「CMに出るにはどうしたらいいの?」
「オーディションを受ければ出られるの?」
そう疑問に思っている方も多いのではないだろうか。
モデルや俳優を目指す人たちからすれば、謎が多いのがCM業界。
ここでは、CMが出来るまでの流れからオーディションの極意まで、分かりやすく解説していく。
1. CMができるまでの流れ
まずCMのオーディションを受ける前に、CMとはどのようにして出来上がっているのか。
CM制作の流れについて説明していく。
①クライアントが広告会社に依頼
②CM制作会社とオリエンテーション
③クライアントへのプレゼンテーション
④CMの制作
⑤CMの撮影
このような一連の流れをご説明する。
① クライアントが広告会社に依頼
まず商品を宣伝したい会社(クライアント)が、広告会社にCMを作ってほしいとお願いするところからCMの制作は始まる。
クライアントのニーズがあって、初めてCMを作る行程に入る。
② 広告会社とCM制作会社の会議
次に、広告会社がどんなCMを作りたいのかをCM制作会社に伝える。
「どんなイメージでCMを広告したいのか」
「どんな人を起用したいのか」
それを広告会社のスタッフが、事前にクライアントと打ち合わせを終わらせ制作スタッフ間で話し合う。
ここでCMのコンセプトが決定する。
③ クライアントへのプレゼンテーション
制作スタッフの中でCMのイメージが決まったら、次はそれをクライアントにプレゼンテーションする。
どんな意図があって、それをどのように表現していけば商品の広告効果があるのか。
企画意図を、CM制作のプロたちがクライアントの合意が得られるまでプレゼンする。
クライアントOKが出るまで、何度も何度もプレゼンを行う。
④ CMの制作
クライアントの合意が得られたら、制作スタッフはどのように演出していくかを考える。
「CMに合ったタレントはどういう人物か」
「どんな衣装やロケーションが必要なのか」
細かなストーリーを緻密に考えてく。
ここで初めて、どのようなタレントが必要になってくるのかが決まっていく。
⑤ CMの撮影
ここまで決まればあとはカメラマン・美術・照明・スタイリスト・タレントといったCMに関わる人たちが一堂に会して撮影が始まる。
そして撮影したものを編集して、私たちがテレビで見ているようなCMが出来上がる。
2. CMのオーディション
では、CMのタレントはどのように決まるのか。
ここでは、CMのオーディションに関してご紹介していく。
2-1.キャスティング会社とは
あなたは、「キャスティング会社」というのを聞いたことがあるだろうか。
キャスティング会社は、広告会社と芸能プロダクションの間で仲介をする。
キャストのイメージに合わせてタレントを集めたり、出演契約の仲介を行う。
次項では、キャスティング会社のオーディションの流れをご紹介する。
2-2.キャスティング会社のオーディションの流れ
以下は、キャスティング会社の5つの仕事の流れである。
①企画の説明を受ける(条件や役のイメージ)
②キャストプランを立てて、芸能事務所に打診
③書類審査
④オーディション
⑤撮影
このような流れでオーディションが進んで行く。
①企画の説明をうける(条件や役のイメージ)
キャスティング会社がCMの企画の説明を受け、CMの制作意図を把握する。
②キャストプランを立てて、芸能事務所に打診
企画の詳細をもとに、どんなタレントがほしいかを見極めて芸能事務所に募集をかける。
③書類審査
芸能プロダクションから送られてくるプロフィールを元に、キャストを絞っていく。
④オーディション
オーディション会場を用意して、オーディションの進行から写真撮影を行う。
⑤撮影
CMに使われる映像を撮影する。
このようにCMのオーディションは、キャスティング会社があって初めて成立していくことになる。
つまり、キャスティング会社から募集をもらわないとオーディションすら受けることが出来ない。
基本的に募集は、芸能プロダクションに向けて行われるので芸能プロダクションに所属していないとオーディションの門を叩くことはできない。
POINT
CMに出たいあなたは、まず芸能プロダクションに所属することから始めよう。
芸能プロダクションに関しては
「 芸能事務所のオーディションに受かるため知っておきたい3つのこと」
でご紹介します。
3. CMのオーディションで気を付ける3つのこと
それでは書類審査を見事勝ち抜き、オーディションを受けることになったときのためにCMオーディションに受かるために気を付けていてほしいポイントを3つ紹介する。
1.清潔さ
2.商品イメージを理解しよう
3.対応力
順にご説明します。
3-1. 清潔さ
なんといっても、商品を宣伝するときに一番大事なのが商品のイメージ。
そのため、CMに出るタレントには清潔さが求められる。
シャンプーのCM、お菓子のCM、車のCMなどで清潔さがない人が出ていたらどうだろうか。
もしかしたら商品のイメージを下げることにもなりかねない。
そのため、見た目が清潔であるか、その人が持つイメージが清潔であるかも大事になってくる。
オーディション当日は身だしなみを整えて、好印象を与えることを心がけよう。
3-2. 商品イメージを理解しよう
企業のイメージやカラーというのは、CMにも反映してくる。
そのため、企業のホームページをチェックしたり、その宣伝したい商品にどんなイメージがあるかを事前に情報収集しておくことが重要。
どんな服装を指定されたか。
どのような役をそのCMは求めているのか。
それを理解して、立ち振る舞いや役のイメージを事前に考えていくことが大事。
3-3. 対応力
役のイメージが分かったところで、オーディションでどんなことをするかは当日求められることになる。
そうして実際にオーディションに合格したら、撮影当日時間をかけた演技指導なしに撮影することになる。
そのため、カメラ映りをその場で考えて演技する必要が出てくる。
また、演出もオーディションの場でついていくので、監督が求めていることをすぐさま表現できる対応力というのが必要になってくる。
POINT
CMは守秘義務が厳しく、オーディションで得た情報の中には機密事項がたくさんある。
情報解禁前にどんなタレントが出るのかが世に広まってしまったら、CMで商品を紹介するインパクトが薄れてしまう。
そのため、CMのオーディションで得た情報は家族や親しい友人、恋人などにも絶対に言ってはいけない。
4. まとめ
CMに出るということはその企業の顔になるということです。
そのためそのタレントが出ることで商品をどれだけ広告できるかが求められてきます。
見てきたようにCMに受かることは簡単ではありません。
しかしCMに出ることで多くの人に知ってもらう機会となるでしょう。
あなたが企業の顔としてCMに出ていることを応援しています。