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吉本新喜劇のオーディション内容は?合格のコツもご紹介

吉本新喜劇とは?

吉本新喜劇とは、その名の通り吉本興業に所属する芸人が、喜劇を演じる劇団のことです。
関西地方では、なんばグランド花月などの舞台で行われた吉本新喜劇が、MBSテレビにて毎週放送されています。
1959年に「吉本ヴァラエティ」という名称で発足し、現在に至るまで長く愛されている劇団です。

ベテランから新人まで、現在も100名前後の座員が在籍しています。
現在の座長は、小藪千豊さん、川畑泰史さん、すっちーさん、酒井藍さんの4人です。
また、2019年に副座長格としてリーダーが設けられ、清水けんじさん、諸見里大介さん、信濃岳男さん、吉田裕さんが就任しました。
4人の新リーダーが就任する同時期に、ベテラン座長だった辻本茂雄さんと内場勝則さんの勇退も発表され、吉本新喜劇は新たな展開に突入しました。
吉本興業が運営する養成所「NSC」の中でも、吉本新喜劇に入ることを目標としている人もいて、授業では新喜劇コースも選択できます。
吉本興業に所属し漫才コンビとして活躍していた人が、コンビ解散後に新喜劇メンバーとして座員になることもあります。
現在の座長小藪千豊さんは「ビリジアン」すっちーさんは「ビッキーズ」というコンビで新喜劇に加入する前には漫才をしていました。

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吉本新喜劇の座員になるには?

吉本新喜劇の座員になる方法は、オーディションで合格して入る方法が一番多いでしょう。
現在、吉本新喜劇の座員募集は、随時行われています。
吉本新喜劇の座員になるためには、すでに吉本興業に所属していて違う分野で活躍している人でも、基本的にはオーディションを受ける必要があります。

これまで、吉本新喜劇では金の卵オーディションとして新喜劇の新メンバーの募集を定期的に行ってきました。
初回となった2005年の金の卵1個目オーディションでは、10名の合格者が座員となり、その後も2017年に開催された、金の卵10個目オーディションまでに多数の座員が誕生しました。
ちなみに金の卵オーディション出身の座員には、吉田裕さんや酒井藍さん、、森田まりこさんがいます。
今後金の卵オーディションが開催されるか、まだ分からないので、今は随時募集している「吉本新喜劇オーディション」に応募するといいでしょう。

吉本新喜劇のオーディション内容

現在募集している吉本新喜劇の座員募集の応募資格は、18歳以上の吉本新喜劇に興味がある人となっています。
学歴や経歴は不問ですが、高校生以下の応募は受け付けていません。
基本的に応募は郵送で受け付けており、エントリーシート(履歴書)のコピーや送り先などの情報は吉本新喜劇のホームページに記載されています。
応募にはエントリーシートと写真が2枚必要です。
応募の写真は、1人で写った全身写真とバストアップを用意して同封しましょう。

オーディションの内容は1次審査の書類選考、2次審査の面接と特技披露、3次審査は芝居選考となります。
その後最終審査を経て、合格者が決まります。
現在は随時募集なので、応募人数が一定数集まればオーディションが開催されます。
それぞれの審査が終われば、その都度合格者のみに連絡があります。
審査の会場は2次審査~最終審査まで大阪市内で行われる予定です。
地方から応募することも可能ですが、オーディションに参加するためにかかる交通費や宿泊費などは自己負担となるので、よく考えて応募しましょう。
また、合格後も基本的に仕事があるのは関西圏中心で、地方公演で全国各地に行くこともあります。

吉本新喜劇のオーディションに合格するには?

吉本新喜劇は芝居をするので、役を演じる役者の要素も必要です。
芝居もできて人を笑わせることもできるのが、吉本新喜劇の座員に必要な要素だということですね。
吉本新喜劇を観ていても、ただ単に座員が面白いことをしているだけではありません。
しっかりとした物語があり、その中で座長、ボケ役、ツッコミ役、マドンナ役、回し役とそれぞれが役割を果たしながら進んでいきます。
吉本新喜劇のオーディションを受ける前に、まず自分は何がやりたいのか、吉本新喜劇でどのような存在になりたいのかを考えておきましょう。
とりあえず面白いことがしたいという理由でオーディションに参加するのも悪いわけではありませんが、自分が目指すポジションが決まっていれば、オーディションでの審査でも自分のやりたいことや思いが伝えやすくなります。

また、審査では特技披露がありますが、ホームページにも記載されているように特技は無くても問題ありません。
しかし「特技はありません」で終わらせてしまってはもったいないですよね。
せっかく自分をアピールできるチャンスなので、どんな特技でもいいのでできることを思いっきりやりましょう。
芝居選考は、未経験であっても全力で演じてみましょう。
舞台での芝居は、声量や滑舌も重要になります。
発声練習や滑舌を良くする練習などは、自宅でも行うことができます。
舞台で芝居をする人を選ぶとなると、審査員は声が大きく聞き取りやすい人を選ぶ傾向にあります。
諸見里大介さんのように、滑舌の悪さをネタにしたり、Mr.オクレさんのようにか細い声を出すキャラクターで成功する場合もありますが、基本的には舞台で活躍するのに発声は欠かせません。
オーディションを受けるまでに、努力をしたことは言わなくても審査員に熱意が伝わります。
何か自分のアピールポイントを見つけて、新喜劇に必要な人材だと思わせる方法を探しましょう。

吉本新喜劇メンバーのオーディションエピソード

吉本新喜劇のオーディションは、どのような雰囲気で行われているのでしょうか。
実際に座員が経験した、オーディションでのエピソードを見ていきましょう。
現在も座員として活躍している清水啓之さんは、金の卵2個目オーディションの特技披露で土下座や全力でのツッコミを披露したそうです。
最初は審査員にも全くウケなかったそうですが、最後には笑いが起き無事合格することができました。

同じく現在も吉本新喜劇で大活躍している森田まりこさんは、金の卵3個目オーディションの特技披露で、ゴリラのモノマネをしたそうです。
今でも新喜劇で披露される森田まりこさんのゴリラのモノマネは、老若男女問わず人気の吉本新喜劇の鉄板ネタの1つとなっています。
しかし、オーディションの時には、参加者は笑ってくれたものの審査員は全く笑わなかったということです。
しかし、努力家の森田まりこさんはオーディションの審査のために、モノマネなどのネタも2分にまとめて何度も練習を重ねて臨んだそうです。
森田まりこさんの影の努力が審査員にもしっかり伝わったのではないでしょうか。

そしてもう一人、吉本新喜劇で初めての外国人座員となったジャボリ・ジェフさんは、オーディションで得意のおやじギャグを披露したそうです。
外国人ということがハンディだと感じていたジャボリ・ジェフさんは審査を終えるたびに不合格だろうと思う程自信がなかったそうです。
アメリカ人のジェフさんがおやじギャグを言うというアンバランスさが面白かったのかもしれませんね。
このように合格した座員に共通して言えるのは、全力でオーディションに挑戦していることでしょう。
せっかくオーディションを受けるなら、「この人は面白い」と思わせるような自分の強みをしっかりアピールしましょう。

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