人柄の良さとは?
芸能界のオーディションと言えば…
・顔やスタイルがいい
・演技が上手い
・歌が上手い
・魅力的なキャラクター
など、タレント性が高い人が合格するイメージですよね。
しかし、オーディションで選ばれる理由はそれだけではありません。
例えば、芸能事務所に所属するためのオーディションであれば、審査するのは事務所の社長やスタッフなので、今後一緒に働きたいと思う人を選びます。
他にも、ドラマの出演者を選ぶオーディションでも、出演者や番組スタッフと協力しながら作品を作っていかなければいけません。
選ぶ人には「人柄の良さ」を求めるのは当然のことでしょう。
オーディションでは、人柄の審査もされていると考えておきましょう。
芸能人に求められる人柄の良さ
では、芸能界では、どのような人柄が求められているのでしょうか。
芸能人になるために必要な「人柄の良さ」について知っておきましょう。
親切な人
常に周りを見ていて、困っている人に手を差し伸べることができる親切な人は、チームワークを良くする力を持っています。
たくさんの人と関わる機会がある芸能界では、場の空気を読んで、人のことを気遣う能力が必要です。
誠実な人
芸能界で活躍する基本として、ルールを守ることが大切です。
時間を守る、約束を守る、誠意をもって仕事に取り組む、こういった基本的なことを守る誠実さはもちろん、真心を持って、人に接することができる誠実さも必要です。
誰に対しても平等
人によって態度を変える人は、信頼できません。
オーディションでも、雑用をしているスタッフに対する態度と、審査員に対する態度が違う人がいます。
しかし、その様子は必ず誰かに見られていますし、信頼を失ってしまいます。
どんな人にでも、対等にコミュニケーションを取れることが大切です。
コミュニケーション能力が高い
芸能界では、共演者、スタッフなど関わる人と意思の疎通をしなければいけない場面が多くあります。
良い現場、良い作品を作るためには、自分から周りの人と積極的にコミュニケーションを取ったり、場の空気を良くするために行動する人柄の良さは重要です。
純粋な人
芸能界では、人からのアドバイスや注意を、素直に受け止めて改善しようとする姿勢でなければ長く続けられません。
プライドが高く、自己中心的な考え方では、コミュニケーションに問題が出るだけでなく、本人のスキルアップも出来なくなってしまいます。
素直で柔軟に対応できる人柄も、芸能界で生き残っていくために重要です。
リーダーシップがある
これは、全ての人に必要というわけではありませんが、リーダーシップがある性格の人は、まとめるのが上手く、面倒見がいいため、信頼が厚く好かれます。
リーダーシップをとる自信がある人は、積極的にアピールしておきたいところです。
自己PRで人柄の良さをアピール
オーディション審査で、人柄の良さを伝えるためには、行動で示す他にも、自己紹介や自己PRでもアピールしておきましょう。
例えば…
・「○○部でキャプテンを務めているので、リーダーシップをとるのが得意です。」
・「時間や約束を必ず守るので、責任感が強いと言われます。」
・「困っている人を助けたいと思い、〇年前からボランティアに参加しています。」
など、実際のエピソードをそえて、人柄の良さをアピールしましょう。
注意するポイント
・わざとらしくならないように気を付ける
・謙虚になりすぎないようにする
人柄の良さを「審査員にアピールしなければ!」と意識し過ぎると、わざとらしい態度になってしまい、本来の姿ではないように見えてしまいます。
「人柄がよいフリ」に見えてしまわないように注意しましょう。
さらに、人柄の評価を気にし過ぎて、周りのことばかり優先して、謙虚になり過ぎると、自己主張ができない、アピールする力が足りないと判断される恐れもあります。
「人柄がいい人」と「自分を後回しにする人」は同じではありません。
自分のことを大切にしながら、他の人にも気を使える人柄の良さが、良い印象を与えます。
複数人での審査で見える人柄の良さ
オーディションで、人柄の良さを評価されるのは、複数人での審査などでの、人との関わり方、スタッフや審査員への対応、何気ない行動やしぐさです。
特に、複数人での審査では、人柄が出やすいため、思いがけない会話や行動が、審査に影響することもあります。
例えば、数名のグループでの演技審査があったとします。
人柄が評価される人は…
・グループでの練習がスムーズにできるようにリーダーシップをとっている
・上手くできずに困っている人のサポートをする
・相手を思いやって注意できる
・グループの雰囲気を良くするために盛り上げるムードメーカー
このような行動が自然にできる人は、人柄が高く評価されます。
反対に、評価を下げてしまう人は…
・自分ばかりが目立とうとする
・思い通りに行かないと機嫌が悪くなる
・人に厳しく自分に甘い
・場の空気を読まずに盛り上げようとしてしまう
など、自分勝手な行動は、協調性がない、コミュニケーションの取り方に問題があると判断されてしまいます。
自分をしっかりアピールしながらも、他の参加者のことも思いやらなければいけないため、すごく難しく感じるかもしれません。
しかし、他の参加者も自分と同じように「強い思い」で参加していることを忘れずに行動すれば、自然に思いやりが態度に現れます。
いろいろと考えすぎず、周りの人たちへの敬意を忘れず、自分らしさを大切に審査を受けましょう。
特に人柄を重視するジャンルは?
芸能界には、幅広いジャンルがありますが、俳優、歌手、お笑い芸人、どんな仕事でも、人柄が良い人は、人望も厚く、スタッフや共演者からも慕われます。
では、オーディションの時点で、特に人柄を重視されるのは、どんなジャンルなのか見ていきましょう。
アイドルグループのメンバー
グループで活動する場合、みんなで同じ夢に向かって協力して行かなければいけないため、協調性やコミュニケーション能力が、特に重視される傾向にあります。
アイドルのサバイバルオーディションなどでは、審査の過程に、必ずと言っていいほど、合宿審査があります。
仕事現場以外でも、レッスンなど行動を共にする時間が長いため、人柄が見えやすい合宿審査は必要になってきます。
参加者やスタッフとのコミュニケーションだけでなく、合宿中の課題に取り組む姿勢、私生活でのプロ意識も、人柄審査の対象です。
長期の仕事・歴史ある作品
例えば、NHK朝の連続テレビ小説や、仮面ライダーシリーズなど、長期間放送されたり、撮影期間も長い仕事では、人柄の良さは欠かせません。
さらに、歴史ある作品や番組では、品格も重視されます。
実際に、仮面ライダーシリーズでは、長期間の作品になるので、演じていても途中から本人が透けて見えるので、オーディションでは演技力よりも人柄を見る審査をしているそうです。
オーディションで人柄が評価された芸能人
最後に、オーディションで実際に人柄を評価された芸能人を紹介します。
MAYUKA(NiziU)
人柄を重視した審査をすることで知られる、韓国の大手音楽事務所「JYPエンターテインメント」が主催するオーディション「Nizi Project」に合格し「NiziU」のメンバーとしてデビューを果たしたMAYUKAさん。
最終審査では、トレーナーやスタッフからの人柄評価で満点を取ったことが伝えられました。
また、オーディション参加時には、学校に行きながら、ダンスのレッスンを受けるためにアルバイトをしていたという努力家です。
他のメンバーからの信頼も厚いことからも、人柄の良さが分かりますよね。
LEO(BE:FIRST)
オーディションの審査過程でも、場の空気を盛り上げる人柄の良さや、ダンスが踊れないメンバーに積極的に教えるリーダーシップが注目されていたBE:FIRSTのLEOさん。
歌やダンスのスキルが高いことはもちろんですが、最終審査に合格した理由として、プロデューサーのSKY-HIさんが心配になるほどの「One for all精神」を絶賛されていました。
メンバーを選ぶオーディションで、人柄を審査項目には入れていなかったというプロデューサーのSKY-HIさん。
「メンバー全員が好青年である必要はないと考える一方で、音楽に対して誠実であることを求める」と語っていましたが、LEOさんの人柄には絶対的な信頼がある様子でした。
演技や歌などのスキルが必要なのはもちろんですが、人柄の良さは、審査員の心を動かすことができます。
偽った人柄ではなく、常に自分を誇れるような人間でいられるように意識しておきたいですね。