「人気者になりたい」や「目立つことが好き」などテレビを観るタレントさんのように、自分のキャラクターを活かしてテレビに出てみたいと思っている人も少なくないはず。
では、いざ実際にタレントになるためになにをすればいいのでしょうか?
一歩踏み出してみようと思っても何をすればいいのかわからない方のために、今日からできるタレントになるための心得をまとめました。
1. そもそもタレントとは
タレントとは「才能」や「技能」を意味するtalentから、日本では「才能のある人」や「芸能人」を指すようになりました。
ですが、実際に使われている意味としては芸能人の一種で、特に明確な職業分類に当てはまらず、職業名称を確定しにくい人物に対して用いられます。
また、芸能界は個人のセンスや実力が試される中でも、タレントは個性や人間としての魅力を武器にテレビやラジオなど、多方面でメディアで活躍する人の総称としてタレントという言い方をします。
演技や歌を専門的に仕事にする役者や歌手とは異なり、専門的な才能の有無に関わらず、多方面で人を喜ばせ、楽しく豊かな気持ちにさせることが出来る職業です。
出演する番組の役割としては発言やコメントを主とした仕事が多いため、キャラクター性や話術が求められます。
POINT
タレントはあくまで芸能人の一種で、必ずしもタレント=芸能人ではないということです。
コメントや発言を主とした仕事のため、個性や話術で人を楽しませる仕事です。
2. タレントになるための方法
では、実際にタレントになるためにどんな方法があるのでしょうか?
タレントになる方法
①芸能事務所を受ける
②養成所、スクールに入る
③番組の企画に応募する
④スカウトに発掘される
⑤インターネット上で有名になる
⑥路上パフォーマンスで人気になる
⑦他の職業からタレントを目指す
などがありますが、やり方は千差万別。
人によって違うのです。
これからタレントを目指す方に向けて、上記の中のどの方法が合うか、注意点も踏まえてご紹介します。
2-1.芸能事務所を受ける
芸能活動をやっていく上でまず必要となるのが芸能事務所に所属することです。
中にはフリーで活動している方もいますが、ある程度の実績がない限りフリーで活動していくことはとても厳しいです。
POINT
知名度を広めるためには事務所からのバックアップが必須といえます。
また芸能事務所に所属するためには、規模に関わらずオーディションを受けて合格しなければなりません。
事務所のオーディション出身の芸能人
【百田夏菜子】
・小学5年生の時に、スターダストプロモーションのオーディションを受け合格
【有村架純】
・高校生の時に芸能事務所フラームのオーディションに合格
【蒼井優】
・14歳の時にイトーカンパニーのオーディションを受けて合格
例えば、ジャニーズ事務所のように、所属タレントは圧倒的にオーディション出身者が多い場合もあれば、基本的にはスカウトで所属タレントを決めるという事務所もあるので、それぞれの芸能事務所の特徴は知っておきたいですね。
場所にもよりますが、多くの事務所は定期的にオーディションを開催しているので、自身の実力をはかるという意味でも一度オーディションを受けてみることをオススメします。
2-2. 養成所、スクールに入る
2-1でご紹介した「芸能事務所を受ける」という内容に付随します。
芸能事務所のオーディションを受けて合格した場合、基本的にはその事務所の養成所及びスクールに入ることになります。
POINT
養成所・スクールでは芸能に関する知識と技術を学び、事務所所属のためのオーディションを受けることになります。
一定期間中にある程度の成果を出せないと卒業、もとい退学せざるを得なくなります。
養成所・スクール出身の芸能人
【山田裕貴】
・ワタナベエンターテイメントカレッッジ6期卒業
【志尊淳】
・スカウトを受けて、ワタナベエンターテインメントスクールに入学し2011年に卒業しています。
【浅香航大】
・ジャニーズ事務所を退所後、エーチームアカデミーにて演技のレッスンを受けていました。
養成所やスクールは、費用や時間がかかります。
しかしながら、養成所やスクールに通うと芸能界の人たちとの繋がりが出来たり、仲間が増えたりと他の場所では得ることの出来ないものがたくさんあります。
自分の力を磨き、経験を積むためにも養成所・スクールに通うことをオススメします。
2-3. 番組の企画に応募する
時折バラエティ番組などで一般人の出演応募が出されていることがあり、そこで”ウケれば”一躍有名人になれる可能性があります。
また、短い時間でも第一線で活躍するタレントの方々と同じステージに立てるという意味では滅多にない機会です。
しかしながら、視聴者参加の企画は毎回かなりの応募者がいるため、どちらかと言うと出演できるチャンスはほとんど無いに等しいです。
番組企画をきっかけにデビューした芸能人
【岡田准一】
・バラエティ番組「天才・たけしの元気が出るテレビ!!」の企画でジャニーズ事務所に所属
【ギャル曽根】
・テレビ東京の「元祖!大食い王決定戦」に出演したことをきっかけに大食いタレントとして活躍。
【山田花子】
・毎日放送「4時ですよーだ」に素人として出演したことをきっかけに、中学生の時に芸能界デビュー。
確実に企画に参加できる保証は一切ないので、2-1.2-2でご紹介した方法と比較するとオススメ度は下がります。
2-4. スカウトに発掘される
芸能人の中には、事務所からスカウトされてデビューした方が数多くいます。
スカウトで芸能界入りした芸能人
【本田翼】
・同じ日に同じ事務所のスカウトマン7人からスカウトされています。
【岡田将生】
・バスケに夢中だ中学時代にスカウトを受け、部活を引退した高校生になってから返事をしてデビューしています。
【勝地涼】
・実家の花屋で行われているドラマ撮影を見学していたところを、スカウトされています。
しかしながら、スカウトされてデビューするというのは一般的ではなく、極めて稀なケースです。
またスカウトは人柄で判断する術がないため、よほどスタイルやルックスが良くない限りは基本的に声がかからないというのが現実です。
加えて最近では芸能事務所を装った詐欺や犯罪が横行しているため、声をかけられたからといって安易について行くのは危険です。
以上のことから、スカウトされるのを待つよりはオーディションを受けるなど、何かしら行動をした方が良いと言えるでしょう。
2-5.インターネット上で有名になる
最近では動画サイト「YouTube」に動画を投稿し、その動画の再生数に応じて広告収入を得て活動している「YouTuber(ユーチューバー)」と呼ばれる方がいます。
大物YouTuberは動画の再生数が頻繁にミリオン(100万)を突破するなど、かなり人気の高い方々です。
POINT
メリットとしては活動の幅がかなり広いことや、自身の好きなことを発信できるなど、自由度の高さにあります。
また一部の事務所や養成所、スクールではツイッターやその他のSNSのフォロワー数を見る場所もあります。
インターネットをきっかけにブレイクした芸能人
【HIKAKIN】
・チャンネル登録者数1000万人越えの人気YouTuberとして、芸能界でも活躍しています。
【フワちゃん】
・元々芸人として活動していましたが、YouTuberとしての活躍をきっかけに芸能界でもブレイクしています。
【ハラミちゃん】
・YouTubeで公開していたピアノ演奏が話題となり、テレビ出演、CDデビューを果たしています。
自身の知名度をはかるという意味ではSNSのアカウントを所持しておくのも良いかもしれません。
一方で必ずファンがつく保証もなく、またネット上には一度アップロードしたものは半永久的に残り続けます。
犯罪に利用されてしまうリスクもあるため、十分に気をつけましょう。
2-6.路上パフォーマンスで人気になる
最近ではあまり見なくなってしまいましたが、路上パフォーマンスからデビューした芸能人は意外と多くいます。
路上パフォーマンスの種類はたくさんあり、先に述べた歌やダンスのほかにも絵描きや読み聞かせ、弾き語りなどさまざまです。
POINT
これらを路上で行うには必ず道路交通法規則に則り警察に許可を得る必要があります。
どこでも路上パフォーマンスが出来るわけではないので、注意しましょう。
路上パフォーマンス出身の芸能人
【ゆず】
・神奈川県内を中心に路上パフォーマンスを行い、7500人もの人が集まる人気デュオに。
【コブクロ】
・最初は別々に路上パフォーマンスをしていた2人が「コブクロ」としてデビュー。
【優里】
・路上パフォーマンスの動画がSNSで話題となり、CDデビュー。
路上パフォーマンスは実力がものを言いますので、腕に自身がある人はやってみる価値は大いにあります。
上記の事前知識をしっかり頭に入れた上で活動するよう心がけましょう。
2-7.他の職業からタレントを目指す
芸能界を目指す人の中には、万が一芸能界入りが果たせなかった場合を考えて仕事と養成所・スクールを両立している方もいます。
POINT
安易に今の仕事を手放すのではなく、金銭面や社会への復帰のし易さを考えると働きながら芸能界を目指す方が堅実であるといえます。
他の職業から芸能界デビューした芸能人
【林修】
・講師として働く東進ハイスクールのCMに出演したことがきっかけでタレントデビュー。
【おのののか】
・可愛すぎるビールの売り子として話題となり芸能界デビュー。
【大久保佳代子】
・タレントとして安定した仕事を間らえるまでは、芸人とOLを両立していました。
一方で芸能活動の方がある程度成功し始めると、今度はスケジュールの管理が厳しくなってくる場合があります。
たとえば突然収録の予定が入ってしまい会社を休まざるを得なくなってしまうなどです。
芸能界を目指していくには相応のリスクが伴うため、自分自身がどういう経路でタレントになるのかをしっかりと見定める必要があります。
ここまで7つの方法をご紹介しましたが、最もオススメ度が高いのはやはり「芸能事務所を受ける」「養成所・スクールに入る」の2つです。
自分が目指すタレント像を明瞭にするとともに、そのタレント像に合った事務所をまずは探してみると良いでしょう。
3.おすすめ芸能事務所
では、どんな芸能事務所があるのでしょうか?
ここでは、オーディションを開催しているおすすめ芸能事務所を、ランキング形式でご紹介します。
①テアトルアカデミー
現在活躍中の人気タレントが多く所属する、言わずと知れた大手芸能事務所。
テレビ局などの業界と強力なパイプがあるため、最短3ヶ月でデビューも可能。
即戦力タレントを育てるための充実したレッスンなど伝統と実績のある事務所なので、ぜひオススメしたい事務所です。
気づいたら台本に自分の名前が!
他の人と違うことがやりたくて、テアトルアカデミーのオーディションを受けたんです。
そしたら合格してしまって、気づいたら事務所に入って3ヶ月でドラマに出演することに。
台本に自分の名前が載っていて、「あの日、オーディションを受けてよかった」と思いました。
脇知弘(ごくせん、必殺仕事人、真田丸など多数出演)
・実践的なレッスン
・業界との強力なつながり
…といった強みで、全面的にバックアップしてくれる事務所です。
テアトルアカデミー
所属タレント
鈴木福、小林星蘭、谷花音、脇知弘 他多数
出演実績
「真田丸」「相棒」「下町ロケット」
「ちはやふる」「信長協奏曲」「僕だけがいない街」他多数
オーディション情報
・随時無料オーディション実施中
・最短3ヶ月でデビュー可能
・何度でも受験可能
・強力なバックアップ
②アトランティス
大東駿介を中心に、テレビや映画で活躍する実力派の俳優や女優が多く所属している事務所です。
モデルや歌手ではなく、俳優や女優として芸能活動をしていきたいと思っている方にオススメです。
・所属タレント:大東駿介、伊藤麻実子
・オーディション料:無料
・応募資格:10歳〜20歳の女性、15歳〜25歳の男性
・事務所:東京都港区
③ワタナべエンターテイメント
マネジメントからコンテンツ作成、タレント養成スクールまで総合エンターテインメント業界の大手芸能プロダクションです。
フジテレビに太いパイプを持つことで有名。
プロダクション直営のスクールでは、タレントやモデル、お笑い芸人を目指すコースなど様々あります。
テレビ番組やバラエティで活躍したいと思っている人にオススメです。
・所属タレント:石塚英彦、原田泰造、ふかわりょう、イモトアヤコ
・オーディション料:無料
・応募資格:5歳〜20代前半の男女
・事務所:東京都渋谷区
④オスカープロモーション
真矢みきさんや上戸彩さんなど、多くの有名芸能人が所属しています。
女優のイメージが強いですが、男性俳優、モデル、パーツモデル、子役など、幅広いジャンルのタレントのマネジメントを行っています。
事務所の看板オーディション「全国民的美少女コンテスト」の他、随時募集のオーディションも開催しています。
・所属タレント:上戸彩、小芝風花、河北麻友子、前川泰之、藤田ニコル
・オーディション料:無料
・応募資格:13歳〜25歳(女優・タレント)
・事務所:東京都港区
⑤スターダスト
北川景子さんなどの人気女優や、ももいろクローバーZなどのアイドルグループのプロモーションにも力を入れているスターダスト。
新人発掘にも力を入れており、新人タレントの募集の他「ネクストボーイズオーディション」など常に、注目度の高いオーディションを開催しています。
・所属タレント:北川景子、柳楽優弥、本田翼、窪田正孝
・オーディション料:無料
・応募資格:6歳〜25歳
・事務所:東京都渋谷区
4. タレントに求められるもの
最後に、実際にタレントになるためには何が必要かを紹介していきます。
4-1. 能力
まずはタレントに必要な能力を4つにまとめて紹介します。
・個性
タレントとしてやっていくには、他人と差別化するためにも、一つ誰にも負けない得意分野を持つ必要があります。
今の時代は自分が弱点だと思っていることも実は人に好かれるプラスの個性になります。
見た目、服装、話し方、一芸、特技、資格など、自分にしかないものを磨いてみてください。
・コミュニケーション力
しかし個性だけでは活躍できません。
人と交流するためのコミュニケーション力がとても大事になります。
人に好かれることを仕事にするため、挨拶や礼儀はもちもん、人との会話を楽しめる人に人気はつきます。
・トーク力
人を引き付ける話のテクニック、話術です。
その中で知識や情報量も大切になってきます。
発声や滑舌などの基礎や話し方の勉強や分析を怠らず、引き出しを増やしたりと日々、トーク力を磨きましょう。
・チャレンジ精神
自分の出来ることだけでなく枠にとらわれずに挑戦するチャレンジ精神が何より大切です。
自分のやりたいことはもちろん、求められていることに対して全力で挑戦してみる姿勢が、タレントとして、人として魅力を感じさせます。
4-2. 準備
では、タレントになるための準備とは何をするべきなのでしょうか。
能力のところで挙げた4つの能力を磨いてタレント能力も準備しながら他にも大切な4つをピックアップしてみました。
・オーディションの準備
オーディションの中でも主に準備するのは、自己PRと履歴書(エントリーシート)です。
自己PRの作り方に関しては、
「オーディション合格する自己PR作り3つのポイント」
履歴書の書き方に関しては、
「審査員を魅了する履歴書の自己PRを書くための3つの手順」
をそれぞれ参考にしてみてください。
・資金の準備
やはり一番心配となるのがお金の面です。
生活資金はもちろん、場合によっては事務所に支払うお金や自分磨きへのお金などの活動資金も多かれ少なかれ必要になります。
タレント活動をするということは夢や気持ちだけでは難しい理由はお金の面にあるのです。
・生活環境の準備
これは住むところやアルバイト環境(急に仕事が入った際のシフトの融通が効くなど)に左右されずに、タレント活動を十分に行えるための身の回りの環境を整えることです。
いざという時に八方ふさがりになって、本当に自分のしたいことが出来ない状況に陥らないためにも簡単に全て決めてしまわないようにしましょう。
・自己管理の準備
忙しくなってきた際の仕事量をこなす体力作りはもちろん、睡眠時間なども十分に確保出来なくなることも多いのです。
それでも日頃からきちんと食事、栄養、睡眠、体調など自己管理を怠らずに徹底できるように準備しましょう。
5. まとめ
いかがでしたでしょうか?
タレントになりたい!!と思っているものの、いざ行動を起こそうにも何をすべきなのか
わからなかったり難しいかと思いますが、まずはしっかり調べて準備をするということ。
芸能活動、タレント活動はある意味で大きな旅や冒険に出るような大義のある挑戦なのです。
でもだからこそどんなことが起きても大丈夫なように、十分に準備をするということを心がけてもらえたらなと思います。
皆さんの大冒険がきっと成功しますように。