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オーディションの合否に年齢は関係ある?

芸能界での活躍を夢見て多くの人がオーディションを受けています。中には何年かかってもよいので芸能界デビューを果たしたいという人も少なくないのではないでしょうか。しかし、そこで気になるのが年齢の問題です。いくら本人がその気でも年齢を理由にオーディションを落とされるとすれば、一定以上の年齢の人は努力するだけ無駄という話になります。そこで、芸能界でのデビューを目指している人の参考になるように、オーディションの合否と年齢の関係やオーディションに合格するためのポイントなどについて解説をしていきます。

オーディションに受かる可能性と年齢の関係

芸能人として活躍するにはレッスンを積んで歌やトーク、あるいは演技力などを磨いておくことが重要になってきます。そして、芸能人になる人の多くは幼少期から習い事や養成所で厳しいレッスンを受けているという現実があります。つまり、そうしたレッスンを受けていない素人の場合、デビューが遅ければ遅いほどハンデは大きくなるというわけです。逆にいえば、若い間ならその後の努力で能力の差を埋めることは十分可能です。審査員もその辺のことは理解しているでしょう。したがって、オーディションでは基本的に若い方が有利だといえます。

また、オーディションを開催する場合は求める人物像やキャラクターに合わせて年齢設定をしているケースも少なくありません。極端なことをいえば、いくら芸能界デビューは若い方が有利だからといっても、映画のオーディションで大学生役を求めているのに小学生が応募しても合格する可能性はないという話です。実際、そういう場合は応募条件に年齢制限を定め、その枠に当てはまる人の中から選出されることになります。

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オーディションの年齢制限の例

多くの場合、芸能界のオーディションには年齢制限が設けられています。しかし、その上限が何歳なのかについてはオーディションの種類によっても異なってきます。たとえば、子役の場合は何歳から何歳までといった明確な年齢制限がないケースも少なくありません。要は実年齢よりも子どもらしさを感じさせられるかどうかが重要なわけです。しかし、そうはいっても世間一般の人が求めている子どもらしさは年齢を重ねるほどに損なわれていくわけであり、おのずと限界はあります。

ほとんどの人は小学校卒業を境に子役を引退しますし、子役として活躍できるピークとなると大体7歳ぐらいです。なぜなら、低学年までなら学校の授業も短く、オーディションや演技のレッスンなどに多くの時間を割くことが可能だからです。そのため、子役としてオーディションを受け始めるのはその年齢に達する前が好ましいといえます。実際、子役の場合は3~4歳ぐらいからキャリアをスタートさせるのが一般的で、まだ幼いから早すぎるといったことはないのです。

一方、声優の場合は基本的に声だけの仕事であるため、年齢はそれほど重視されません。実年齢が何歳であってもイメージ通りの声さえ出せればよいわけです。極端な話、役柄と性別が異なっていたり、年齢が大きくかけ離れていたりしてもそれほど問題はないでしょう。成人女性が幼い少年の声を演じるなどというのはよくある話です。逆に、アイドルの場合は見た目の若々しさが重要なポイントとなるため、ある程度の年齢を超えてしまうとオーディションに合格するのは厳しくなります。中には年齢制限を設けていないアイドルオーディションもないわけではありませんが、そういったものは例外中の例外だといえるでしょう。

それでは、歌手のオーディションの場合はどうかというと、ケースバイケースということになります。10~20代前半までを対象にしているところもあれば、30代や40代でも応募可能なオーディションもあるといった具合です。いずれにしても、重視するのは見た目の若さよりも歌唱力なので、年齢制限に関してはアイドルと比べればかなり緩やかです。

オーディションで年齢詐称をするとどうなる?

どうしてもそのオーディションを受けたいのに応募条件の年齢をオーバーしてしまっているという場合があります。そういったケースでついやってしまいがちなのが年齢詐称です。オーディションの場合、年齢証明書を求められることは一般的にないため、年齢を偽って応募するのは十分可能です。それに、写真だけでは実年齢を判断しにくいので、そのまま書類審査に合格するといったケースも珍しくないでしょう。しかし、審査員は人を見るプロです。これまでに何人もの応募者を見てきているだけに、年齢をごまかしている人に対しては審査の途中で違和感を覚えるものです。

それでも、2~3歳サバを読んだ程度ならごまかし通せるかもしれませんが、大幅な年齢詐称だと気づかれる可能性は一気に高くなります。

絶対やめよう!オーディションでの年齢詐称

オーディションにおける年齢詐称は極めてリスクの高い行為です。まず、年齢を詐称していると、その事実がバレて不合格になる可能性が高くなります。そもそも、なぜバレるのかというと、見た目の違和感ももちろんありますが、意外と盲点なのが年齢と経歴との齟齬です。たとえば、18歳から入所可能な養成所でのレッスン歴が5年となっているのに、プロフィールには20歳と書かれているといった具合です。面接でこのような矛盾を指摘されると、答えに窮して年齢を詐称している事実がバレることになります。

それに、万一受かったとしても、その後の芸能生活で本当の年齢を隠し通すことは難しいという事実を忘れてはなりません。もしバレた場合は世間からのバッシングを受けるなど、多大な不利益を被ることになってしまいます。そもそも、開催者側は年齢を詐称している応募者などは求めてはおらず、その人物が信頼できる人間かどうかを重視しています。したがって、オーディションに合格したいのであれば、すべてを正直に話して信頼を得ることこそが大切なのです。

応募したいオーディションの募集年齢を超えていたら?

「年齢詐称ができないのなら、募集年齢を超えているオーディションの応募は諦めるしかない」と考える人は多いはずです。しかし、実際はそうとも限らないのです。たとえ、制限年齢をオーバーしていたとしても審査員が応募者に対して魅力や可能性、あるいは芸歴に光るものを感じれば、オーディションに合格する可能性は十分にあります。したがって、応募する場合は実年齢を堂々と公表した上でチャレンジするのが正解だといえるでしょう。それに、オーディションは思いのほか数多くあるものです。特定のオーディションにこだわることなく、自分に当てはまる条件のものを探せば、チャンスをつかむ可能性は高くなるはずです。

年齢以外にもある!合格するために必要なこと

オーディションというと年齢や見た目ばかりを気にしがちですが、もちろん、受かるために必要なのはそれだけではありません。たとえば、演技力や歌唱力などの実技面での実力は合否を大きく左右する要素です。また、その業界でやっていきたいという並々ならぬ熱意を示せば、審査員に良いイメージを与えることもできます。そして、そうした印象が意外と合格の決め手となる場合も多いのです。しかし、なんといっても重要なのはオーディションを行っている企業や事務所の信頼や信用を得られるかどうかです。

ちなみに、それらを得るためには撮影現場での礼儀やマナーなどといった決まりをきっちりと守ることが大切になってきます。オーディションでの合格を目指すのであればまずそれらを最初に身につけるようにしていきましょう。

オーディションに応募するときは年齢条件を確認しよう

オーディションの年齢制限は絶対というわけではなく、年齢をオーバーしていても合格するケースもないわけではありません。しかし、可能性が低くなることは確かです。それならば、無理をするよりもより高いチャンスを探した方が賢明だといえます。つまり、今の自分と主催者側が求めている条件とが合致するオーディションを探すのです。そのためにも、まずは応募条件の年齢をよく確認してからオーディションに応募するようにしていきましょう。

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