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芸能人の収入や仕組みについて知っておこう

2022.07.11 / 芸能人

芸能人の収入

有名芸能人は収入が高いイメージですが、どのようなシステムで収入を得ているのか、その仕組みには知らないこともたくさんあります。

芸能人のギャラが支払われる仕組みから、給料のシステムまで、詳しく見ていきましょう。

芸能人の収入は、基本的にクライアントとなるスポンサー企業からギャラとして支払われます。
最初に芸能人の収入の仕組みから見ていきましょう。

ギャラが支払われる仕組み

・スポンサー企業

・広告代理店、テレビ局など

・制作会社

・芸能事務所

・芸能人

このように、芸能人の収入は、クライアントとなるスポンサー企業から支払われることになります。

芸能人にギャラが支払われるまでの間に、たくさんの人が関わっているということですね。

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芸能人の給料システム

「芸能人はギャラが高い」「すごく儲かる」と言われますが、実際には必ずしも収入が高いとは限りません。

ある程度、長い期間芸能活動をしてきた芸能人でも、少ない収入で生活している人もいる、厳しい業界でもあります。

芸能人の給料の差は何が原因なのでしょうか。

事務所の違い

芸能事務所によって、ギャラの配分が違うため、同じような仕事をしても芸能人が受け取る金額は違います。
多くの事務所では、タレントの取り分を4~6割で設定していますが、ギャラ単価が上がったり、仕事が増えてくれば、差は大きくなっていきます。

芸能人の人気・知名度

芸能人のギャラは、人気や知名度によって金額が大きく変わります。
例え新人であっても、知名度が一気に上がれば、ギャラも一気に上がります。
さらに、ブレイクすれば、休みが取れない程、仕事のオファーが殺到することも考えると、芸能人のギャラの差は、知名度や人気が大きく関わってきます。

給料システムの違い

芸能人のギャラは、歩合制であれば事務所とギャラを分ける形になりますが、給料制で支払っている事務所もあります。
歩合制、給料制の違いも、芸能人の収入に大きな差が付く理由の一つです。
では、歩合制と給料制の違いについて、詳しく見ていきましょう。

給料制の芸能事務所

給料制の芸能事務所では、一般企業と同じように、毎月決められた定額の給料が支払われるシステムです。
給料制のメリット・デメリットから見ていきましょう。

給料制のメリット

・安定した収入がある
・収入を気にせず仕事に集中できる

給料制であれば、毎月決まった収入があるため、収入面での不安が少ないです。
新人であってもアルバイトをしなくても活動できる程度に支給される事務所もあり、収入を気にせずに芸能活動に集中できるのはメリットです。

給料制のデメリット

・仕事が増えても収入が一定
・モチベーションが上がりにくい

給料制の場合、仕事が多くても、ギャラが上がっても、月にもらえる給料の金額が同じというデメリットがあります。

知名度が上がるまでは、安定した収入があるのがメリットですが、人気が出て仕事が増えれば、ハードなスケジュールをこなしながらも、収入が増えないため、モチベーションが上がらないこともあるでしょう。

しかし、給料制であっても、人気や知名度によって、定期的に金額を見直す事務所が多いので、全く収入が上がらないわけではありません。

歩合制の芸能事務所

歩合制の場合、実際に働いた分のギャラを、事務所と分けて支払われることになります。
芸能人の取り分については、事務所との契約によって違います。

主な芸能事務所のギャラの配分率を見てみましょう。

大手芸能事務所のギャラの配分率

【ホリプロ】
・事務所 50%/タレント 50%

【ジャニーズ事務所】
・事務所 40%/タレント 60%

【研音】
・事務所 60%/タレント 40%

【アミューズ】
・事務所 60%/タレント 40%

【ワタナベエンターテインメント】
・事務所 30%/タレント 70%

【松竹芸能】
・事務所 80%/タレント 20%

【吉本興業】
・事務所 90%/タレント 10%

こうして比べてみると、事務所によって差が大きいですよね。

お笑い芸人は、給料が歩合制となる事務所も多いですが、吉本興業の様に芸能人の取り分が10%であれば、新人で仕事がない時期はアルバイトと両立しなければ、生活するのは難しいでしょう。

では、歩合制のメリット、デメリットについても見ていきましょう。

歩合制のメリット

・働いた分だけ収入が増える
・モチベーションを保てる

歩合制では、収入でも人気や知名度が上がってきたことを実感できるため、芸能活動を続けるモチベーションになります。

歩合制のデメリット

・仕事が少ない時には収入が少ない
・収入に対する不安、ストレス

完全歩合制であれば、新人の時には、ほとんど収入が見込めません。
お笑い芸人など、月の収入が千円に満たないという人も少なくありません。

アルバイトとの掛け持ちで、精神的にも肉体的にもきついと感じることも多いでしょう。
さらに、生活をするための収入が確保できるかという不安があるのも辛いところです。

また、事務所によっては「給料制+歩合制」で支払うケースも多いです。
決まった給料にプラスして、頑張れば収入アップもあるので、芸能人側からも、このシステムを希望する人が多くなっています。

最近はSNSなどでの収入があるので、新人タレントでも、芸能活動は給料制、SNSなどでのインフルエンサーとしての活動は歩合制と分けるケースも増えてきました。

芸能人の収入・気になる疑問

芸能人の収入の仕組みには、疑問に思うこともたくさんありますよね。
そこで、最後に芸能人の収入に関するQ&Aを紹介していきます。

Q.芸能人にもボーナスはあるの?

A.所属する事務所にもよりますが、ボーナス制度を設けている事務所はたくさんあります。
決められた時期に支給される場合や、活躍が認められた時に臨時ボーナスとして支給される事務所もあります。

Q.福利厚生はどうなるの?

A.これも事務所によって違いますが、大手芸能事務所の場合、給料制であれば、所属タレントも社員として社会保険に加入できるなど、保障も充実している会社が多いでしょう。

Q.賞金は誰のものになるの?

A.芸能人がテレビ番組などで賞金を獲得するのをよく見かけます。
他にも、コンテストの賞金や商品などもありますが、基本的には獲得したタレント本人が副収入としてもらえるケースが多いです。

Q.SNSでの収益はどうなるの?

A.YouTube、Instagram、Twitterなど、最近はほとんどの芸能人がSNSを利用しています。
そこで発生する広告収入については、まだ対応は事務所によって様々です。
多くの場合は、芸能人と事務所で分配する形での契約になっています。

個人事務所を設立する芸能人

これまでにも、個人事務所を設立する芸能人はたくさんいましたが、最近は大手芸能事務所から独立し、個人事務所を立ち上げるタレントが増えています。

芸能人が個人事務所を設立するメリット

・SNSでの収入が大きい
・収入が大幅に増える可能性がある
・自由に仕事を選択できる

芸能事務所に所属していれば、事務所とタレントの収入を分けることになりますが、個人事務所であれば、ギャラを分ける必要がありません。

ある程度安定して仕事があるタレントであれば、独立すれば収入は増えるでしょう。

最近、独立する芸能人が多いのは、YouTubeなどの活動が増えてきたことも関係しています。

芸能人であれば、知名度も高く、SNSなどでの収入は大きくなるため、個人事務所で活動した方が、収入が増えると考えるタレントは多いです。

最近、大手芸能事務所から独立した芸能人には、上野樹里さんや剛力彩芽さん、中居正広さんなどの、人気芸能人がたくさんいます。

今後は、さらに増えていくかもしれません。

芸能界の収入のシステムも、時代の変化と共に変わっていくということですね。

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