「芸能プロダクションにスカウトされて、一気に芸能界のスターダムを駆け上る人生」
そんな夢のような人生に憧れたことはないでしょうか?
確かに、スカウトから有名になった方々はたくさんいます。
しかし、そこには悪質なスカウトがいることも事実。
ここでは、あなたが悪質なスカウトに騙されないための10のポイントをご紹介します。
Outline
1.スカウトとは?
芸能関係のスカウトとは、「将来有望な人材」を事務所に所属してもらうために勧誘すること。
しかし、このスカウトの中には悪質なものが数多く存在する。
もし、あなたが何が悪質であるかを知らなければ、騙されているのかどうかさえも判断できない。
スカウトされればもちろん嬉しい気持ちになるかもしれないが、一度冷静に詐欺ではないかを考えてみていただきたい。
1-1.スカウト詐欺~路上編~
休日の原宿や渋谷では、数多くのスカウトが行われている。
そして、その中にスカウト詐欺が多いのも事実。
大まかに悪質なスカウトには、主に6つの特徴がある。
悪質なスカウト
①社名を名乗らない
②名刺の連絡先がメールや携帯電話のみ(会社の住所がわからない)
③WEBサイト(事務所のHP)を持っていない
④会社概要、所属俳優、実績などを提示していない
⑤その場で写真を撮ろうとする
⑥即断、即決させようとする
①社名を名乗らない
本当にその人をスカウトしたいのであれば、自分の身分や事務所に関してきちんとした情報を明かしたうえでスカウトしてくるはずだ。
名刺を渡さないのは非常識なので、そういったスカウトは詐欺の可能性が高い。
②名刺の連絡先がメールや携帯電話のみ(会社の住所がわからない)
名刺に会社の所在地が書いていない場合は注意が必要。
芸能事務所に所属してもらうためにスカウトしてきているはずなのに、その住所が書いていないというのは情報として明白ではない。
きちんとした事務所であれば、必ず住所が名刺に書いてある。
③WEBサイトを持っていない
きちんとした事務所は必ず自社のWEBサイト(ホームページ)を持っている。
それがない場合は「詐欺かも!」と疑っていただきたい。
④会社概要、所属俳優、実績などを提示していない
大手の事務所であれば、事務所名を聞けばわかると思う。
しかし、中小事務所の場合きちんとした事務所であっても名前を知らないことが多い。
そのような場合は、所属俳優の中で一番有名な人を聞いてみていただきたい。
聞いてもピンとこないようなら疑うことから始める。
しかし、情報は開示しているけれど、まだ力のない事務所であれば誰もがわかる有名タレントは所属していないことも考えられる。
その場合、家に帰って改めて調べてみることが重要。
⑤その場で写真を撮ろうとする
その場で写真を撮る行為は本物のスカウトならば行わない。
悪用される可能性もあるので、必ず断ること。
⑥即断、即決させようとする
「今から事務所に来てください」などと言われた場合はかなり危険。
本当にその子が事務所に欲しくて仕方がないのであれば、事務所側は待つはず。
上記に当てはまる場合は、絶対についていったり、個人情報を教えてはいけない。
1-2.スカウト詐欺~事務所編~
名刺に書かれている情報を調べた上で安全だと思って事務所に伺うことになっても、気を抜いてはいけない。
表面上は安全でも、所属費用やレッスン代としてお金を取られることもあるため、以下の4つの点に気を付けていただきたい。
悪質なスカウト
⑦説明した当日に即決させようとする
⑧良いことしか言わない
⑨あなたは特別だという雰囲気を匂わせる
⑩金銭の話に関して他の事務所と比べていかに安いかを言ってくる
⑦説明した当日に即決させようとする
事務所に行って、即決を求められるような場合はかなり危険。
そのような事務所は、レッスンや所属費用でお金集めとして所属させようとしているケースが多い。
本当にその子がほしい場合は事務所側が待ってくれる。
⑧良いことしか言わない
「すぐにデビューさせてあげる」
「事務所に所属すれば、あなたにとってこんなにいいことがある」
このようなことを言ってくる場合は注意していただきたい。
スカウトされたからといって、即戦力でタレントとして戦っていけるわけがない。
実力もないのにウマい話が転がっているはずはないので、真に受けないように。
⑨あなたは特別だという雰囲気を匂わせる
「今回は特別だ」
「君は逸材だと思う」
そのようにあなたが特別であると執拗に言ってくるならば、あなたをいい気分にさせて所属させようとしている可能性がある。
誰しも褒められて嫌な気をする人はいない。
そこに付け込んでスカウト詐欺をしてくる悪質な人たちもいる。
⑩金銭の話に関して他の事務所と比べていかに安いかを言ってくる
所属費やプロフィール写真代など、これだけ安い事務所は他にはないということを強調してくる場合は要注意。
本当にきちんとしたマネジメントを行っている会社であれば、無償でレッスンを提供してくれることがほとんど。
しかし、優良な事務所であったとしても、金銭におけるコマとしてみなされていたり、力がない事務所であればレッスンに費用を掛かる場合もある。
現実は過酷だが、お金がないと芸能事務所を運営していくことが出来ないのだ。
POINT
悪質な場合、タレントの所属だと言って最終的にアダルトビデオを撮影する目的でスカウトしている場合もあるので、女性の方は特に気をつけて。
1-3.スカウトされた時の対応
実際にスカウトされると、冷静な判断ができず、スカウトマンに言われるがままに話が進んでしまうことも少なくない。
いざという時に、悪徳なスカウトに騙されないために、覚えておきたい対応法を知っておこう。
・後日連絡すると伝える
スカウトされた時には、絶対にその場では付いて行かずに、名刺をもらって「後日こちらから連絡します。」と伝えるのが正解。
名刺に書かれている所在地や会社の情報が正しいものか、検索して確認しておこう。
名刺をもらった時に、こちらの個人情報を伝えないように注意しよう。
・保護者と一緒に事務所に行くと伝える
大手の事務所では、事務所側から「保護者と一緒に面接に来てください」と言う会社も多い。
スカウトされたときには「親と一緒に行ってもいいですか?」とこちらから提案するのも良い対応と言えるだろう。
優良な芸能事務所が、保護者との対面を断ることはありません。
・情報を信じすぎない
「○○が所属している」「○○も私がスカウトした」というスカウトマンの言葉をそのまま信じることがきけんなのはもちろん、名刺の会社名も大手芸能事務所の社名を勝手に使っている場合もある。
名刺の情報は必ず本当だとは限らない。
スカウトを受けた時には、絶対にその場では付いて行かずに、1人で対応しないように保護者に相談することが大切。
ネットの情報として、同じような経験をした人の体験談も役に立つだろう。
2.スカウトされる人ってどんな人?
スカウト詐欺に合わないための知識は、前項でご紹介した通りだ。
しかし、スカウト詐欺が多い中で本当に大手事務所がスカウトを行っている場合もある。
ここでは、きちんとした事務所にスカウトされるためのポイントを3つご説明していく。
スカウトされやすいポイント
1.容姿
2.服装
3.日時
2-1.容姿
正直、誰が見ても「かっこいい」「可愛い」は重要になってくる。
しかしある程度、一定のラインを超えていればスカウトされることはある。
スカウトはダイヤの原石のような人を探しているので、できる限り自然で清楚なことが重要。
髪色も黒であったり、眉毛も薄すぎないなど、これから磨けば光る人材を求めている。
2-2.服装
服装は派手なものではなく、清潔感がある清楚なものであることがスカウトされるポイント。
あまり派手なものの場合、既に芸能活動をしていると思われて、逆に声をかけられない可能性もある。
制服であれば学生であることも判断でき、スカウトとしても若い子を育てる方が将来ののびしろがあるので、制服を着ているのも一つの条件。
2-3.日時
スカウトは若い人をターゲットにしていることが多いので、基本的に土、日、祝日に行っていることが多い。
特に「原宿」や「渋谷」といった若者の街ではスカウトが多く行われている。
原宿だと「竹下通り」「GAP前」「ラフォーレ原宿前」などが定番ポイント。
渋谷だと「109前」や「渋谷センター街」などが定番ポイント。
その他、主要駅でもスカウトがいる場合もあるが、やはり群を抜いてスカウトが多いのはこの2カ所だろう。
3.信頼できる芸能事務所の見極め方は?
スカウトに騙されないためには、信頼できる特徴を知っておくことも必要。
スカウトされた時に、よく注意していても、まだまだ不安は残るもの。
信頼できる事務所を見極めるポイントも知っておこう。
信頼できる事務所のポイント
①情報が正確である
②所属タレントの活動が活発
③新人育成に力を入れている
④有料職業紹介事業許可を取得している
では、それぞれのポイントを詳しく見てみよう。
①情報が正確である
誰もが知るような大手芸能事務所を名乗る、偽のスカウトは後が経たない。
スカウトされた時の、名刺の内容、スカウトマンの話の内容が、ホームページ等の情報と合っていれば信頼度はグッと上がる。
不安があれば、ホームページに記載されている事務所に問い合わせてみてもOK。
②所属タレントの活動が活発
ある程度有名なタレントが所属している事務所であっても、何らかの理由であまり活動が活発ではない場合は要注意。
過去には、ほとんど仕事がない状態で、新人タレントをスカウトして高額のレッスン料を取っていたと言うケースも。
また、活動しているのはメインの所属タレントだけで、ほとんどのタレントに動きがない事務所にも要注意。
事務所に所属しているタレントの動きが活発な事務所ほど、信頼度は上がる。
③新人育成に力を入れている
新人の育成に力を入れている事務所は、オーディション等のチャンスもたくさんある事務所が多い。
指導力の高い講師がいる、スタジオ設備が整っているなど、質の高いレッスンを受けられる事務所は、今後の芸能活動に対する対応力を身に付けることができる。
また、テレビ局など、タレントにオファーする側も、タレントの育成に力を入れている事務所には注目するため、新人育成に定評がある事務所ほど、仕事のオファーも多いと言える。
④有料職業紹介事業許可を所得している
芸能事務所を運営するには、有料職業紹介事業許可を取得しなければいけない。
スカウトされた事務所のホームページの会社概要等を確認して、有料職業紹介事業許可を取得しているのかを確認するのも、信頼できる事務所を見極めるポイントの1つだ。
4.有名人のスカウトエピソード
悪質なスカウトも存在するが、ここからは実際にスカウトから有名になった有名人をご紹介していく。
・柴咲コウ
14歳の時に友達と池袋のサンシャインシティを歩いているところ、スターダストプロモーションにスカウトされる。
当時は高校受験を控えており、なおかつ芸能界入りを父親に猛反対されたこともあってすぐには所属しなかった。
高校入学後に所属し、16歳で芸能活動を始める。
・桐谷美玲
2005年、高校1年生のとき、「千葉のナンバーワン美少女」としてスカウトされる。
高校ではラグビー部のマネージャーをしていた。
…このように、スカウトから何人か芸能界デビューを果たしていますが、それはほんの一握り。
実は、芸能人の 99 %以上は芸能事務所のオーディションからデビューしています。
スカウトされるのをひたすら待つよりも、自ら芸能事務所のオーディションを受けた方が、確実に夢へのチャンスが広がります。
5.信頼できる芸能事務所
スカウトをされる確率に比べて、随時募集している芸能事務所のオーディションに応募する方が、所属できる確率の方が格段に高いのは言うまでもない。
特に大手芸能事務所であれば「オーディションを受けてみませんか?」といったスカウトであるケースも多く、声をかけられてもすぐに所属できるとは限らない。
つまり、自分が魅力を感じた芸能事務所のオーディションに応募して審査を受けるのが、芸能活動をスタートさせる近道となる。
ここでは、オーディションを開催している事務所を、ランキング形式でご紹介する。
1位 テアトルアカデミー
テレビ局などの業界と強力なパイプがあるため、最短3ヶ月で芸能界デビューも可能。
即戦力を育てるための充実したレッスンなど伝統と実績のある事務所なので、ぜひオススメしたい事務所。
気づいたら台本に自分の名前が!
他の人と違うことがやりたくて、テアトルアカデミーのオーディションを受けたんです。
そしたら合格してしまって、気づいたら事務所に入って3ヶ月でドラマに出演することに。
台本に自分の名前が載っていて、「あの日、オーディションを受けてよかった」と思いました。
脇知弘(ごくせん、必殺仕事人、真田丸など多数出演)
・実践的なレッスン
・業界との強力なつながり
…といった強みで、全面的にバックアップしてくれる事務所です。
テアトルアカデミー
所属タレント
鈴木福、小林星蘭、谷花音、脇知弘 他多数
出演実績
「真田丸」「相棒」「下町ロケット」
「ちはやふる」「信長協奏曲」「僕だけがいない街」他多数
オーディション情報
・随時無料オーディション実施中
・最短3ヶ月でデビュー可能
・何度でも受験可能
・強力なバックアップ
2位 スターダストプロモーション
山田孝之や本田翼など旬な俳優や女優、アーティストが多数所属する大手芸能プロダクション。
全国的にオーディションを開催し、積極的に新人を発掘、育成している。
本格的に俳優や女優になりたい方にオススメ。
スターダスト
所属タレント
山田孝之、本田翼 他多数
出演実績
「小さな巨人」「雪女」「女の勲章」他多数
オーディション情報
・6〜25歳まで応募可能
・直接応募はNG
3位 ホリプロ
ホリプロスカウトキャラバンなどのオーディションから、スターになり得る人材を発掘している。
映画やドラマ、バラエティやお笑い、舞台制作など様々な事業を複合的にマネジメントしている総合エンターテインメントプロダクション。
石原さとみや綾瀬はるかなど芸能界には欠かせない人材を常に輩出し続けています。
俳優一本ではなく、タレントとして様々なことにチャレンジしたい方におすすめです。
ホリプロ
所属タレント
石原さとみ、綾瀬はるか 他多数
出演実績
「炎の経営者」「リバース」他多数
オーディション情報
・年に1度オーディション開催
6.まとめ
芸能事務所に入るなら、今だ。
世の中には、芸能界を夢見る人たちに付け込んで詐欺をしようとする人たちがたくさんいる。
そんなスカウト詐欺に遭わないように自分の身は自分で守り、スカウトを待つのではなく自分からオーディションに行くなどして、攻めの姿勢で芸能界デビューしよう!