特技披露とは?
オーディションや面接、様々な交流会や親睦会でも特技を披露する機会はありますよね。
しかし、いざ「特技を披露してください」と言われると、困ってしまう人が多いのではないでしょうか。
履歴書などのプロフィールに書く特技であれば、料理、スポーツ、ダンスなど自分が得意とすることを書くのは簡単です。
あまり特技が無いという人でも、例えば…
「すぐに眠れる」
「愛犬のお世話」
「人の名前を覚える」
など、日常のことを特技として考えることもできます。
このように特技と聞かれたら、いくつか思いつくけれど実際にその場で披露できる特技を持っている人は意外と少ないのではないしょうか。
どこでもすぐに披露できる特技があれば「特技を披露して」と言われる度に、困ることもなく役に立つ場面もたくさんあります。
と言っても、ありきたりな印象に残らない特技披露では、せっかくの自分をアピールできるチャンスを無駄にしてしまうこともあります。
短い時間で、しっかりと人の心を掴むことができる「特技披露」について、ポイントを押さえておきましょう。
オーディションで特技披露をする意味とは?
芸能界を目指している人であれば、オーディション審査での特技披露は何度も経験しているかもしれませんね。
オーディション審査で特技披露の審査が行われる意味
・スター性を見る
・度胸があるかを見る
・印象的な特技があるか
・ユーモアセンス
・人間性
例えば、特技披露の審査でよく使われるY字バランスであれば、美しいY字バランスができるほどオーディションでの評価が高いというわけではありません。
オーディションの審査員は、特技を披露する時に、その人の表情や度胸、対応力など今後芸能界で活躍していくために必要な要素を持っているのか、スター性があるのかをチェックしています。
つまり、オーディション審査の特技披露は、特技を審査するものではなく、あくまでも芸能人に適しているかを審査しているものだということを忘れないようにしましょう。
特技披露を通じて、「根性のあるところを見せたい」「物おじしない性格を知って欲しい」など自分がアピールしたい部分を伝えるように意識しておきましょう。
オーディションで特技を披露する時に注意するべきこと
オーディションでの特技披露で注意しなければならないことは「印象に残らない特技披露にならないこと」です。
特技披露の時間が苦手な人は「特技披露だけでオーディションの合否が決まる訳ではない」と最初から諦めている人もたくさんいます。
もちろん、特技披露が上手くいかなければ不合格になるわけではありませんが、1人1人に与えられた自分をアピールできる大切な時間だと考えて、自分にもできる特技を見つけておくといいのではないでしょうか。
オリジナリティを大切にする
例えば、モノマネを特技として披露するなら、モノマネのクオリティが高いこと以外にも目立つ方法を考えることもできます。
おもしろい動きを加えて笑わせるように工夫する、あまりモノマネをしている人がいない他の人と被らないモノマネをするなど、とにかく自分にしかできないことを考えてみましょう。
場の空気を読む
特技の披露に気合いを入れ過ぎて他の人の邪魔になってしまわないようにすることです。
オーディションは、限りある時間の中で行われているので、自分だけ長時間時間を使うことがないように注意しましょう。
また、楽器などの大きな道具を使う場合や、飲食物を使う特技披露の場合は、事前にオーディション会場への持ち込みが可能か確認しておくことも必要です。
嘘をつかない
書類での特技を記入する時にも、嘘、偽りがないように注意しましょう。
例えばオーディションで「泳げる人」「楽器を弾ける人」が求められているからと言って、本当は出来ないのに特技に書いてしまうのはNGです。
合格した時に自分が困るだけでなく、大勢のスタッフや関係者にまで迷惑をかける事態にもなりかねません。
アピールするなら出来ないことは正直にできないと伝えた上で「これから必死で努力して練習して必ずできるようになります」と、熱意をぶつける方が良いでしょう。
しかし、このような特技を披露するのは、簡単なことではありませんよね。
面白いことをしたり、人を笑わせることをオーディション会場の緊張した場面で、披露するのにはとても勇気がいります。
でも、合格したくて受けているオーディションで、何の印象にも残らずに終わってしまうよりも、思いっきりアピールして、審査員の印象に残るような有意義な時間に出来るように努力することは大切ですし、その気持ちは必ず審査員にも伝わります。
自分をアピールする場ではありますが、周りへの気遣いなど、人間性も見られていると考えておきましょう。
人の心を掴む特技披露とは?
特技を披露する時に、見ている人の心を掴むためにはいくつかポイントがあります。
面白さ・ユーモア
まず一つ目は、見ている人が笑ってしまうような面白い特技は、インパクトが強いと言えるでしょう。
お笑い芸人の面白い一発芸を見ると「もう一度見たい」という気持ちになるのと同じように、何度も見たくなるような特技は人の心を掴みます。
恥ずかしい気持ちがあると難しいかもしれませんが、思い切ってやってみると自分自身も意外と楽しめるかもしれませんね。
他の人とかぶらない
もう一つは、珍しい特技です。ダンスや歌や楽器など定番となっている特技披露は、よっぽどの実力がない限り見ている人の印象に残りません。
特に芸能界を目指してオーディションに参加している人の中には、歌やダンスが得意な人も多いので、みんなが同じ特技を披露して目立つよりも、全く違うことをした方が印象に残りやすくなります。
工夫する
例えば、特技がダンスの場合、プロ級の実力で審査員を魅了することができる人は、それだけで十分アピールできる特技披露ができます。
しかし、ダンスのレベルに自信がない場合には、少し工夫して披露する必要があります。
「踊りながら○○をする」「○○のダンスモノマネ」など、他の人と少し変えた内容に仕上げるだけで審査員の心を掴みやすくなります。
芸能人の特技披露エピソード
実際に活躍している芸能人は、オーディションの特技披露で、どのようなエピソードがあるのでしょうか。
浜辺美波
10歳で受けた「東宝シンデレラオーディション」にて、審査員から「特技を披露してください」と言われ、特技がなかった浜辺美波さんは「特技はありません」と正直に言ったそうです。
「本当にしなくていいの?」と聞かれても「大丈夫です」と答えてしまったと話していました。
綾瀬はるか
綾瀬はるかさんは高校1年生の時に「ホリプリスカウトキャラバン」のオーディションを受け、30秒間の自己アピールタイムで、ウサギのものまねを披露したそうです。
急だから他の特技を思いつかずに、ウサギのものまねをして会場は微妙な空気が流れたそうですが、最終的に綾瀬はるかさんは審査員特別賞を受賞しています。
三浦翔平
人気俳優の三浦翔平さんは「ジュノンスーパーボーイコンテスト」の最終審査で特技を披露することになり、モノマネを披露したそうです。
何も披露する特技がなくて、困りながら考えた結果、モノマネをやることにしたそうですが、バラエティ番組で見せる三浦翔平さんのモノマネはクオリティが高いですよね。
オーディション以外の場所でも役立つ特技披露
オーディション以外でも、すぐに披露できる特技を持っておくと役立つ場面はたくさんあります。
例えば、初めて会う人ばかりが集まる場所で、自己紹介をする時に自己PRとしてすぐにできる特技があれば、自分のことを覚えてもらえるきっかけになります。
よく使われるインパクトの強い特技には「コーラの一気飲み」「外国語でのスピーチ」などがありますが、このように身に付けてしまえばいつでも披露できる特技があれば、急な特技披露でも困りませんよね。
また、その場で披露できない特技も、言葉でアピールすることも大切です。
スポーツや絵画、釣りなど特技をたくさんの人の前で発表することで、同じ趣味や特技を持つ友人が見つけやすくなり、会話のネタにもなります。
これは、オーディションにも共通していて、その場で披露できない特技でも「スノーボード」「サッカー」「ギター」などと特技を具体的に伝えておけば、その分野に興味を持っている審査員が興味を持ってくれることもあります。
このように可能な限り自分のアピールできる部分は、しておくことをおすすめします。
今は特技披露の時間が苦手だと感じている人でも、一度よく考えて1つでも自分らしい特技を身に付けておけば、今後様々な場面で助けられることがあるでしょう。