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声優になるために!発声練習のやり方を伝授

2019.01.02 / 声優

喉を潰さないために!声優に発声練習が必要な理由とは?

声優は、アニメや海外映画の登場人物に声をあてて演じるのが主な仕事です。アニメや映画の吹き替えだけでなく、テレビやラジオ、CMなどのナレーションも担当します。担当したアニメ作品の人気が出ると、相乗効果でキャラクターの声を担当した声優個人も人気が出ることもあるのが、声優という仕事の特徴です。CD発売やライブ活動など芸能人のような仕事をすることもあり、声優個人がアイドルのような存在になることもあります。

声優は、アニメのキャラクターや海外の俳優など、それぞれの役になりきって役柄に合わせて声を使い分けることが必要です。そして、アニメ・洋画にかかわらず登場人物によっては、シリアスな場合もあればコミカルな役柄もあります。また、演じる作品のシーンによっては泣いたり絶叫したりという演技をしなくてはいけません。声のトーンや声量であらゆる役柄を自由自在に演じ分けることができるのが、声優という仕事なのです。

声優にとって良い声質は、仕事をするための大事な商売道具です。仕事の最中に、途中で声が枯れたり声質が変化したりする、また、喉を酷使し過ぎて声が出なくなったりしては、声優としての仕事ができなくなります。声優として大事なことは、常に同じ声質を保ち、演技に支障をきたさない技術を持つことといえます。そのため、喉を鍛えてコンディションを保つ手段として発声練習を欠かさないことが、声優という仕事では重要なのです。

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発声練習の前に!ストレッチで体をほぐす!

発声練習をするには、いきなり大きな声を出すのではなく、ストレッチで身体をほぐすことが大事です。喉を使う発声練習をやるのに、身体のストレッチは意味がないと思う人もいることでしょう。しかし、ストレッチは発声練習において、重要な項目なのです。ストレッチをせずに身体が固く冷たい状態で発声練習をすると、身体に負担がかかり、伸びやかな声が出にくくなります。声が出にくい状態で無理に発声練習を続けると、喉を痛めてしまうこともあるのです。

喉を鍛えるために発声練習をするのに、喉を痛めてしまっては意味がありません。そのため、十分にストレッチをして固くなった身体をほぐし、血行を良くして身体全体をあたためることが大事です。そうすることによって、声が出やすくなり発声練習がスムーズに行うことができます。ストレッチは、肩回しや前屈、アキレス腱伸ばし、開脚など身体全体をしっかりと伸ばすことが大事です。ストレッチはなるべく時間をかけて入念に行うようにしましょう。

発声練習の前に喉をリラックスさせておこう!

“発声練習の前のストレッチで重要な身体の箇所は、なんといっても首の筋肉です。喉のある首の筋肉がこわばっていては、しっかりと声が出ることはありません。喉周辺の筋肉をやわらかくするには、首を左右・前後に倒す、首を回すなどの運動をして、筋肉をほぐすようにしましょう。急に激しくなると筋肉を痛める可能性もあるので、ゆっくりと行うことが大事です。発声練習前のほぐす筋肉は、顔の表情筋もほぐす対象となっています。表情筋とは、顔の口、目や鼻などを動かすための筋肉です。顔には30種類もの筋肉があり、これらの筋肉の動作によって人間の顔はさまざまな表情を作りだしています。この顔の筋肉の総称が表情筋なのです。

表情筋がこわばっていると、口を大きく開けることができずに声を出す際に滑舌が悪くなる場合があります。はっきりとした台詞がすらすらと言えるように、表情筋をやわらかくしておきましょう。顔の筋肉のストレッチ方法は、ほっぺたを膨らませたりすぼめたりすることです。この動作により血行が良くなり筋肉がやわらかくなります。また、口を大きく開けたり閉じたりすることによっても、同様の効果が得られます。表情筋を動かすことによって血行やリンパの流れが良くなり、顔の緊張がほぐれるのです。そして、口のなかで舌を舌根から上下左右にゆっくりと動かす動作を繰り返すと、舌を動かす筋肉がほぐれて滑舌が良くなります。”

声優になるなら腹式呼吸を身につけよう!

声優になるためには、声量の幅を広げる必要があります。声量がなく大きな声が出ないと、叫んだり泣いたりする演技に説得力を与えることができません。しかし、大きな声は喉だけを使って出そうとすると、喉に負担がかかってしまい痛めてしまうこともあります。喉に負担をかけずに大きな声を出すには「複式呼吸」をマスターすることが必要です。腹式呼吸を覚えれば安定した発声ができて広がりのある音域を手に入れることができます。また、発声のテクニックのひとつであるビブラートもやりやすくなるのです。

腹式呼吸は、息を吸うときにお腹を膨らまし吐くときにお腹をへこませるイメージで行う呼吸法です。声を出す際に息を吐き出すと同時に声を出すことによって、喉に負担をかけずに大きな声を出すことができます。この際に鼻から息を吸って口から吐くと腹式呼吸はスムーズに行えます。腹式呼吸での発声は、最初は慣れるのに時間がかかりますが、慣れると腹式呼吸での発声が自然に身につくので、しっかりとマスターしましょう。お腹を膨らますイメージがわかない人は、仰向けになって腹式呼吸をするとやりやすくなります。

声優になるなら歌の練習も必要

発声練習をするうえで効果的なのが、歌の練習です。歌は声量も大事なうえに、歌詞もしっかりと発声して歌わないといけないため、発声練習には適した方法といえます。また、声優にとっては歌がうまいことも重要な要素です。声優で役を演じる際、劇中でキャラクターが歌を歌うシーンがある場合もあり、作品とは別にそのアニメのキャラクターソングが発売されるパターンもあります。

そして、そのキャラクターソングを披露するためのイベントなども仕事の一環として行うのも、声優の仕事です。歌が歌えると、人前で歌を披露する機会が増える可能性もあり、さらにそれがきっかけで声優ではなく声優個人に仕事の依頼が来ることもあります。純粋な声優だけでなくなく、仕事の幅を広外たい人にとっては、歌で発声練習をするのがおすすめといえます。

舞台に出演して実践的に鍛えるのもマル!

アニメ黎明期に活躍していた声優は、元々は舞台などの役者が本業であることがほとんどでした。本来は役者としてやっていきたかったが、それだけでは生活ができない人がアルバイト的にやっていた仕事が、声優なのです。そのため、声優の演技の基本は、舞台などの演技が基本となっています。今では、役者ではなく最初から声優志望の人が多いですが、声優としての技量を向上させたい場合は、舞台の仕事をすることが今でも有効なのです。舞台は、声優やドラマでの演技と違い身体全体を駆使して表現しなければ、お客に伝わりにくいジャンルです。そのため、舞台で鍛えられれば、発声だけでなく表現力も磨かれ、声優としての演技に深みを与えることになります。

声優として役の幅を広げるためにも発声練習は必須

声優を仕事としている人、あるいはこれから声優を目指している人にとって、喉は大事な箇所です。喉を痛めないように日頃のケアを心がけるだけでなく、声優としての幅を広げるためにも発声練習を怠らないようにして喉を鍛えるようにしましょう。毎日発声練習を行えば、自由自在に声を操れるようになれます。

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