いろいろな種類がある俳優という職業
俳優といっても、いろいろな種類があります。まずは映画俳優です。映画俳優は、おもに映画に出演して活躍している俳優のことを言います。日本映画が全盛期だったころには、映画だけに出演している俳優もたくさんいましたが、現在では映画だけに出演している俳優はほとんどいません。そのため、本当の意味での映画俳優はほとんどいないと言っていいでしょう。一般的には、おもに映画に出ながらドラマや舞台に出ていることが多いようです。
次に、舞台俳優です。舞台俳優は、演劇の舞台に立っている俳優のことを言います。舞台俳優の中には、劇団に所属して舞台のみに出演している人、舞台だけでなく映画やドラマにも出演している人などがいます。基本的には、劇団に所属して報酬を得ている人のことを指すでしょう。劇団に入るためには、オーディションを受けることが一般的です。有名な劇団などは、厳しいオーディションがあるので、入団できる人は一握りになります。
ミュージカル俳優も俳優の一種です。舞台俳優と似ていますが、こちらは歌ったり踊ったりするミュージカルに出演している人のことを言います。ミュージカル俳優になるためには、歌やダンスにおいて幅広いジャンルのものを身につけていなければいけません。そのため、音楽大学で声楽を学んでいる人が多いのもミュージカル俳優の特徴でしょう。アクション俳優という職業もあります。スタントマンと混同される場合もありますが、スタントマンが演技をしないのに対して、アクション俳優は演技も行います。アクション俳優は、演技だけでなく危険なスタントシーンも自分でこなすことのできる俳優なのです。演技もできてスタントもできるということから、アクション映画などで活躍できるのが特徴となっています。
きちんと知っている?ドラマ俳優の仕事
ドラマ俳優はテレビドラマや映画、舞台などで演技をすることが基本的な仕事になります。テレビドラマや映画に出るのなら、台本の読み合わせや顔合わせ、衣装合わせなどを経て、本番に臨むことになるでしょう。ドラマや映画では稽古期間がないことが通常です。撮影現場で演出家や監督から指導やアドバイスを受けて演技をしていくことになります。一方、舞台の場合には本番の前に、一定期間の稽古をすることになります。舞台によって違いますが、1カ月程度の稽古期間がある場合もあるのです。
基本的には演技をすることが仕事なのですが、それ以外にもバラエティ番組に出る場合もあります。新しいドラマが始まるときには、番組宣伝のためにさまざまなバラエティ番組にゲスト出演することもあるでしょう。ゲストではなく、司会として呼ばれることもあります。人気のあるドラマ俳優の場合には、いろいろな番組に呼ばれることになりますので、トークや食レポなどを求められることもあるのです。トークなどだけではなく求められれば、歌などを行うこともあります。
ドラマに出演するのは俳優とは限らない?
ドラマに出演できるのは俳優だけとは限りません。俳優がバラエティ番組や歌番組などに出演してその活躍が多岐にわたるのと同様に、ドラマに出演できるのも俳優だけとは決まっていないのです。演技のセンスがあるのなら、ドラマに出演するのは誰でも構いません。たとえば、お笑い芸人やタレント、ミュージシャンなどといった職業でもオファーがくることもあります。
ドラマ俳優になるために大事なこと1:役を生きること
ドラマ俳優になるために大事なことは、役を生きることです。俳優の仕事の基本は演技をすることです。虚構の世界の中で本当に生きることが重要になるのです。視聴者は演技については素人ですが、嘘の演技は見ている人には伝わってしまうものです。なんだか嘘くさいなと思われてしまったり、大げさな演技だなと思われたりしては、ドラマ俳優として活躍することはできません。
ドラマは虚構の世界ではありますが、その中で役のバックボーンを自分の中に落とし込んでいくことが重要になるでしょう。任された役がどんな生い立ちなのか、どんな考え方をするのか、話し方や動き方はといったことをしっかりと考えて行く必要があるのです。もちろん、役は1人で作るわけではありません。演出家や監督の考えもありますから、独りよがりにならないようにしていくのも大切でしょう。そうして自分の中に落とし込んだ人物を、いかに生きられるかがポイントになります。自分を出すのではなく、任された役を生きることを意識しましょう。
ドラマ俳優になるために大事なこと2:スキルを磨くこと
任された役として生きるためには、スキルをしっかりと磨いていくことが重要になります。どれだけ役を自分の中に落とし込んでもスキルが追い付いていなければなんの意味もありません。たとえば、セリフの言い回しや立ち居振る舞い、表情の作り方など俳優として基本的なスキルを磨いていきましょう。役を掴んでいても、セリフの言い方がおかしかったり棒立ちになっていたりすれば、不自然に見えてしまいます。スキルが未熟だと、監督や演出家に選ばれることは少なくなってしまうので、自分を高めていく努力が大事です。
また、滑舌にも気を付けたほうがいいでしょう。滑舌が悪いとなにを言っているのかわからないと思われてしまい、活躍が難しくなってしまう場合もあります。ドラマ俳優として活躍できる人物になるには、監督から選ばれることも大事なことですが、視聴者から求められることも大切です。演技のうまさや聞き取りやすい声、喋り方など意識してみましょう。このように、スキルを磨くことが俳優として大事なことになります。
ドラマ俳優になるなら芸能事務所へ!
ドラマ俳優になりたいのなら、芸能事務所へ所属することがもっとも近道です。まず、ドラマに出演するためにはオーディションを受けて合格する、もしくは制作サイドから直接オファーを受けるかのどちらかになります。もちろん、芸能事務所に所属していなくてもオーディションを受けることは可能ですが、情報量は事務所に所属していた方が圧倒的に多いでしょう。事務所に所属していれば、制作サイドから芸能事務所へオーディションのお知らせがあるので、受けたいものを逃す可能性が低いのです。
また、一般に公開されているオーディションの数はそう多くはありません。いろいろなオーディションに挑戦したい、さまざまなドラマに出演してみたいと思っているのなら、芸能事務所へ所属することを検討した方がいいでしょう。それだけではなく、事務所側が制作サイドに売り込んでくれることもあります。主役級ではなくても、ドラマに出演できる可能性が高まりますので、キャリアを積むためには事務所に入ることが最適だと言えます。
ドラマ俳優になるならどんな経験も役に立つ!
ドラマに出演するようになると、さまざまな役を演じることになります。役を演じるには、どのような経験も役立ちます。どんな役が与えられるのかわかりませんから、新しいことにチャレンジできるチャンスを逃さずにたくさんの経験を積みましょう。その中で、スキルをしっかりと磨いていって努力をしていくことが重要です。スキルを高めつつ俳優としての経験を積んで、ドラマ俳優としての自分を磨いていきましょう。