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赤ちゃんを笑わせるための10の方法

赤ちゃんの「笑い」には、大きく分けて2つのパターンがあります。
それは、「生理的微笑」と「社会微笑」。

生まれてすぐの赤ちゃんは、ピクッと笑顔のような表情になることがあります。生理的微笑と呼ばれるその現象は、赤ちゃんの反射神経が動いているだけで心模様を表現しているわけではありません。

生後2~3か月ごろになると、徐々に社会微笑が表れるように。家の中など安心できる環境において、パパママに笑顔を見せてくれるようになります。

それだけでも十分に幸せですが、できればもっと笑わせたいですよね。あやすたびにケラケラと笑ってくれたら、それだけで疲れが吹き飛んでしまうでしょう。

では、赤ちゃんを笑わせるにはどのような方法があるのでしょうか?

いないいないばあ

いくつ時代を経ても、変わらず効果大なのが「いないいないばあ」。
両手で顔を隠すだけなので、ご自宅はもちろん外出先などでもあやせます。

赤ちゃんは、単純な遊びが大好き。パパママの顔が見えたり見えなかったりするのは、不思議でおもしろいですね。

ちなみに、「いないいないばあ」用の絵本もたくさん市販されています。両手を使うことはもちろん、絵本を活用するとさらにバリエーションが広がることでしょう。

筆者の体験談ですが、子どもがケラケラと声をあげてはじめて爆笑したのは、鏡を使っての「いないいないばあ」。生後4か月のころ、パパが子どもを抱っこして鏡の前で「いないいないばあ」をしていました。手で隠すことはしていないのですが、パパが上下左右に移動して子どもを鏡に映したり映さなかったりしていたら、びっくりするくらいの大爆笑が聞こえてきて驚きました・・・!

POINT

「いないいないばあ」は「消える」→「現れる」の動作を繰り返すことで短期記憶が身につき、同じことを繰り返すことで「予測」や「期待」という部分で、赤ちゃんの脳の発達を促す効果も期待できます。

手を使って、絵本を使って、鏡を使って・・・。ぜひ、様々なバリエーションで工夫してみてくださいね。

https://ac.ebis.ne.jp/tr_set.php?argument=ehTGVVgm&ai=a5d2363b982c98

体をやさしくくすぐる

赤ちゃんは、パパママの手のぬくもりに安心します。
笑わせることはもちろん、親子のスキンシップとしても「くすぐりマッサージ」を取り入れてみてはいかがでしょうか。

ベビーマッサージなど、リラックス目的で行われるマッサージは有名です。しかしケラケラと笑わせたいのであれば、かわいい足をコチョコチョ、おなかをコチョコチョ・・・など、やさしいくすぐりを加えてみてください。

筆者の子どもは、生後しばらくはくすぐっても無反応でした。足をくすぐっても脇をくすぐってみてもポーカーフェイスでむしろ心配したものですが、生後半年が経過するころには反応してくれるようになりました。個人差もあるので、様子を見ながら程々に行うのが良いでしょう。

POINT

まだ言葉を話せない赤ちゃんにとって「くすぐり」は、大切なコミュニケーションです。くすぐりで触れ合うことで、赤ちゃんはパパやママとのスキンシップ楽しむ気持ちが芽生えます。

赤ちゃんの体で音を出す

赤ちゃんの体って、むちむちで思わず触りたくなるもの。
そんな赤ちゃんの体を使って笑わせることもできます。

赤ちゃんのお腹や、足の裏などに口をつけて、ブーと吹いてみましょう。
くすぐったいのか面白いのか、声をあげて笑ってくれる赤ちゃんは多いです。
そのまま笛のように音程を変えると、さらに楽しさが広がることでしょう。

POINT

お腹に「ブー」と息を吹きかけると、不思議な感覚や音に驚く赤ちゃんが多いので、ぐずっている赤ちゃんの気持を紛らわす効果もあります。

ブーの音の活用形として、筆者は冬場に子どもの服の上から息を吹き込むこともありました。服に口をつけてあたたかい息を吹き込めばホッカイロのような役割を果たさないかなと思ったのです。急に体の一部があたたまったのがうれしいのか、笑顔を見せてくれることもありましたよ。

たかいたかい

首のすわった赤ちゃんなら、たかいたかいも効果的。
いつもの視点が一気に変化するので、笑わせるために挑戦してみる価値ありです。

ただ、赤ちゃんの全体重が腕にかかってくるため、普段から抱っこのしすぎなどで腕を痛めている方は要注意。また赤ちゃんにとっても全体重が自分の脇に乗るため、連続で何度もやりすぎないようご注意ください。

なお、大きく揺すりすぎると「揺さぶられっ子症候群」のリスクが出てきます。ダイナミックになりすぎず、あくまでやさしい動きを意識しましょう。

POINT

たかいたかいは苦手な赤ちゃんもいます。顔や体が強ばっている様子があれば、無理にやらずに、ひざに赤ちゃんを座らせて軽くトントン足を揺らすなど、体を浮かさない遊びから挑戦してみましょう。

口をつんつんする

写真スタジオでもよく使われるのが、口をつんつんして笑わせる方法です。
皮膚が薄い箇所だからか、くすぐったさをダイレクトに感じやすく、思わずニヤッとなってしまう赤ちゃんは多くいます。

POINT

赤ちゃんへの触覚刺激は、大人に比べて大きな効果があると言われています。赤ちゃんに触れてしっかり顔を見て接することが、将来のコミュニケーション能力に影響を与えると言われています。

やわらかくてぷるぷるした唇は、何度でもつんつんしたくなりますね。

パパママの頭の上から紙を落とす

ティッシュペーパーやキッチンペーパーなど、万が一赤ちゃんの上に落ちても痛くないような紙をパパママの頭に乗せてください。

「こんにちは」と頭を下げると、紙がひらり・・・。
ただ紙が頭から落ちるだけの遊びですが、赤ちゃんを笑わせる効果は存分にあります。

POINT

ティッシュペーパーで顔をスーとなぞると喜ぶ赤ちゃんもいます。ティッシュペーパーを置き忘れて、赤ちゃんが口に入れてしまわないように気をつけましょう。

人形遊び

赤ちゃんは、構われることが大好き。
パパママが直接話しかけるのはもちろんすばらしいことですが、時には人形を通じて話してみてはいかがでしょうか。

普通のぬいぐるいでも良いのですが、手や指が入れられるタイプの人形だと、動きがつけやすいのでおすすめです。
「こんにちは〇〇ちゃん!」と、手や指を駆使しながら本物の動物のように操ってみましょう。

POINT

赤ちゃんの人形を選ぶ時は、肌触りの良い安全な素材のものがおすすめです。また、細かいパーツが付いているものよりも刺繍されている方が安心して使えます。

筆者は、手を中に入れられるちょうちょの人形を使っていました。羽をパタパタさせるたびにパリパリと音が出て、視覚と聴覚の両方に働きかけることができます。ひらひらと体の上を飛び、最後は顔に着陸。くすぐったいのか不思議なのか、ケラケラと笑ってくれることがよくありました。

泣いているときに口に手をポンポンと当てる

赤ちゃんは急に機嫌が悪くなることが多く、泣いているときに「どうにか笑わせることはできないか」と試行錯誤するパパママは多いでしょう。

赤ちゃんが泣いているとき、口に手をポンポン当ててみてください。
泣き声がおもしろい音にかわるので、一瞬キョトンとした後に笑ってくれることも。

ただこの方法は、赤ちゃんがベッドに横になっているときにのみ行ってください。
抱っこしている状態で試すには、片方の手だけで赤ちゃんの体を支えなければなりません。万が一の落下のリスクを考えて、抱っこのときは避けておきましょう。

POINT

この遊びは1歳を過ぎてからも、親子で音程やリズムを変えながら「あわわわ~」とお互いのマネをしながら遊ぶと、音やリズムを楽しむきっかけになります。

童謡を歌う

昔から語り継がれる童謡には、語り継がれるだけのパワーがあります。

赤ちゃんにやさしいテンポ、耳馴染みの良いメロディー・・・。大好きなパパママの声での童謡は、赤ちゃんにとって格別のものでしょう。

「ちょうちょう」「チューリップ」「ぞうさん」など、時代を超えた名曲を赤ちゃんに歌ってあげてください。できれば、抱っこをしながらだと赤ちゃんのうれしさは倍増。メロディーとスキンシップのダブル効果で、最高の笑顔を狙いましょう。

POINT

赤ちゃんの時から絵本の読み聞かせや童謡を聴かせることで、たくさんの言葉に触れて覚えるきっかけとなり、将来の「読解力」や「感情」に結びつき、豊かな表現力にも繋がります。

パパママが大げさにあやす

いつものコミュニケーションのひとコマを、極端に大げさに変えてみるのも一つの方法です。

たとえば「ばぁ~」と言っても無反応だったら、「ばぁぁぁー!!!」と大げさなくらいにダイナミックに表現するのです。気分は、保育士になったつもりで。
元気いっぱいに体全体で表現することを意識すれば、「えっこんなことでも笑ってくれるの?」なんて意外なツボを発見できるかもしれませんよ。

POINT

赤ちゃんの笑顔を引き出すために、最も必要なことは、パパやママも一緒に楽しんで笑顔でいることです。赤ちゃんのお世話は大変なことも多いですが、一緒に思いっきり楽しんでみましょう。

笑顔が増えるとメリットもたくさん

赤ちゃんの笑顔が増えると、パパやママが嬉しいだけでなく、赤ちゃんにとってもメリットがたくさんあります。
最後に、笑顔がもたらす嬉しい変化を知っておきましょう。

脳の発達を促す

脳の中で、シナプスという脳神経細胞のつなぎめが増えることで、赤ちゃんの発達は進みます。
赤ちゃんがよく笑うと、シナプスが増え、脳が発達すると言われており、赤ちゃんとコミュニケーションを取りながら笑顔を増やしていくことで、言葉の発達など知能の発育に大きな影響を与えます。

健康面でのメリット

よく笑うと、身体に悪いものから守ってくれる、体内のNK細胞が活性化されると言われています。
そのため、笑顔でいると免疫力がアップし、記憶力の向上や運動能力の向上にもつながるという研究結果もあります。
笑顔でいると、ストレスも軽減されるので、健康で免疫力の高い体つくりにも繋がります。

性格にも嬉しい影響

笑顔が増えると、精神的な面でもポジティブになるので、どんなことでも楽しめる前向きな性格になりやすいです。
ストレスが溜まりにくくなり、嫌なことがあっても、ポジティブに考えるためには笑顔が欠かせません。
赤ちゃんの時から、パパやママも笑顔でいることで、赤ちゃんは小さなことでも楽しく感じられる思考になれるでしょう。

まとめ

赤ちゃんを笑わせるには、様々な方法があります。
どの笑わせ方にも共通なのが、特別な準備は必要ないということ。
工夫一つで笑顔を見せてくれるので、いろいろと試行錯誤するのも楽しいですね。

また笑い方には個人差があります。「ケラケラ笑ってほしいのにニコッとしただけ・・・」など期待した笑い方ではなかったとしても、その子なりの個性として受け取ってあげてください。

スキンシップやコミュニケーションを楽しみながら、赤ちゃんとの絆をどんどん深めていきましょう。

赤ちゃんはいつから言葉を話すの?大人の言葉は理解してる?

https://ac.ebis.ne.jp/tr_set.php?argument=ehTGVVgm&ai=a5d2363b982c98