「履歴書の自己PRって何を書けばいいの?」
「自分が考えた自己PRで合格できるか不安」
こんなこと考えていろいろと調べていませんか?
そもそも履歴書の自己PRの欄に何を書けばいいかなんて、よく分からないですよね。
実は、履歴書を書く上で最も難しいのが自己PRです。
しかし、同時に自己PRはあなたを売り込むために最も重要なものでもあります。
ここでは、初めてオーディションに応募する方にも分かりやすいように、履歴書の自己PRに関して丁寧にご説明していきます。
Outline
1. そもそも自己PRって何?
まずあなたがオーディションに応募する際に、履歴書を作成します。
ここで重要なのは、普通の履歴書ではなく「オーディション応募用履歴書」を使用することです。
履歴書に書く内容
①自己紹介
②志望動機
③自己PR
自己PRには、この3点を書きます。
①自己紹介
あなたの氏名や年齢、住所や学歴など基本的なことを書きます。
②志望動機
あなたがこのオーディションを受けようと思った理由を書きます。
③自己PR
「自分はこんな人間です」と審査員にアピールすることを書きます。
ここで合格に近づくために、自己PRに重要なポイントを2点を挙げます。
自己PRは、自己紹介とも志望動機とも違って、あなたの人となりをアピールするものです。
では、自己PRには具体的に何を書けばいいのでしょうか?
・審査員の印象に残る
・他の応募者と差をつける
自己PRでは、この2つが重要です。
詳しい自己PRの書き方は、
「自己PRの書き方|書き方一つで合格をグッと近づける3つの方法」
を参考にして下さい。
次項では、上の2点を念頭におきながら自己PRを具体的に作っていきます。
2. 自己PRの発想法〜具体的な書き方まで
2-1. 自己PRはこうやって考えよう
「自己PRに書くことが全く浮かんでこない」と思っていても心配することはありません。
ここからは具体的にあなたの自己PRを作っていきます。
まずは、出来るだけたくさん自分のアピールポイントを紙に書き出す作業から始めます。
その際に目標とする数は100個です。
「自分は○○な人間だ」「自分の特技は○○だ」など自分をアピールできるキーワードを、とにかくたくさん書き出しましょう。
ここでは、できるだけ多く発想するために、5つの方法をご紹介します。
自己PR5つの発想法
①趣味や特技
②今までの経験
③好きなこと
④今後やってみたいこと
⑤周囲の意見
以上の5つの方法からたくさん発想しましょう。
一つひとつ細かく見ていきます。
①趣味や特技
あなたの趣味や特技から発想する方法です。
思いつく限り、片っ端から書き出していって下さい。
「これも特技と言えるかな?」と疑問に思うことでもまずは書いて下さい。
②今までの経験
あなたが今まで経験してきたことで、印象に残っていることから発想します。
学生時代の部活動など自分しか経験していないようなことはかなり強みになります。
③好きなこと
あなたが、好きで好きで仕方ないと思うようなものから発想します。
自分の好きなものを熱く語れることも、あなたのアピールポイントになります。
④今後やってみたいこと
自分がこのオーディションに合格したあと、または将来的に始めたいことなどから発想します。
これからの視点を考えることで、審査員に前向きな印象を与えることが出来ます。
⑤周囲の意見
自分の身の回りの人に聞く、これはかなり重要なことです。
家族や友達に「僕って、どんな人に見える?」と聞くことで、客観的に自分のことを知ることが出来ます。
身近な人の意見はかなり貴重ですので、出来るだけ多くの人に聞いてみましょう。
いかかでしたか?
自分をアピールできるキーワードを100個書き出せたでしょうか?
次項では、この100個のキーワードの中から自分を最もアピールできることを1つだけしぼって、
具体的に文章にしていきます。
2-2. 1つにしぼったものを、具体的に文章として構成していく
ここでは、前項で書き出した100個のキーワードの中から1つにしぼり実際に文章にしていきます。
そこで、文章にする際の構成を紹介します。
文章の構成
①結論
②理由
③具体例
④まとめ
以上の順で文章を作ると、簡潔に分かりやすくまとめることが出来ます。
①結論 「私は〜な人間です」
まずは、1つにしぼったキーワードを使って、自分を最もアピールできる結論を書きます。
②理由 「なぜなら、〜だからです」
次に、なぜそのキーワードがあなたを表すアピールポイントになるのか理由を説明します。
③具体例 「例えば、〜の経験をしました」
さらに、そのキーワードに関する具体的なエピソードや経験を書きます。
④まとめ 「ですから、〜です」
最後に、念押しでキーワードを書きます。
「こんな単純でいいのか?」と不安になった方もいると思いますが、履歴書の自己PR欄は限られているので、あまり長々と書かずにこの構成のように簡潔に書くことをオススメします。
2-3.文章化する際の注意点
ここでは、前項で実際に構成したものをより良い文章にするために、6つの注意点をご紹介します。
ここの例で紹介する言葉はなるべく使わないように、あなたが書いた文章をチェックする際の参考にして下さい。
①審査員の印象に残らないものは書かない
他の応募者と似たようなことを書いたとしても、審査員の印象には残りません。
ありきたりなことではなく、あなたにしかないような事柄を書くようにして下さい。
「私は明るい人間です」
「僕の長所は諦めないことです」
②「○○的」「○○性」などあいまいな言葉は明確で分かりやすい言葉に直す
「○○的」や「○○性」などの言葉は抽象的でイメージが伝わりにくいです。
もっと審査員に分かりやすく具体的な言葉で書くようにしましょう。
「僕は積極的に○○をします」
「私は協調性があります」
③審査員によって受け取る印象が異なる感覚的なものは書かない
同じ言葉でも違った意味に捉えられてしまう(ある審査員はいい印象を、別の審査員は悪い印象を受けるような)可能性のある言葉はなるべく避けましょう。
「僕は好奇心が強いです」
「私の長所は探究心が強いことです」
④どれくらいの量か分からないものは具体的な数字に直す
審査員は、短い自己PR文の中で「あなたがどんな人間なのか」を知ろうとします。
そのためには具体的にイメージできる文章を書く必要があります。
「中学時代に野球を頑張りました」ではなく、「中学3年間で試合を50試合以上行い、県大会でも4位になりました」など数字で表すと分かりやすくなります。
「今までいろいろな経験をしました」
「様々なことに挑戦してきました」
⑤自分には使わない言葉を使っていないか
自己PRはそもそも自分の良いところをアピールするものですが、下のNG例でご紹介するような言葉は自分には使わないので、気をつけて下さい。
「僕は見事○○を成し遂げました」
「私の魅力は○○です」
⑥あって当たり前と思われるものは書かない
オーディションに応募してくる人たちはあなたを含め、みんな芸能人になりたいと思っています。
下のNG例でご紹介する言葉などはあって当たり前なので、わざわざ書かないようにしましょう。
「僕は向上心があります」
「一生懸命がんばります」
いかかですか?
お分かりいただけたように、自分目線でアピールするのではなく、あくまでも審査員目線で書くようにして下さい。
審査員の印象に残るよう自分をアピールしましょう。
2-4.実際にオーディションを受けてみよう!
上記までに出来上がった自己PR。
審査員の反応を見るためには、実際にオーディションを受けることが一番です。
ここでは、オーディションを開催している事務所をいくつかご紹介します。
①テアトルアカデミー
鈴木福くんや小林星蘭ちゃんが所属する、言わずと知れた大手芸能事務所。
テレビ局などの業界と強力なパイプがあるため、最短3ヶ月でデビューも可能。
即戦力を育てるための充実したレッスンなど伝統と実績のある事務所なので、ぜひオススメしたい事務所です。
気づいたら台本に自分の名前が!
他の人と違うことがやりたくて、テアトルアカデミーのオーディションを受けたんです。
そしたら合格してしまって、気づいたら事務所に入って3ヶ月でドラマに出演することに。
台本に自分の名前が載っていて、「あの日、オーディションを受けてよかった」と思いました。
脇知弘(ごくせん、必殺仕事人、真田丸など多数出演)
・実践的なレッスン
・業界との強力なつながり
…といった強みで、全面的にバックアップしてくれる事務所です。
テアトルアカデミー
所属タレント
鈴木福、小林星蘭、谷花音、脇知弘 他多数
出演実績
「真田丸」「相棒」「下町ロケット」
「ちはやふる」「信長協奏曲」「僕だけがいない街」他多数
オーディション情報
・随時無料オーディション実施中
・最短3ヶ月でデビュー可能
・何度でも受験可能
・強力なバックアップ
②アトランティス
水川あさみや大東駿介を中心に、テレビや映画で活躍する実力派の俳優や女優が多く所属している事務所です。
モデルや歌手ではなく、俳優や女優といして芸能活動をしていきたいと思っている方にオススメです。
・所属タレント:水川あさみ、大東駿介
・オーディション料:無料
・応募資格:10歳〜20歳の女性、15歳〜25歳の男性
・事務所:東京都港区
③ワタナべエンターテイメント
マネジメントからコンテンツ作成、タレント養成スクールまで総合エンターテインメント業界の大手芸能プロダクションです。
フジテレビに太いパイプを持つことで有名。
プロダクション直営のスクールでは、タレントやモデル、お笑い芸人を目指すコースなど様々あります。
テレビ番組やバラエティで活躍したいと思っている人にオススメです。
・所属タレント:石塚英彦、原田泰造、ふかわりょう、イモトアヤコ
・オーディション料:無料
・応募資格:5歳〜20代前半の男女
・事務所:東京都渋谷区
3. 合格を掴む自己PRを書くコツ
自分がアピールしたいことをまとめて、文章の構成も考えらけれど「インパクトにかける」「審査員の目に留まるか心配…」と不安な場合は、さらに印象的な自己PRにするためのコツを活用してみましょう。
最初に審査員の心を掴む
文章の構成でも一番最初に「結論」から書くようにと説明しましたが、人気のオーディションであれば、審査員は何万通もの応募書類に目を通すことになります。
審査員は、全ての書類で自己PRをきっちり読み込むことは難しいと考えられますよね。
文章の初めに、続きが気になるような内容が書かれていれば、履歴書全体をしっかり見てもらえるきっかけにもなります。
例えば「私は映画が大好きです。」と書くよりも「私は映画が好きすぎて、周囲の人に驚かれるエピソードがたくさんあります。」と書くと、「どんなエピソードがあるのだろう?」と続きを読みたくなるように、興味を持ってもらうきっかけは、文章の初めに持ってくると効果的です。
意外性のあるPR
例えば、可愛いものが大好きでおっとりした性格の人が、空手の有段者だと聞くと、ギャップに驚かされますよね。
書類審査でも同じように、応募写真の印象に対するイメージ通りの自己PRよりも、意外性のある内容の方が審査員の印象に残ります。
自分自身のギャップがある部分を探して、自己PRに書くと審査員の心を掴みやすくなりますよ。
自分のギャップは気づきにくいかもしれないので、家族や親しい友人の意見も聞いてみると「意外なギャップ」に気づけるかもしれません。
求められている人物像を考える
自己PRを書く時には、オーディションで審査する側が求めている人物像を考えることも必要です。
例えば、グループで活動するメンバーのオーディションに応募するのに「マイペースな性格」「自分が目立つのが大好き」とアピールしても、求められている人物像とは違っている可能性も高くなります。
もちろん、求められている人物像に近づくために、嘘・偽りをかくのはNGですが、求められている人物像に適している部分をメインに、自己PRに書くようにしましょう。
会いたくなる自己PR
書類選考に合格する自己PRは、審査員が「実際に会ってみたい」と思うような内容である必要があります。
「話す時の表情が魅力だと言われる」「得意のダンスを実際に見て欲しい」など、会ってみたくなるような自己PRも合格を掴むために効果的なアピール方法です。
写真と文章だけでは伝えきれない魅力があるということを、自己PRで伝えてみましょう。
4. 自己PRに関するQ&A よくある質問
前項までで、ほぼあなたの自己PR文が書けたことと思います。
ここでは、自己PRに関してよくある質問をQ&A方式で答えていきます。
Q:自己PRで、「何でも出来ます」はアピールになる?
A:「何でも出来る」ことは一つのアピールポイントではありますが、審査員に「逆にこれといったアピールポイントがないのかな」と思われてしまいます。
審査員の印象に残るにはやはり1つの事柄にしぼってアピールするべきです。
Q:自己PRって、実際に合否に関わってくるの?
A:自己PRだけが合否の判断材料になるわけではありません。
オーディションは自己PRのほか、志望動機やプロフィール写真など様々な要素を総合的に判断します。
自己PRで全てが決まるわけではありませんが、よりよい自己PRを書くようにしましょう。
Q:オーディションごとに自己PRは変えるべき?
A:オーディションを受けるごとに自己PRははじめから作り直して下さい。
オーディションごとに審査員が求めている人物像が異なるので、「自分はどのオーディションでも、同じ自己PRを書きます」というのは絶対にやめて下さい。
Q:結局、審査員は自己PRのどこを見るの?
A:審査員は自己PRやを見て「この応募者に面接で会って話す価値があるか」を考えます。
オーディションでは、まずは書類だけで多数の応募者から合格者を選びます。
ということは、「この人と面接で会ってみたい」思ってもらえれば勝ちです。
Q:偉人の名言や格言を用いてもいい?
A:自己PRは「あなた」をアピールするものなので、単に名言や格言を用いただけではなかなか評価されません。
しかし、あなたがその名言に影響を受けた具体的なエピソードがあったり、その格言が座右の銘だったりする場合は用いても良いです。
5. まとめ
いかがでしたか?
ここまで、履歴書の自己PRの作り方を具体的にご紹介してきました。
あなたの作った自己PRが審査員に伝わり、合格することを願っています。
オーディションに向けての自己PRに関しては、
「オーディションに合格する自己PR作り3つのポイント」
という別記事でご紹介していますので、参考にして下さい。