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タレントの語源をそれらしく語ってみようか

2019.10.25 / エンタメ, 芸能人

「タレント」と聞いて、あなたは何を思い浮かべますか?

「昨日テレビでタレントの〇〇が・・・」など、芸能人全般を指す言葉として使っている方が多いかもしれませんね。でも、テレビに映っているモデルのことも「タレント」と表現して良いのか、あるいはニュース番組のキャスターのことも「タレント」と呼んで良いのか・・・など、言葉の使い方に迷った経験が誰しも1度や2度はあるのではないでしょうか。

タレントとは、本来どのような語源を辿ってきた言葉なのでしょうか。語源を知れば、正しい使い方が見えてくるかもしれません。またタレントに求められる才能や、タレントになるための方法まで詳しくご紹介していきます。

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タレントの語源とは?

タレントという言葉は、もともとギリシャ語の「タラント(talent)」から来ています。タラントとは貨幣の単位のことで、古代ギリシャでは金銀の重量を計るときに使われたといわれています。

ちなみに1タラントは、日本円で6000万円。才能がなければ、これだけの大金を稼ぐことはまずできないでしょう。そのため「大金に値する才能」という意味で、日本でも芸能人に対して「タレント」という言葉が使われるようになりました。

すべてのタレントに共通しているのは、「普通」よりも秀でたモノを持っているということ。その才能は、まさに大金に匹敵する素晴らしい価値といえます。ちなみに新約聖書には、「才能に応じてタラントを支払う」というエピソードが描かれています。こういったエピソードも、才能がある人をタレントと呼ぶ後押しとなっているのがわかりますね。

「タレント」はどのような芸能人に対して使えば良い?

タレントという言葉は、主に肩書のない芸能人に対して使われることがほとんどです。

例えば笑いを売りにしている方なら「お笑い芸人」、容姿を売りにしている方なら「モデル」、歌唱力を売りにしている方なら「アーティスト」・・・などそれぞれの才能に応じた呼び方ができますが、分類がしにくいマルチな活動をする芸能人に対して「タレント」または「マルチタレント」と呼ぶことが多いようです。

タレントはどのような仕事がメイン?

職業の分類がしにくい「タレント」という職業は、何かに特化するわけではなく幅広いジャンルで活躍することがほとんどです。例えばラジオ番組でのトークやテレビ番組でのゲスト出演、また人によっては司会業をこなすこともあるでしょう。

タレントは、番組において欠かせない存在です。発言一つで場の雰囲気を変化させられるので、構成作家やディレクターと連携しながら「視聴率」というゴールに向かって一つの番組をつくりあげていきます。

タレントにも多くのジャンルがある

最近では、一口に「タレント」と分類されるだけではなく、細かなジャンルに特化したタレントも多く進出しています。例えば、「ものまねタレント」「おバカタレント」「外国人タレント」「オネエタレント」「二世タレント」「ママタレント」などが代表的でしょう。

彼らはバラエティー番組での盛り上げ役を中心に、時には教育番組や討論番組で真剣なコメントを残すこともあります。マルチに活躍できるということは、それだけ知識も広いということ。「ものまねタレントだと思っていたあの人を、こんな番組で!?」と意外なマッチングを観るのも楽しいですね。

タレントになるために必要な才能って?

タレントとして活躍するためには、「個性」が必要です。ひと昔前までは「普通さ」が求められ、個性を主張しすぎると「出すぎた杭は打たれる」結果になることがよくありました。

しかし時代の流れと共に、個性を大事にする風潮へと価値観が変化し始めています。まずは、あなたがどのようなタレントとして活躍したいのかを明確にしましょう。ジャンルを問わずマルチに活躍するのがタレントですが、特に可もなく不可もない人がなんとなく応募をしても、あちこちの番組に引っ張りだこな存在になるのはなかなか難しいでしょう。

例えばリーダーシップが強みなら、「テキパキと仕切る頼れる司会者」を目指してみてください。ルックスが強みなら、「二枚目なのに性格は三枚目の盛り上げキャラ」を売りにしてみてはいかがでしょうか。

あなたならではの「個性」。普通の社会生活ではなかなか活かす機会がありませんが、芸能界という場所でなら存分に活かせるはず。自分の強みを明確にして、新しいジャンルの先駆者を目指してみてはいかがでしょうか。

タレントになるための方法

タレントという夢を実現するためには、行動あるのみです。

ご自身のアピールポイントや目指すタレント像が決まったら、芸能事務所を探しましょう。

タレントは芸能事務所を通して仕事をもらう

タレントはまず、芸能事務所に所属します。そこで「うちのタレントを使ってください」という営業活動を通じて、仕事をもらってくるのです。テレビでもラジオでも、まずは営業活動がなければ始まりません。芸能事務所はいくつもありますが、何社もオーディションを受けてご縁のある事務所を見つけましょう。

「スカウト」はタレント志望の方には期待できない

芸能界に入ったきっかけを、「原宿を歩いていたらスカウトされた」と語る方を時々テレビで見かけませんか。

確かに芸能事務所に入るためには、スカウトという方法もあります。しかしそれはあくまで、俳優やモデルの職種のみ。タレントは、性格やキャラクターそのものがアピールポイントです。そのためいくらあなたが光るものを持っていても、スカウトマンとすれ違っただけでは資質を見抜いてもらいにくいでしょう。タレントを目指すには、自ら芸能事務所に応募するしかないのです。

タレントになるためには何社もオーディションを受けよう

例えば、紅白歌合戦に出場したことがあるプロ歌手。誰もが認める歌唱力を持っていても、別の番組でのインタビューでは「歌手になりたくてオーディションを何社も受けたけれどなかなか受からなかった」など、デビュー前の不遇の時期について語っている方は少なくありません。

将来をかけた面接ですから、「絶対にオーディションに受かってやる!」と意気込みたくなる気持ちは分かります。けれど、もし1回2回うまくいかなかったとしても落ち込みすぎないでください。現在大活躍をしているタレントでも、デビュー前に苦労した方はたくさんいます。「不合格、、、夢を諦めるべき??」と自己嫌悪にならず、逆に「自分に合う事務所を見つけにいく!」という前向きな気持ちでデビューへの足掛かりを探し続けましょう。

タレントになるための別ルート

最近では、YOUTUBEで人気になったことからタレントへの道を開く方も少なくありません。注目を集める動画をつくり、それが記録的な再生回数になれば、その動画が何かの番組で紹介され、動画と共にご本人登場・・・ という流れを、あなたもどこかで観たことがあるのではないでしょうか。

ひと昔前まで、タレントへの道は「オーディション」か「スカウト」のほぼ2種類だけでした。しかし時代の流れと共に、選択肢はどんどん広がっています。自分ならではのやり方で、別ルートからのアプローチを考えるのも良いかもしれませんね。

まとめ

タレントは、内側で光っている才能を活かす仕事です。光りすぎる個性は出すぎた杭として打たれがちですが、芸能界においてその才能は金銭的な価値があるものです。

テレビを通じて発信するあなたの言動が、誰かの勇気になるかもしれません。あるいは、「私もタレントになりたい」と誰かの人生に大きな影響を与えるかもしれません。

まずは、オーディションを受けましょう。最初の一歩から、すべては始まります。

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