芸能人の給料システムとは?
メディアで度々話題となる大物芸能人の収入を聞いて、驚いたことがある人も多いのではないでしょうか。
ファンに夢を与える職業でもありますが、収入面でも夢のある仕事ですよね。
その反面、下積み時代の話を聞くと、過酷なエピソードもたくさんあります。
そこで、気になる芸能人の収入について、給料のシステムから探っていきましょう。
芸能プロダクションに所属している芸能人であれば、給料のシステムは大きく分ると「給料制」と「歩合制」の2パターンです。
それぞれのメリット・デメリットを比べてみます。
給料制
一般企業と同じように固定給を毎月支払われる給料制では、毎月安定した収入があることが何よりのメリットでしょう。
まだ新人の芸能人であれば、仕事1本あたりのギャランティも安く、仕事の本数も少ないので、固定収入があれば、安心して働くことができます。
しかし、給料の支払い方法は、1年~数年単位で区切られる場合が多く、その間に芸能界でブレイクして、過密スケジュールで働くことになっても、契約期間中は決まった金額の給料での収入しか得られないのは、デメリットと感じる人もいるでしょう。
歩合制
歩合制は、こなした仕事の分だけ、ギャランティが支払われるシステムです。
つまり、給料制とは反対に、仕事がなければ収入はほとんど無く、仕事がたくさん入ればたくさんの収入を得ることができます。
歩合制の場合、生活費を稼ぐために、新人の時はアルバイトをかけ持ちする人も多く、不安定な生活になりやすいというデメリットもあります。
しかし「高収入を目指して頑張ろう」と、本人のやる気に繋がるのはメリットとも言えるでしょう。
他にも基本的には給料制で、仕事を頑張ればプラスして歩合制の給料が支払われるシステムも、芸能界ではよく使われています。
芸能界の様々な分野で活躍する人たちの収入について紹介していきます。
俳優・女優の収入
俳優・女優の主な仕事は、ドラマや映画などの作品で役を演じることですが、人気・好感度が高い人はCMの仕事もたくさん舞い込んできます。
大物俳優・女優の場合、映画1作品でもかなり高額のギャランティが支払われるイメージですが、拘束期間も長く過酷な撮影も多いドラマや映画の仕事に比べて、短時間の撮影で高額なギャランティが支払われるCMの仕事が多い俳優・女優の収入は高くなります。
推定年収が高いと言われている俳優・女優を紹介していきます。
俳優・歌手としても人気の福山雅治さんは、CM1本のギャランティが推定6,000万円以上と言われており、これは芸能界でも最高レベルと言える金額です。
歌手としても多数のヒット曲を持つ福山雅治さんの推定年収は、一時期8億円とも言われていました。
実力派俳優の堺雅人さんは「リーガルハイ」「半沢直樹」など、主演を務めたドラマが大ヒットすることが多く「視聴率男」と言われることもあります。
これだけの人気を誇る堺雅人さんなので、CMへの出演も多く、推定年収は3億円前後なのではないかと言われています。
綾瀬はるかさんと言えば、好きな女優ランキングなどで、常に上位をキープするほどの人気です。
とにかく好感度が高く、良いイメージが強いため、CMへの起用も飛び抜けて多い綾瀬はるかさんは、CM1本のギャランティが推定7000万円前後だと言われており、女優の中でもトップクラスの契約金と言われています。
まだ若手女優というイメージも残る、清楚なイメージも魅力的な有村架純さんは、人気女優として各方面に引っ張りだこです。
CM出演料は3000万円以上、ドラマ出演でも1クールで1000万円以上と推定されます。
さらに、好感度が高いため、CMへの出演本数も多く、推定年収は3億円とも言われています。
1つの仕事での契約金が大きいため、仕事の量によって年収も大きく変わりますね。
アイドルの収入
アイドルの収入は、かなり幅広いと言われています。
無名の地下アイドルの場合、交通費程度のギャランティでステージに立つことも珍しくありません。
韓国のプロダクションではアイドルを育成するために、練習生のレッスン料は一切必要とせず、デビューしてから、練習生時代にかかった育成費を差し引くシステムを取っています。
日本では、まだ未熟なアイドルをデビューさせて、ファンは成長を見守りながら応援するアイドル文化が根付いているため、経験が浅くてもデビューできますが、新人の時のギャランティは安く設定されている場合が多いでしょう。
しかし、アイドルはブレイクすれば歌・ダンス・芝居・CM・バラエティなど多方面で活躍できる職業です。
そうなれば、若い世代とは思えない収入を得ることも可能になります。
人気アイドルの収入を見てみましょう。
人気アイドルグループ「乃木坂46」の生田絵梨花さんは、選抜メンバーの常連で、グループの中心メンバーなので、グループ活動での収入も高い方だと考えられます。
さらに生田絵梨花さんは、ミュージカル女優としても多数の舞台に出演したり、写真集を出せば大ヒットという実績から、仕事量によって差はありますが、最低でも推定年収は2,000万円以上とも言われています。
AKB48の人気メンバーである柏木由紀さんは、グループでの活動以外にも、単独でドラマ、バラエティ番組への出演があるので、グループの中でも高収入であると推測されます。
さらに「ゆきりんワールド」という自身のYouTubeチャンネルも運営しており、こちらの広告収入も年間で1000万円ほどだと言われているので、推定年収は1000万円を優に超えていると考えられます。
アイドルの場合「モーニング娘。」の初期メンバーや「乃木坂46」のメンバーが、結成当初は数万円~10万円程度の固定給だったと話しています。
アイドルとしてブレイクし、個人での仕事も増えれば、収入は格段に上がると考えられます。
タレントの収入
タレントの収入源と言えば、バラエティ番組などのメディア出演の他、CMやイベントへの出演がメインとなります。
新人タレントの場合、給料制か歩合制を本人が選択できる事務所も多く、最初は安定した収入がある給料制が選ばれる傾向にあります。
タレントも、人気が出れば番組やイベント出演料の価格が大幅に上がるでしょう。
人気タレントの収入も見ていきましょう。
女装家タレントのマツコ・デラックスさんは、過去に週刊誌にて「年収が7億円」と報道されましたが、これに関しては本人がテレビ番組にて否定しています。
しかし、テレビのレギュラー番組も含めた出演本数や、CM出演などの活躍ぶりを考えれば推定年数は数億円だろうと言われています。
人気タレントの小島瑠璃子さんは、バラエティ番組の女王とも言われるほど、テレビ出演が多いタレントですよね。
しかし、小島瑠璃子さんの収入は、活躍に見合わない金額だとも噂されています。
実際に、数年前までは本人も給料が低いことをネタにしていましたが、本人の知名度やキャリアから考えても、現在は年収1,000万円前後なのではないかと予想されています。
歌手の収入
歌手の収入は、楽曲が売れると歌唱印税が入ります。
さらに、作詞・作曲もしている歌手は、そ知らの印税も収入となります。
他にもライブの収益、メディア出演、最近ではサブスク関連の収入など、事務所に所属している場合は、事務所から支払われることになります。
では、人気歌手の収入も見てみましょう。
桑田佳祐
サザンオールスターズ以外に、ソロでも活躍している桑田佳祐さんは、推定年収5億円とも言われています。
1977年のデビューから長期に渡り、数々のヒット曲を生み出しており、さらに自信が作詞・作曲を手掛けているため、印材収入だけでもかなりの高額になります。
さらに、ライブやメディア出演も積極的に行っているため、安定して高額収入がある歌手の1人です。
米津玄師
米津玄師さんの推定年収も5億円を超えていると言われています。
米津玄師さんも、自身の大ヒット作全て作詞・作曲を行っており、他のアーティストへの楽興提供も行っているので、印税収入が大きい歌手です。
さらに米津玄師さんと言えば、YouTubeで公開しているミュージックビデオの動画再生が多いことも知られ「Lemon」の再生回数は7億回を超えています。
芸能人の収入の差って一体何?
芸能人の収入は、一般人から見ると同じくらい活躍しているように見えても、収入に大きな差がある場合も多いです。
その理由は、事務所のシステムの違いが大きいと言えるでしょう。
事務所によって所属タレントのギャランティの考え方は違い、低価格に設定して仕事をたくさんもらいやすくする場合や、最初からタレント価値を上げるためにも、高めの設定にしている場合があります。
さらに、そこからギャランティの取り分を事務所とタレントで分けることになりますが、この割合も事務所によって異なります。
基本的には、芸能人が60%事務所が40%、もしくは芸能人が40%事務所が60%と設定している会社が多いですが、中には芸能人の取り分が70%という事務所もあります。
芸能人の収入の差は、所属している事務所によっても大きく変わりますし、売れっ子芸能人で個人事務所所属の芸能人であれば、かなりの所得があると考えられます。
芸能人は年齢に関係なく、事務所などの環境や、仕事に恵まれれば高収入を得られる夢のある職業ですね。