自分の声が嫌いな理由は?
自分の声は好きですか?嫌いですか?
一般的には「自分の声が嫌い」と思っている人の方が、圧倒的に多いようです。
自分の声が嫌いな理由として多いのは…
・周りの人から声が変だと言われる
・自分で聞いている声と実際の声が違うから
・声が高すぎる(低すぎる)
・理想の声ではない
・特徴がない…など
声に特徴がある人は、周りの人から「それ地声?」「キャラを作ってる?」など、声に対して指摘されて嫌いになる人も多いようです。
可愛らしい声質の人は「かわい子ぶっている」なんて疑われてしまうこともあるでしょう。
しかし「自分の声が嫌いな理由」として最も多いのが、話ながら聞いている自分の声と、録音して聞いた自分の声のギャップによる違和感です。
録音した自分の声を聞いて「私ってこんな声なの?」とショックを受けた経験がある人も多いのではないでしょうか。
自分では、口から出た声と、脳内に伝わる喉の振動音を同時に聞いているのに対して、録音した声は口から発する声のみなので違って聞こえます。
自分の声を聞く効果とは?
録音した自分の声に違和感を感じると、あまり聞きたくないと思いますよね。
しかし、自分の声を聞くと、良いこともたくさんあります。
自分の声を聞くメリットを知っておきましょう。
自分の声を聞くメリット
・何度も聞いているうちに慣れて、違和感を感じなくなる
・自分の声を分析できる
・声を修正することができる
テレビから聞こえる芸能人の声でも、最初は「苦手な声だな…」と思っていたのに、いつの間にか慣れてしまっていることはありますよね。
それと同じように、自分の声も何度も聞いていると、違和感を感じなくなります。
また、何度も聞いているうちに、自分の声の欠点にも気づけるので、嫌いな部分を修正して改善することもできます。
自分の声が嫌いだと思っている人は、何度も繰り返し聞いてみることをおすすめします。
自分の声を好きになる方法
録音した自分の声を聞いているうちに、違和感は少なくなっても「理想の声とは違う」「慣れてはきたけど好きにはなれない」ということもあります。
そんな時には、少しでも理想の声に近づくように、声を変えると、自分の声が好きになれるかもしれません。
自分の声を好きになる方法を紹介します。
【自分の声を分析する】
自分の声を好きになるために、最初にやっておくべきことは、何度も自分の声を聞いて特徴を分析することです。
普段の声をきくために、家族や友人との会話を録音してみるのもおすすめです。
嫌だと思っている声を聞くのは苦痛かもしれませんが、録音した声を何度も聞いていると、自分の癖や特徴を理解することができるので、好きになるために修正するポイントを見つけやすくなります。
話し声や、歌声など、様々なパターンを録音してじっくり聞いてみましょう。
【自分の声の良いところを見つける】
録音した声を何度も聞いて、修正するポイントを見つけるのも大切ですが、好きな部分を見つけるのも必要なことです。
「笑っている声は好きだな」「話し声と歌声が違うのが好きだな」など、自分の声の良いところを見つけてみましょう。
気に入っている部分と、直したい部分を明確にすることは、理想の声に近づくヒントになります。
【声質以外の特徴に注目する】
「自分の声が嫌い」と思うのは、声質だけが原因だと思うかもしれませんが、発声や滑舌、間の取り方など声質とは違う特徴も、原因に含まれるケースが多いです。
録音した自分の声を聞きながら、声質以外にも注目して特徴を掴みましょう。
自分の声を変えるトレーニング
自分の声を好きになるために、修正すべきことが理解出来たら、声を変えるトレーニングを実践してみましょう。
声を変えるトレーニング
【呼吸法のトレーニング】
歌を歌う時もそうですが、声を出す時には腹式呼吸を使うと、嬉しい効果がたくさんあります。
腹式呼吸は、一度にたくさんの空気を吸い込むことができるので、声を出しやすくなり、声を変えるトレーニングにも最適です。
腹式呼吸のメリット
・インナーマッスルが鍛えられる
・声量が上がる
・発声にメリハリができる
腹式呼吸は、体の内側の筋肉「インナーマッスル」を鍛えられるので、発声がしやすくなります。
また、お腹に力を入れて大きな声を安定して出せるようになるので、声量が無いことがコンプレックスな人の悩みも改善できます。
腹式呼吸のやり方
①お腹に力を入れて、へこませながら息を吐き切る
➁一旦息を止めて、お腹の力を抜く
③お腹に手を当てて、5秒間かけてゆっくり鼻から息を吸い、お腹が膨らんでいるのを確認する
④そのまま3~5秒間息を止める
⑤10秒間かけて、ゆっくり口から息を吐き続ける
⑥吐き切ったら、お腹の力を抜き、再び鼻から息を吸う
最初は10秒間息を吐き続けることが難しいので、少しずつ秒数を伸ばしていきましょう。
上手くお腹に空気を溜められない場合は、座った姿勢や寝た姿勢でやってみると、コツが掴みやすくなります。
【滑舌のトレーニング】
滑舌の悪さは、話している時の印象にも悪影響を及ぼします。
滑舌が改善され、言葉が聞き取りやすくなれば、声質は同じでも聞こえる声の印象は大きく変わります。
滑舌が悪くなる原因
・舌を動かすコントロールが上手くできていない
・姿勢が悪い
・声を出す時に口が開いていない
姿勢が悪いと、舌に上手く力が入らずに、舌を上手くコントロールできなくなり、滑舌も悪くなってしまいます。
また、声を出す時に口を小さく開けてあまり動かさずに話すと、ボソボソとした声で滑舌が悪く聞こえます。
滑舌を良くする方法は…
・舌の筋肉を鍛える
・腹筋、背筋を鍛えて姿勢を良くする
・表情筋を鍛える
・早口言葉の練習をする
などの方法がおすすめです。
特にやっておきたい「舌の筋肉を鍛えるトレーニング」と「表情筋を鍛えるトレーニング」の方法を紹介しておきます。
【舌の筋肉を鍛えるトレーニング】
①舌を口から出し、時計回り・反時計回りに10回ずつ回転させる
➁舌を下あごに向かって思い切りのばし10秒間キープする
③舌を上あごに向かって思い切りのばし10秒間キープする
④同じように左右にも延ばし10秒間ずつキープする
【表情筋を鍛えるトレーニング】
①口角を左右2回ずつ大きく広げる
➁口をすぼめて10秒間キープする
③口を思い切り開けて10秒間キープする
④①~③を5回繰り返す
【発声のトレーニング】
発声練習には、声の印象を変えるのに必要な効果が多数あります。
例えば…
・音域を広げる
・声量をアップする
・通る声が出せる
・声をコントロールできる
・安定した声が出せる
発声練習で声量をアップさせて通る声が出せるようになれば、声の印象は大きく変わります。
声の印象を変えるためにやっておきたい発声のトレーニングは3つあります。
発声練習①リップロール
・喉のウォーミングアップやストレッチに使われる「リップロール」は、喉を痛めにくくする効果もあります。
唇を合わせて息を吹いて「プルルルル…」と震わせながら声を出します。
リップロールをしながら低い声から高い声に音程を上げてみましょう。
発声練習➁ロングトーン
同じ音をのばして発声する「ロングトーン」は、のびやかな声を出せて肺活量もアップします。
同じ音程の音を、声量を変えずに同じ強さで、できるだけ長く出し続けます。
喉が閉じないように意識して練習しましょう。
発声練習③音階発声
音階に合わせて発声することで、出せる声の音域が広がり、安定した声を出せるようになります。
ピアノなどで音を出しながら正確に音程を合わせることで、声のコントロールも上達します。
声が震えないように、声量を安定させることも意識しましょう。
声の出し方のトレーニングは、個人差はあるものの、効果が出るまでに時間がかかります。
自分の理想の声に近づけるように、頑張って続けていきましょう。