「アメリカン・ダンスアイドル」をご存知ですか?
「アメリカン・ダンスアイドル」は、2005年からFOXテレビで放送されているダンスオーディション番組です。しかしこれは日本版の名称で、元は「SO YOU THINK YOU CAN DANCE」という名称でアメリカで誕生しました。
WOWOWでは「アメリカンダンスバトル」として、ベッキーさんの妹のジェシカさんが出演。これをきっかけに、番組の知名度は一気に上がっていきました。
『アメリカン』と名が付くので外国人の参加者がメインの番組と思われがちですが、実は日本からも参加者がいます。
では「アメリカン・ダンスアイドル」の魅力と共に、日本人の参加者についても紹介していきます。
「アメリカン・ダンスアイドル」の特徴
「アメリカン・ダンスアイドル」は、視聴者の投票によって勝敗を決めるシステム。
毎週アメリカ中の視聴者からの投票を元に、ファイナルまで勝ち進んだ男女各2名が優勝、準優勝の座をかけて競います。
ダンスの内容は自由ですが、出演者にはダンスのジャンルだけは指定されます。
出演者には抽選で、ジャズ、ブロードウェイ、ディスコなどあらゆるジャンルの中から1つだけを決定。出演者によっては、当選したジャンルが得意分野ではなかったりまったくの未経験だったりしますが、それでも本番までの約1週間で完全に自分のものにしていきます。
課題のパフォーマンスが終わると、電話投票がスタート。それは翌週までに集計され、票数が少ない男女各1名ずつが脱落していきます。会場にはゲストや観客がいますが、スタンディングオーベーションで喝采を浴びても、電話投票で結果を出せないと勝ち残っていくことはできません。つまり、ダンスの実力はもちろんですが、それ以外の個性も重視されるのです。
出演者たちはすべて、事前に地方オーディションを突破した猛者。
地方オーディションを勝ち抜いたダンス自慢のパフォーマーたちが、豪華なステージに集結してその腕を競うのです。
才能あふれるダンサーたちのパフォーマンスは、まばたきする暇もないほどにハイレベル。ダンスに詳しい人も、ダンスを一度もしたことがない人でも、思わず釘付けになることでしょう。
「アメリカン・ダンスアイドル」に出演した日本人参加者
「アメリカン・ダンスアイドル」に出演した日本からの参加者は、2名。
世界的な番組に日本からエントリーする方がいるなんて、思わず応援したくなりますね。
では日本人参加者の2名は、どのような方なのでしょうか?
Lex Ishimoto
LEXさんは、日系アメリカ人。
カリフォルニア州で生まれた彼は、姉の影響で、7歳からヒップホップやバレエを習い始めました。
その練習の成果が実り、12歳でブロードウェイミュージカル「Billy Eliot」の主演に抜擢。その後も「YAGP(ユース・アメリカグランプリ)」や「The Los Angeles Music Center’s Spotlight Awards」などで優勝をするなど、数々の実績を挙げてきました。
2017年には舞台「Shaping Sound:After the Curtain」で重要な役を務めるなど、その勢いは留まるところを知りません。
Koine Iwasaki
Koineさんは、生まれは日本ですが、2歳のときに両親とともにアメリカに移住しました。
アメリカで何か熱中できることを探していたときに偶然出会ったのが、ダンス。
「英語を話せない自分でもダンスなら思いを表現できる」と、Koineさんはどんどんダンスに夢中になっていきました。
Koineさんは女性なので、他のダンサーたちより身長が低めです。
しかし彼女が躍るダンスは、とてもパワフルで情熱的。
ダンスを極めたKoineさんは、コロンビア人のシンガーのツアーにダンサーとして出演するまでの腕前になりました。
日本の素人参加型オーディション番組
アメリカだけでなく、世界中で大人気の「アメリカン・ダンスアイドル」。
人気の秘密は、ダンスそのものがハイレベルであることはもちろんですが、「自分の1票が勝敗を決める」という視聴者参加型スタイルも大きく影響しているのではないでしょうか。
もしあなたが芸能界入りを目指しているなら、このような素人参加型オーディション番組に参加するのも一つの方法ですよ。
お笑いコンビを目指すなら「M-1グランプリ」
「M-1グランプリ」は、日本を代表するお笑い番組。
年に1度開催され、数時間にもわたる特番として日本中に放送されます。
出場資格は「結成15年以内」で「2人以上のコンビ」が条件。プロからアマまで幅広く募集しているので、芸能界入りはもちろん、知名度も一気に上げるチャンスです。
1000万円という賞金も魅力的ですが、何よりM-1グランプリである程度の成績を残せば、芸能界デビューがスムーズになることは間違いありません。たとえばオードリーは、敗者復活戦からの準優勝で一躍知名度を上げました。独特なキャラが人気を呼び、今では冠番組をいくつも持つほどに。
目立つ賞に入賞しなくても、特別賞枠も要チェックです。予選の合否に関係なく、予選で特に印象に残ったアマチュアコンビに「ナイスアマチュア賞」や「ベストアマチュア賞」が贈られるのです。「M-1グランプリでアマチュア賞を獲得したコンビ」という肩書を持てば、コンビでの活動がますますやりやすくなるでしょう。
なお、ピン芸人の大会では「R-1グランプリ」が有名ですが、こちらの参加資格は少し高め。「芸能事務所、およびプロダクション所属者」「芸能活動を行っている者」「芸を生業としている者」のみがエントリーできるため、お金をもらって芸をしている方しか参加できないようです。
歌手を目指すなら「歌唱王」
「歌唱王」は、年に1度行われる歌番組。
小学生から社会人まで歌に自信のある方が出場し、優勝者には200万円がわたされます。
その場でゲスト審査員たちのコメントがもらえるのはもちろん、番組を観た音楽関係者から後に声がかかる・・・なんてこともあるかもしれませんね。
エントリーは、郵送やカラオケボックス、またはパソコンから受け付けています。何度でもエントリーができるので、あらゆる曲を録音して応募してみましょう。
番組内のワンコーナーも要チェック
独自の路線をすすみ、アイドルブームのさきがけとなった「モーニング娘。」。
モーニング娘。は、「ASAYAN」という番組の中のコーナーから誕生しました。
「シャ乱Qの女性ボーカルオーディション」として、つんくさんがプロデューサーとなり公開オーディションを行ったのです。
しかしモーニング娘。のメンバーたちは、実は落選組。ファイナリストに選ばれたのは別の方ですが、「最終選考に残った5人も捨てがたい」と、つんくがアイドルグループとして結成させたのです。これが、「モーニング娘。」の成り立ち。
まったくの素人からトップアイドルへと成長していく姿を見られるのは、公開オーディションならではの醍醐味ですね。
また、深みのある歌声で絶妙なハーモニーを奏でるCHEMISTRYも、出身はASAYAN。
このように公開オーディション番組は、芸能界入りを夢見る素人にとって絶好のチャンスです。番組でオーディションを開催していないかどうか、テレビ情報を常にチェックしましょう。
まとめ
「アメリカン・ダンスアイドル」は、プロ級の素人を発掘する大型オーディション番組。
日本でもオーディション関連の番組はいくつもあるので、気になるものがあったら応募してみましょう。その一歩が、あなたの未来を変えるかもしれません。
「アメリカン・ダンスアイドル」の特徴や魅力、日本人参加者2名のプロフィールについて。また日本の素人発掘型オーディション番組も紹介します。芸能人を目指すなら、このような公開オーディションも活用しましょう。