信用のシステムを通して、別の場所でパブリックビューイングを行うことも実現できます。
舞台は可動式。パーツごと、あるいは、全体を40cm上げられるため、例えばアンサンブルの中でドラマーだけ高い位置にすることもできます。また4K対応のプロジェクターも魅力の一つ。大きく映しても映像が荒れることなく、非常に美しい画面です。誰もが目を奪われること間違いなしといえるでしょう。
声優志望の人は必見!設備の整った録音室(MAルーム)
地上4階、地下2階の新校舎は、延べ床面積4,424平方メートル。白を基調とした館内は清潔感に満ちあふれ、とても心地良い空気に包まれます。
――新校舎の設備において、特に重視されたことは?
浅井さん「録音室、MAルーム(Multi Audio Room=音の調整や収録作業を行う部屋)を拡充させたいという思いがありました」
浅井さん「これは、声優業にもっと力を入れたいという気持ちからですね。今、声の仕事はとても多いんですよ。そのためには、しっかり練習できて音をきちんと録音できることが必要なんです。それと同時に、研修室の舞台で練習・実戦の場を経験できること。この2つを兼ね備えたかったんです」
なお、音響施設は外部に貸し出しできるレベルのものを備えるべく、2019年の完成を目指しているとのことです。
レッスン風景を見られるディスプレーと入場ゲートのセキュリティーにもこだわりが
――設備に関して、その他のアピールポイントをお願いします。
浅井さん「スタジオの外で、保護者の方がお子様のレッスン風景を見られるようになりました」
浅井さん「以前は全く見られなかったり、見られたとしても狭いスペースから覗き込むような感じでしたが、ディスプレーを設置し、ライブ映像を見ることが可能になったんです」
照明つきの各種スタジオは公演も可能。取材当日(2018年11月28日)はシニア向けレッスンの発声練習や、シチュエーションを設定した台本ありの演技レッスンを見ることができました。
浅井さん「あとは、セキュリティーも重視しています。1階の入場ゲートで入館証をタッチするシステムを採用しました。小さいお子さんもお預かりしているので、これでご安心いただけると思います」
数々の充実した設備を揃え、新たな地で新たなスタートを切ったテアトルアカデミー東京校。「芸能というのは正解のない世界です。先ほど申しましたように個性の世界なので、やってみないとわからない。意志があれば、まずトライしてみることが大事だと思います」とエールを送ってくださった浅井さん。
芸能界での活躍を実現させるためにレッスン環境を探している皆さん、ぜひテアトルアカデミーの扉を叩いてみてください!