ダンサーオーディションの種類は?
音楽に合わせてダンスパフォーマンスを行うダンサーにもいろいろな種類があります。それぞれ求められるパフォーマンスが違うことから、オーディションの内容も違ってきます。
はじめに、代表的なダンサーオーディションにはどのようなカテゴリーがあるのか、ダンサーの種類を知っておきましょう。
一つ目は、テーマパークのダンサーです。
幅広い年代の人に夢と感動を与えるダンサーということもあり憧れる人も多く、ユニバーサルスタジオジャパンやディズニーランドなど有名なテーマパークでのダンサーのオーディションは競争率も高くなっています。
基本的には1年に1度のペースでダンサーを募集するテーマパークが多いようです。
二つ目は、アーティストなどのバックダンサーです。
好きなアーティストのバックダンサーになることを目標にダンスを始める人も多く、人気アーティストのバックダンサーを決めるオーディションでは倍率がかなり高くなります。
頻繁にライブやツアーを行うアーティストのバックダンサーオーディションに合格すれば、その後、アーティストの専属バックダンサーとして長期で活躍できるチャンスも多くなるのが特徴です。
三つ目は、ダンスユニットなどのメンバーとして活動するダンサーです。
ダンサーだけで結成されるグループやボーカリストとダンサーで結成されているパフォーマンスグループなどがありますが、バックダンサーとはまた違い、専属で契約をしてグループのメンバーとなり中心的にパフォーマンスをすることになります。
四つ目は、ショーやイベントでパフォーマンスをするダンサーです。
1回だけのイベントや数日間のショーなど比較的短く単発的なステージでパフォーマンスをするダンサーです。
ショーではダンス以外に演技力や歌唱力が求められる場合も多くあります。
ダンサーオーディションの流れは?
ダンサーの種類によってオーディションの内容は違いますが、基本的な流れとしては、書類審査後に実技審査が行われるパターンがほとんどです。
書類審査では募集しているダンサーのイメージに合うかを写真やダンスの経歴、プロフィールを見て審査されます。
これまでのダンスでの受賞歴や出演経験はダンスのレベルを伝えるポイントですので、詳しく記入しましょう。
また、志望動機やアピールポイントも重視する審査員は多いですので、ダンスに対する熱意や自分のアピールしたいポイントを詳しく伝えた方が印象に残ります。
実技審査では、実際のダンスパフォーマンスを見てレベルや表現力などをチェックされます。
決められた曲と指定された振り付けで踊るパターンや、曲だけ決まっていて振り付けは自由というパターン、曲も振り付けも自由で得意な分野でパフォーマンスするパターンなど様々ですので、事前に確認して準備を入念にしておきましょう。
オーディションで合格者を決めるのには、実技審査でのパフォーマンスが決め手になると言っても過言ではありません。
ダンスが上手く経験も豊富な人はたくさんいますが、その中で良いパフォーマンスをして審査員の印象に残ることが重要になります。
オーディションで求められることは?
ダンサーの世界は実力のある人が求められ、一度その実力を認められると長く活躍できることでも知られています。
オーディションでは、求められたパフォーマンスを行える人や、それ以上の実力がある人が勝ち残ることができます。
自分の得意な分野でパフォーマンスを出来る審査であればアピールしやすいかもしれませんが、曲や振り付けが決まっている場合は同じ動きをする中で他の人との違いを見せる必要があります。同じダンスでも表現力やレベルで差をつけることが合格へと繋がります。
ダンスのレベルが高いだけでなく、存在感や他にはないキャラクター性などで審査員の心を掴むように自分にしかないアピールポイントを考えましょう。
バックダンサーのオーディションの場合は、アーティストなど主役となる人を引き立たせるダンサーであることが求められます。ダンスのレベルが高く、存在感のある人でも、バックダンサーとして出演する時には目立ち過ぎずにレベルの高いパフォーマンスをする必要があります。
どんなダンサーオーデションにも共通して言えることですが、状況にあったパフォーマンスができる、対応力のあるダンサーが求められるでしょう。
また、チームで活動するダンサーであれば、メンバーとの関係性を良好に保てるように人柄も重要視されることがあります。
オーディションの前に準備しておきたいこと
ダンサーのオーディションで合格の決め手となるのは、何といっても実技審査でのダンスパフォーマンスです。良い状態でパフォーマンスができるように体調を整えておくことが大切です。
また、当日の衣装やシューズに指定がないかを確認し、自由であればパフォーマンスをしやすい衣装を準備して、実際に着用して練習しておくことをおすすめします。
オーディションが行われる会場についても、場所や行き方を事前に確認しておきましょう。可能であれば、会場の広さや実技審査をする場所の広さなども確認できると練習する時にイメージしやすくなります。
当日に教えられた振り付けで審査されるオーディションもあり、振り付けを覚えてすぐにパフォーマンスできる覚えの速さを見られることもあります。
ダンサーオーディションを受ける時の注意点は?
意外と忘れてしまいやすいのが、オーディションの概要をしっかりと理解しておくことです。
実技審査がある場合、完璧に上手くパフォーマンスをすることに気を取られて、オーディションで求められているダンサーがどういう人なのかを理解できていないことがあります。
バックダンサーのオーディションなのに個性が強すぎたり目立ちすぎるパフォーマンスをしていては、どんなに上手くてもオーディションで求められるダンサーのイメージには合わず、選ばれる可能性も低くなります。自分の良さを最大限に表現する練習はもちろん大切ですが、オーディションに合格するためには、求められているパフォーマンスができることも重要です。
また、どんな種類のダンサーでも対応力の高い人は好まれる傾向にあります。あらゆる要求に応えられるように臨機応変にパフォーマンスを変えられるよう準備しておけると強みになります。
ダンサーのオーディションに合格した後に気をつけたいのがスケジュールの管理です。
例えばテーマパークでのダンサーオーディションに合格した場合は、その後長期でテーマパークのダンサーを務めることになります。他に仕事をしている人は、合格後のスケジュールの確保についても考えておきましょう。
アーティストのバックダンサーとして全国ツアーなどに同行する場合も同じです。オーディションによっては、審査員から合格後のスケジュールについて確認されることもあります。ある程度その場で、答えられるようにスケジュールを考えて調整しておきましょう。
自分の将来を考えてオーディションに参加する
近年ダンサーを目指す人はとても多く、分野を問わずたくさんのオーディションが開催されています。
ダンサーとして長く活躍したいと考えている人は、とりあえずたくさん受けるよりも、自分の将来や目標を考えて受けるオーディションを選びましょう。
オーディションの募集情報を掲載しているサイトや雑誌などで情報収集をして、オーディションで求められているダンサーの概要を確認して自分が目指しているダンサーに近づけるものを探すことから始めましょう。