長寿

健康寿命とは? 長く元気で生きるために必要なこと

2021.08.25 / 未分類

健康長寿とは?

男女ともに平均寿命が長い日本ですが、最近は「平均寿命」ではなく「健康寿命」というワードもよく聞くようになりました。
健康寿命とは…

日常の生活が、健康上の理由で制限されることなく、暮らせる期間

つまり、介護を必要としたり、病気などによって行動を制限されることがない、健康な身体で生活ができる期間のことを言います。

日本人の平均寿命は…

2020年の日本人の平均寿命
女性 87.74歳(前年比+0.30)
男性 81.64歳(前年比+0.22)

男女ともに、9年連続のプラスで、過去最高を更新しています。
しかし、平均寿命は「死亡する年齢の平均値」なので、介護を必要とする期間や生活が制限される期間も含む年齢のことを指しています。
では、平均寿命と健康寿命の差を知るために、厚生労働省が発表している、2016年度のデータで比較してみましょう。

2016年の平均寿命と健康寿命

女性

平均寿命 87.14歳
健康寿命 74.79歳

男性

平均寿命 80.98歳
健康寿命 72.14歳

データから見てみると、平均寿命と健康寿命の差は、女性で12.35年、男性で8.84年の差があります。
病気などの健康上の理由で、生活を制限される期間は意外と長い印象です。
出来る限り、寿命と健康寿命の差を縮めて、生涯健康を目指したいですよね。
実際に、健康でいられる期間を長くすることで、メリットもたくさんあります。

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健康寿命のメリット

高齢化社会が進む中で、健康寿命と平均寿命の差を縮めることが課題とされていますが、健康寿命の期間が長いと、具体的にどんなメリットがあるのでしょうか。

自分の時間を楽しむ

働き盛りと言われる年齢の時には、忙しい毎日に追われ「老後はゆっくりと自分の時間を楽しみたい」と思っている人も多いのではないでしょうか。
健康寿命が長ければ長いほど、趣味や好きなことをする時間を、有意義に過ごすことができます。
旅行や運動など、健康面で不安があれば趣味が制限されることも増えるので、健康寿命を延ばして、老後の生活を楽しみたいですね。

家族への負担が軽くなる

病気になると、本人がつらいのはもちろんですが、看病・介護にあたる家族も負担を抱えることになります。
高齢化社会が進む中で、家族による介護の肉体的・精神的な負担や、通院や介護にかかる費用の、金銭的な負担は社会問題となっています。
「健康で長生きしてほしい」と願ってくれる家族のためにも、平均寿命と健康寿命の差は短くしたいですね。

高齢化問題への負担を軽減

日本では、高齢者が増え、年金や介護などの医療にかかる保障が増加しています。
一方で、その社会保障を支える世代の人口は減っており、15歳から64歳までの世代に大きな負担がかかってきます。
健康寿命が長くなれば、介護などにかかる社会保障の負担が減り、子供や孫の世代、さらにその先の世代の負担も減らせると考えられます。

健康寿命を長くするには?

「長生き」をするのも、もちろん大切ですが「健康寿命」を延ばして、健康で充実した暮らしを、長くすることにも注目してみませんか?
健康寿命を長くする方法も紹介しておきます。

バランスの良い食事

健康な身体を作るための栄養を摂れる食事は、健康寿命を延ばすために意識しておきたいポイントです。
日本人の平均寿命が長いのは、日本食が関係していると言う専門家も多く、低カロリーで必要な栄養がしっかり摂れる日本食メニューが推奨されています。

理想的な日本食
主食:穀物(白ご飯)→炭水化物
主菜:魚(焼き魚・煮魚)→タンパク質
副菜:野菜・キノコ類(サラダ・和え物)→ビタミン・ミネラル
汁物:味噌汁→食物繊維

日本食は、カルシウムが少ないことも問題視されているので、ヨーグルトなどの乳製品も取り入れてみましょう。
また「塩分控えめ」「腹八分目」も健康寿命のキーワードとして、覚えておきましょう。

運動

年齢を重ねると、運動量が減って筋力が低下してしまいます。
毎日、体を動かす習慣を身に付けましょう。
健康上の理由で、運動が制限されている場合は、無理をせず出来る範囲で行います。
また、60歳以上になると体内の水分量が減ったり、暑さや喉の渇きを感じにくくなるので、熱中症のリスクが高くなると言われています。
水分補給を忘れずに、暑い時間を避けて運動するように心が出ましょう。

健康寿命を延ばすのにおすすめの運動
・ウォーキング
・ジョギング
・ゴルフ
・ストレッチ
・ヨガ
・ピラティス
・テニス
・スイミング

1日30分を目安に、自分に合うペースで続けましょう。

睡眠

様々な病気や体調不良を引き起こす原因には「ストレス」が関わってきます。
ストレスを解消するために、運動と睡眠はとても重要です。
毎日、十分な睡眠を取ると、心身の疲れを取り、リフレッシュすることができます。
また、年齢を重ねると、夜中に目が覚めてしまったり、寝つきが悪くなる人も増えます。
睡眠の質が低下してると感じたら、質の良い睡眠を取るために、環境を変えてみるのもおすすめです。

良質の睡眠を取る方法
・自分に合う枕や寝具を使う
・寝室の室温を適温にする
・適度な運動をする
・規則正しい生活をする

睡眠の質が下がっても加齢のせいだと諦めずに、睡眠環境を変えてみましょう。

健康寿命を延ばす効果があるのは

健康寿命を延ばすために、規則正しい生活や生活習慣の改善は最も重要ですが、さらに「生きがい」や「趣味」を見つけることも、効果があると言われています。
実際に健康寿命が長い人は、趣味を楽しんでいる人が多いのは、生活機能の向上が理由として上げられます。
趣味を楽しむことでストレスを発散できたり、生きがいを感じるという精神的な部分でメリットがあります。
実際に、趣味で活動して体を動かしたり、コミュニティに参加して、会話を楽しむことなども、健康寿命を延ばす効果が期待できます。

しかし、新しいコミュニティに参加することが、苦手な人もいますよね。
無理をすると、余計なストレスを感じてしまうので、自分のペースに合わせることが大切です。
はじめは、1人で楽しめる趣味や、夫婦、親しい友人と楽しめる趣味でも十分に効果があります。
一番に大切なのは「楽しむこと」「リフレッシュできること」「毎日の楽しみが増えること」です。

健康寿命を伸ばすために避けたいこと

健康寿命を延ばすためには、健康長寿を短くしてしまう習慣を避けておきたいですよね。
健康寿命を短くする恐れがある習慣とは、どんなことでしょうか。

健康寿命を縮める生活習慣
・ストレス
・睡眠不足
・暴飲暴食
・喫煙習慣
・過度の飲酒
・運動不足

これらの生活習慣は、生活習慣病に繋がる恐れがあります。
例えば…

・糖尿病
・がん
・心臓病
・脳卒中

などになるリスクが高くなるということです。

また、加齢による筋力の低下や、暴飲暴食などで肥満になると、骨・関節・筋肉の機能が低下し、運動器疾患を引き起こす原因になることもあります。
これらの疾患では、自分で自由に行動することが困難になることも多く、介護が必要になるリスクも考えておかなければいけません。

生活習慣を整えて、生きがいを見つけるとともに、健康寿命が短くなるリスクは避けて、生涯健康を目指しましょう。

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